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4月30日(日)はダイビングライセンス取得講習の学科。
そして、5月3日(水)はプール講習。
当店が使用している千葉のダイビングプールではショップ毎にタンクが分けて置いてあるが、そこに24本という大量のBダイビングショップのものがあった。
初めて会うCダイビングショップのスタッフから声を掛けられる、
「(場所)隣大丈夫ですか?すごい団体が来ますねー」
「全然大丈夫ですよ。本当、彼らが来る前に深場に行きたいですね」と答える。
Bショップのことは知っていた。
いわゆる”そっち系”として有名だったし、以前相談の連絡をもらったことがあった。
当店には「選んではいけないダイビングショップの見分け方」というページがあるので、時々こういった電話を頂くことがある。
そして他店の情報が蓄積して、またページに反映される。
電話をもらったのはN大学一年生、18歳男子学生のお母さんからだった。
「大学のサークルでダイビングライセンス取得講習を受けたんですが、B店と揉めていて…」
と話し始めた。
聞くと、講習料金は¥19,800だったのだが、ダイビングコンピューター抜きで40万の重器材を買うように迫られているということだった。
まあ、講習の値段が値段だから、それは売られるだろうなぁ。
器材を販売しなかったら、まったくの赤字である。
お母さんは「やり方が気に入らない」と言っていた。
器材を購入しないとプランが変わり、10万になるそうだ。
そして、ウエットスーツを売られている時は、買うとも言っていないのに、
「買うとしたらどれがいい?」
「採寸だけしよっか?」などと言ってきたらしい。
苦情の電話を入れると、
「こういったトラブルは時々起こるが、概ね好評を頂いている」と応えたそうだ。
他の”そっち系”でもこの手の話を聞いたことがあるが、彼らは苦情には慣れているし、
そんなことでへこたれるようなメンタルも持っていないだろう。
Bショップは当店の午前中の講習が終わる頃にプールにやって来た。
ちょっと観察していると、色々と気になる光景があった。
1スタッフに対して講習生は7~8人。
講習開始後すぐに、立ったままマスクなし呼吸をしている。
早いうちに、そのスキルはストレス高いだろうに。
うちは30分ほどの昼食を挟んで、午後の深場のスキルに入った。
なんとかBショップで混む前に深場で泳ぐ練習をしたかった。
が、その考えは甘かった。
えっ、こんな早く深場に来る?
と思うぐらい、あっという間に彼らが来て、水深5mのプールは埋め尽くされた。
特にスキルをやっているというよりは、ガンガン泳ぎ続けている。
中には膝蹴りをしているような、とんでもないフィンキックをしているこもいる。
うちが少し休憩をしていると、耳が抜けないという女の子が上がってきて、プールサイドに腰かけている。
男性インストラクターが近寄って来て笑顔で声を掛ける、
「海でも練習出来るからさっ」
おいおい、温水プールで耳が抜けないのに、ウエットスーツでまだ冷たい海に潜って耳が抜ける訳ないだろう。
大体途中で上がってきているんだから、やらなければならないスキルだって終わっていないはずだ。
そしてBショップはプール講習を2時間半ほどで終え、去って行った。
とてもこの時間内でまともな講習をしているとは思えない。
当店の講習が体力テストも含めて実質5時間半ほどで、さらに今回はお客様のスキルがスムーズに終わって、この時間だ。
タンクの空気が少なくなったので切り上げたが、残圧があればもっと泳ぎたいところだった。
余談だけれどPADIでは200mの水泳か300mのスノーケリングスイムが必須の項目となっている。
このブログを読んで頂いているPADIダイバーで、上記の体力テストをやっていなければ、それは違反だ。
もっともプール講習に行っていて、この体力テストをやっているダイビングショップをほとんど見たことはないけれど。
器材を片付けて休憩室に戻ると、Bショップは学科のテストをやっていた。
この短時間で学科とプール講習を終わらせるようだ。
学科の内容も興味深かった。
「2倍の速度で泳ぐなら、フィンキックは何倍になる?みんなで一斉に、せーの!」
「よんばーい!!!」
えっ、それ知ってどうするの?(゜o゜)
水中で泳いでいる時に考えたこともない。
「空気のバルブが開いていないタンクにセットしたレギュレーターから空気は吸えますか?」
そりゃ吸えないだろう。
「場合によっては吸えますね。ホースに穴が開いていた場合です」
(゜o゜)?
