PADIダイビングショップ アリエス
〒151-0071 東京都渋谷区本町6-37-8 渡辺ビル1F
営業日時1~4月:12:00~19:00 定休日 :水・木曜日・不定休があります
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残念ながら都市型ダイビングショップの中には、悪徳、ぼったくり、押し売り、悪質商法などと呼ばれるお店が存在します。
こういうお店に行ってしまった人の中には「都市型ダイビングショップは全て悪徳」と思ってしまう方もいて、都市型ダイビングショップを経営しているものとして、とても残念です…(´・ω・`)
そこで、このページではお客様の声や、ホームページから読み取れる評判の悪いダイビングショップの特徴等をご説明し、そういったお店に注意して頂けたらと思います。
中には、そのダイビングショップを利用してみないと分からない内容もあります。
他のダイビングショップの内情というのは、一般の方には分かりづらいもの。
「この店ってなんかおかしいんじゃないのかな?」と感じて、このページの内容に当てはまっていたら、店を変えることを検討してください。
新しい情報が入りましたら、随時更新していきます。
その為、一部内容が被るものもありますが、ご了承ください。
ダイビングライセンスを取得する方はもちろん、新しいダイビングショップを探しているダイバーの方も、参考にされてください(^^)
< 目 次 > *各項目をクリックするとジャンプします。
悪徳ダイビングショップの特徴とは?
▶ 1. 安すぎるダイビングライセンス取得講習を開催している
こちらのページはダイビングショップを探している方が、
「騙された」
「不快な思いをした」
ということを避けて頂くことを目的に作成をしました。
特定のダイビングショップや指導団体を批判するのが目的ではありませんので、お店を特定出来ないように、お店の場所などは分かりにくくしてあります。
また、評判の悪いダイビングショップでも、そこでダイビングを楽しんでいるダイバーの方がいらっしゃいます。
なぜ?と思われるかもしれませんが、ある人には悪質ダイビングショップでも、ある人には楽しいお店であるということもありえます。
人付き合いでも、そのようなことはあるのではないでしょうか?
そして、他店を見るまで自分が行っていたダイビングショップが「他店とは異なることに気づかなかった」というお客様も多くいらっしゃいます。
ダイビング業界は分かりづらかったり、事実と異なることが伝わっていることも多い。
こちらのページをお読み頂き、ご自分に相性の良いお店を探すための参考にして頂ければと思います。
このページを書いた後に悪徳ダイビングショップの手法が変わっている場合もありますが、
他店が同様の手法を使うこともあると思うので、書いた当時のままの部分もあります。
このページに出てくるダイビングショップを区別する為に、頭にアルファベットが付いている場合がありますが、このアルファベットは実際の店名とは関係ありません。
悪質なダイビングショップのスタッフ(インストラクター)とは、どんなイメージでしょうか?
人相が悪く高圧的。
まったくそんなことはありません。
さわやかな笑顔で、明るく楽しく、礼儀正しい。
外見で判断することは難しく、むしろ好意を抱かせるような相手かもしれません。
「一流の詐欺師は騙されていることに気付かせない」
そんな言葉があります。
このページで悪徳ダイビングショップとしているお店は、
当店にいらしたお客様が「あの店は悪質だった」等と伝えてくれたお店、
または、私自身が内情を聞き「意図的にゲストに不利益なことをしているお店」としています。
具体的には、
「2万円でCカードが取れるとホームページに書いてあったのに、ステップアップコース11万と同時申込じゃないと受講出来なかった」(法律に反する抱き合わせ商法)
「ダイビング器材をローンを組んでも買うようにと、強引な押売りがあった」
「器材を買わないと言ったら豹変して恫喝された」
「なりたくもないのに高額なインストラクターコースを強く勧められた」
「普通の店では考えられないような、ゲストに不利な制度で運営がされている」等です。
例えば「ダイビング器材を買わないと言ったら態度が豹変した」というのはよく聞く話。
でも、なんでもスタッフの言うことを聞くゲストならば、こういった態度は取られません。
態度が悪くなるのは「あなたがいらない人間」になった時。
お金にならないと分かった時点で、もはや「お客様」ではありません。
ですので、あなたが「いて欲しいゲスト」である限り、良いスタッフであり続けますので、そのお店を悪く思うことはありません。
都市型ダイビングショップのもっとも評判の悪い点が「ダイビング器材の押し売り」ではないかと思います。
こういったダイビングショップのほとんどに共通するのが「安すぎるダイビングライセンス講習コースを開催」していること。
安すぎるダイビングライセンス講習を開催しているお店は、ライセンス取得者を多く集めて、沢山のダイビング器材を販売することが目的。
「タダより高いものはない」という言葉がありますが、講習料金が安ければ安いほど、高いものを販売される傾向があるようです。
ダイビングライセンス取得講習にかかる費用は使用している施設、教材、受講人数等によりお店によって違いますが、最低でも実費で5万*1程度はかかります。