ホースに穴が開いたレギュレーターから息を吸ったことがないのでなんとも言えないが、
アイスピックかなんかで、でかい穴を開ければ吸えるかもしれないが、とてもそんな穴が開くとは思えないし、小さな穴ではよほど強靭な吸引力がなければ吸えないだろう。
大体、それ知って何の役に立つのだろう?
毎回、タンクのバルブを閉めた状態で息を吸って、ホースに穴がないか確認するのだろうか。
吸引力弱い人は分からないだろうなぁ。
他団体の講習とは面白いものだ。
それにしても、ここの講習は短かった。
Bショップのホームページを見ると、
「ダイバーの事を一番に考えた(指導団体Aの名前)は、今までの指導団体と違い、ダイビング知識と技術がちゃんと学べるのが特徴です」とある。
自分の団体以外は「ちゃんと学べない」と言っている。
ふぅ~、あんな講習をやっておいて、よく言えたものだ( ̄д ̄)
まあ、ホームページなどいくらでも事実と異なる事が書けるからなぁ。
Bショップではないが、同じ指導団体の別のダイビングショップでは講習時間が長いことを売りにしている。
それによると、一般的なスクールのプール講習は2~3時間だが、指導団体Aでは4~6時間、
海洋実習の潜水時間は他が1ダイブ15分に対して60分だそうだ。
もちろん実際はそんなことはなくガセネタ。
ゴールデンウイーク中に当店が行ったPADIの講習では、最少潜水時間が44分で、最長が56分だった。
もっともこれは店による差が大きいので、先日のブログ「潜水時間は短いのに、押売りは長いダイビングショップ」に書いたように、
PADI大手ダイビングショップのアドバンス講習が潜水時間20分、最大深度5mとかもあるので、付け入られる隙はあるのかもしれない。
今回のBショップのプール講習も会話の内容から、N大学のサークルであることが分かった。
あんなきちんとやったとは思えない講習で、彼らは海中に入って平気なのだろうか?
海上保安庁の事故統計「海難事故の現況と対策令和三年度版」によると、過去5年間の潜水事故の経験本数別の統計で、「初めて」と「10本未満」で39%を占める。
本来かなりインストラクターが注視しているはずの初心者の事故が、驚くほど多いのだ。
彼らが無事にダイビングが出来るようになることを祈るばかりだ。
今に始まったことではないけれど、本当にいい加減な講習をするインストラクターが増えてしまった。
器材の押売りがひどくて嫌な思いをするゲストも後を絶たない。
最近ではぼったくりBarのように、マッチングアプリでゲストを誘い、高額なダイビング器材を押売りするような店も耳にするようになった。
Bショップの所属する指導団体Aは、金額で見ればまだ安い方で、指導団体Bになると、売られる器材の額が120~150万ほどの金額になる。
ローンを組んでも買うように言われ、「買えない」と言うと、今まで優しい微笑みを浮かべていたスタッフの表情は一変する。
PADIの大手ダイビングショップも指導団体Bを意識していて、ホームページ内に「指導団体Bは知名度がPADIに比べて低い」などと書いている。
名指しで他の指導団体を落とすようなことを書くのは珍しい。
”そっち系”のお店でも、顧客獲得は熾烈な競争なのだろう。
なにしろ彼らの最大の目的である「高価なダイビング器材を売る」ことは、一度買われてしまったら、もう次のチャンスはなかなか周ってこない。
ダイビングショップの質は悪化をする一方に思える。
特にこれからダイビングを始めたいと思っている方は、下記の関連ページなども参考にして、お店選びは慎重に行ってください。
せっかくダイビングを楽しみにしていたのに、嫌な思いをしたり、お金やいい加減な講習で時間が無駄になったり、時にはかなりまずい形での死亡事故を起こしているような大手ダイビングショップもありますので。
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上手くなれば同じ海に潜っても見られる生物はまったく違い、安全性も高くなります。
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