(*1/一名で講習をした場合の例。人数が多くなれば下がります)
例えば当店の場合は講習費に、マニュアル¥6,744、トレーニングログ¥1,153、申請料¥6,530が含まれています。
これだけでも¥14,427*2
(*2/定価計算なので仕入れ値はこれより安いですが、PADIはこういった料金で運営しているため、仕入れ値がすごく安いわけではありません。一部の指導団体では申請料がかなり高く、仕入れは安くしてSP等を売ることで、店側の大きな収入源になっている可能性もあるかと思います)
他の費用としては、ゲストとスタッフのプールや海の施設使用料、タンク代、ガソリン代、高速代、車両費(車両購入費、整備費、保険代、駐車場代等)、インストラクターの食事代や四日分の人件費もあります。
ここにはお店の利益は含まれていません。あまり安いお店はダイビングライセンスの取得者が増えれば増えるほど赤字が大きくなりますから、なんとしてでも高いダイビング器材を購入してもらおうとしてきます。
ある個人の方のブログに、こんな内容を見つけました。
そのブログの項目としては、
< Cカード取得の指導団体選びを失敗した >
< 東伊豆のダイビングサービスに行ったら、今までの店の質の低さが分かった >
等があるのですが、その中の文章に、
「オープンウォーターコースとアドバンスコースがセットになっていて7万ほどで、スクールは適正価格だったが、高いダイビング器材を買わされた…」
とありました。
オープンウォーターとアドバンスがセットで7万で適正価格…(;・∀・)?
適正価格じゃありません、
ありえない激安価格です。
それはダイビング器材を買わされるでしょう。
これで高額なダイビング器材を売ってなかったら、そのお店は潰れます。
売る自信があるからこそのスクールの低価格。
まず、この価格で< 適正 >と思う感覚は捨ててください。
オープンウォーターにしてもアドバンスにしても、各7~8万はかかると思ってください。
最近(2021年2月)今までずっと料金を曖昧にしてきた大手Aダイビングショップが料金を表示しました。
その価格は現地集合、宿泊費なしで約9万円(キャンペーン中は2万円引き)
普通に講習をすれば、この位にはなります。
本当に2~3万でダイビングライセンスが取れるなんて絶対に考えないでください。
悪徳ダイビングショップは経済観念が疎い人を狙っています。
2~3万で、本当にダイビングライセンスが取得出来ると思ってしまう人が”カモ”なのです。
最初に押売りがあるダイビングショップは、他にも押売りが延々と続きます。
アドバンス(オープンウォーターコースの上のステップアップコース)でも必要な器材が多く、コースフィーの何倍もの金額で必要な経費がある店も。
日本で1~2位を争う大手Bダイビングショップでは、アドバンスを受けるにはダイブコンピューターとライト他の購入が必須。
全部揃えると20万ほどになるでしょう。
自分が必要だと思えば、使うものですので購入しても問題ありません。
疑問に感じるのが、ダイビングをする上で必須なアドバンスダイバーの資格が、必要器材が多くて25万以上になってしまうこと。
これでは、すぐに受けられる人が減ってしまう。
ライトの購入はナイトダイビングをするからなのですが、PADIではナイトは必修講習ではありません。
また、中央区にダイビングライセンス取得は5万円で出来たのに、アドバンスコースが6日間で30万というCダイビングショップがありました。
ダイビングライセンス取得が5万というのはかなり安いお店。
入り口からハードルを上げてしまうと集客数が落ちるので、入ってからダイビングを楽しむなら必ず必要なアドバンスでがっつり儲ける仕組みですね。
お店のスタッフは「うちが高いのではない、うちの指導団体が高いのだ」と言っていたそうです。
確かに、アドバンスコースを6日間に設定したのは指導団体ですが、コース代は決められていないはずです。
(もっとも、ダイビングショップが「この指導団体を買った」という話もありますが…)
あなたが、こういったお店に行って30万のアドバンスコースに価値を感じなかったら、すぐクロスオーバー(指導団体を変更すること)をしましょう。
Cカード協議会に載っている指導団体であれば、どこの団体でもアドバンスからパディに変更出来ますので。
また、「¥29,800でダイビングライセンスが取れます!」というダイビングショップには抱き合わせ商法を使うお店も出てきました。
それは「次のステップアップコースを受けないと、この値段にならないんですよー。次のコースは11万です」というもの。
足すと14万ですから、別に安くありませんね。
最初の29,800はアイキャッチ用で、後から高くする。
この抱き合わせ商法は法律で禁止されているものです(^_^)
最近増えてきているのが< インストラクターコースの押売り >
グーグルマップの口コミを見ると、悪徳ダイビングショップと呼ばれているところは、この話が増えてきています。
お店によって、やり方は様々だと思いますが、インストラクターになるためには百万単位でお金がかかるでしょう。
「 ダイビングは上手くなった方が安全で楽しいよ! 」等と言ってくるのだと思います。
この言葉自体は事実なのですが、本当にインストラクターになることが上達なのでしょうか?
個人的には、そうは思いません。
あるドリフトダイビングをする日本屈指のポイントでのこと。
ガイドさんがやってきて「オシタさん(大手Bダイビングショップ)って知ってます?」と聞かれました。
「知ってますよ。どうかしたんですか?」と聞き返すと、
少し言いづらそうに、
「いや、ゲストのランクがみんなインストラクターなんですけど、ダイビングが下手なんですよ…」
インストラクターコースは指導方法を学ぶためのもので、自分が上手くなるためのものではないからです。
インストラクターの資格を取ったから上手くなるのではありません、
インストラクターとして仕事をして経験を積んだから上手くなったのです。
上達をしたいのなら、< 本当の指導 >をしてくれるインストラクターのもとで、沢山潜った方がいい。
質の高いインストラクターならファンダイビングの中でも、ダイビングが上手くなるために大切なことを教えてくれるでしょう。
ほとんどのインストラクターコースは受講生同士のシュミレーションで行われます。
いくら”模擬訓練 ”を受けても上達しません。
< 上達は実践の中だけにある >のです。
お客様自身がインストラクターになりたいのなら受講することに問題はありません。
問題は、それが< ダイビングライセンス取得講習の受付時に勧められている >こと。
まだダイビングが続くかも分からないゲストにインストラクターになることを勧めるのはおかしなことだと感じます。
ただドライブがしたくって運転免許を取りに来た人に、自動車教習所のスタッフが「教官になりませんか?運転が上手くなりますよ」と言っているようなもの。
そのゲストがダイビングが続いて「 インストラクターになりたい! 」と思えた時にすれば良い話です。
ダイビングショップで大きな売り上げがあげられるのは重器材等ですが、これは一度切りといういう可能性が高い。
その為に安いダイビングライセンス取得コースを開催して大人数を集める。
他にまとまった利益が上げられる方法としてインストラクターコースが出てきました。
また、ふるいの意味もあるのでしょう。
ダイビングを始める前からインストラクターに興味を示す、やる気のあるお客様。
「インストラクターになるんだったら器材は持っていなくちゃ」
お客様の層が若いから、すべて悪徳ダイビングショップという訳ではありませんのでご注意ください。
なぜ、この項目を入れたかと言えば、それはその手のお店の客層が若いから。
悪徳ダイビングショップと呼ばれるお店の中にも流行っているお店と失敗しているお店とがあるかと思いますが、有名なお店はよく海で見かけます。
そして、大体ゲストが若い。
Eダイビングショップのホームページの受講資格を見ると< 20歳以上、40歳未満 >とある。
今、「ダイバーも高齢化が進んでいる」と言われる中、これはあまりにも若い。
これは、やはり若い人の方が”乗せやすい”というのがあるのでしょう。
なにしろ、「3万でCカード取れますよ~」とうたっていて、60~150万もする器材を売るのですから、乗せやすさは非常に大切。
(悪徳ダイビングショップは全ての指導団体に存在しますが、いくつかの指導団体に突出して多い。A団体では勧められる器材の値段が60~80万前後、別のB団体では120~150になることが多いようです)
以前から私には不思議でなりませんでした。
どうして3万でCカードが取れるとホームページで言っているのに、30万になっておかしいと思わないのか?
ある悪徳ダイビングショップに行ってきたという言うお客様に、このことを聞いてみました。
回答は「ダイビングショップって、そんなもんだと思っていた」とのことでした。
「ダイビングショップはホームページに載っている値段より、高くなって当たり前」
こう思われていること自体が問題。
それだけ、正しい料金表示をしていない店が多く、お客様にこのような認識が付いてしまっているんですね。
ある時、自分が持っていた疑問に対して、一つの答えを知りました。
とある西伊豆のダイビングポイント。
よくぼったくりダイビングショップと呼ばれるお店Fの、女性インストラクターと若いお客様たちが楽しそうに談笑しています。
男性ゲスト「キタマクラ(魚の名前)ってさ、なんであんな不吉な名前にしたんだろうね?」
すると女性インストラクターが神妙な面持ちで言いました、
「あれは本当の名前じゃないんだよ」と。
えっ?と思いました。確か正式な和名のはず。
通称名だったっけ、と考えていると、そのインストラクターは言いました。
「だって人間が付けた名前なんだもの」
なんじゃそりゃ…(;・∀・)
それを言ったら犬も猫も、全てのものが人間が付けた名前じゃないか。
笑いが起きるのかと思ったら、みなさん「おぉっ~」と感心した様子。
おぉっ、なんて素直な人たちなんだ!
その時に< お人良し商法 >というのが答えだと気づきました。
ある悪徳ダイビングショップのスタッフは「新規のゲストが来たら、 素直かどうかを見極める 」と言っていたそうです。
ちなみに、この時の別の会話に、
「うちのお母さんなんて(高額なダイビング器材を買ったら)心配で新潟から出てきたんだよね~」と若い女の子、
「うちはそういうのよくあるのよ~」と女性インストラクター。
50代の女性のお客様がおっしゃったのは、
「私、お金にならない客に分類されたんだと思います」という言葉。
この方が通っていたのは多店舗展開している大手Bダイビングショップ。
スペシャリティー取り放題券15万円も買って、精力的に潜っていたのですが、ある時
「インストラクターになりませんか?」と言われて断ったところ、ダイビングツアーの予約が取れなくなったそう。
そのお店はメールや電話ではダイビングツアーの予約が出来ず、直接お店に行かなければ申し込みが出来ない。
これだけでも、相当珍しい。
予約開始日は決まっているので、暑かろうが、寒かろうが、雨が降っていようが、予約が取りたければオープン前から並ばないといけない。
その日は二番目に並んでいたのに、なんだかんだ言われている内にツアーの予約はいっぱいになってしまったとのこと。
その時に「インストラクターにならないと言ったら、お金にならないゲストとして排除されたことに気づいた」そうです。
そもそもゲスト数に対して、利益が出づらいダイビングツアーが少ないのかもしれないし、さらに売るものの沢山ある初心者は予約開始日が一週間早いそう。
悪徳ダイビングショップと言われるお店には色々ありますが、ここはあまりにもゲストがダイビングを続けづらい。
こういったことはホームページなど外からは分からない。
夏なのにレンタルドライスーツの人はワールドダイブの冬用インナーを着なければいけなくて汗だくだとか、ダイビングの時間が30~35分ほどと短く、水中を楽しむことも練習することも出来ないとか、
こういったことも含めて入ってみて初めて「しまった!」と気づく内容。
「大手ダイビングショップだから安心」と思って申し込みをし、後悔をした方が、当店にも何人もご来店し、内容を教えてくれます。
ダイビングライセンスを取得したいと思って、「いくら料金がかかるんだろう?」とホームページを見ても、何だか追加費用が色々あって「結局いくらなんだか、さっぱり分からない((+_+))」ということがあります。
ダイビングライセンス取得までにかかる料金の総額が、1ページだけで分からない場合は、そのダイビングショップはやめておきましょう。
大手Bダイビングショップの例。
< PADIオープンウォーターコース¥30,000-人数限定 >とあり、近くには他の料金のことは何も書かれていない。あるのは説明会の予約のバナー。
これを見ると¥30,000-で取れそうな気がしますね。
その下を見ていくと「講習期間中のレンタル器材無料」と大きくあり、その下にやや小さく「〇〇を購入するとレンタル器材無料」となっています。
おや?
レンタル器材が無料になるのに商品の購入義務があるんだ?
ちょっと違和感がありますね。
結局このページには他の料金はなく、料金が分かるページへのリンクもありませんでした。
別のページにいくと「含まれない」ものとして、レンタル器材、資格申請代等がありますが、値段は書いてない。
さらに下に進んでいくと色々と別途費用が出てきました。
インナー、シグナルフロート、度付きマスク、フード等々…。
度付きマスクは難しいかもしれませんが、他はレンタルが出来そうですね。
この表示の仕方はおそらく意図的に総額がすぐに分からないようにしているのでしょう。
「 よく分からないから、とりあえす説明聞きに行ってみようか 」と持っていきたい。
こちらのお店、以前は別途費用自体を載せていませんでした。
お客様から指摘が多くて、「 いや、その費用は書いてありますよ 」と言えるように追加されたのかもしれません。
ずいぶん前からPADIはダイビングライセンスを取得するのに「 トータルでいくらかかるのか分かる総額表示 」を載せてくださいと言ってきました。
「 料金が分からない 」というのはダイビングショップにありがちで、クレームが多いんでしょうね。
これは一例ですが、総額がすぐに分からないお店は注意をしましょう。
ダイビングツアー代やレンタル代がホームページに載っていないお店も、ダイビング器材を買わないとツアーが高いとか、インストラクターにならないと高いとかもありますので、この2つが記載されているかどうかも要チェックのポイント。
ダイビングショップに限りませんが「 都合が悪いと隠したがる 」もの。
まず、ダイビングライセンス取得をしようと思ったら、自分が行きたいお店のホームページを見ると思います。
この時にかかる費用をよく見て、メモを取っておきましょう。
そして実際に説明を聞きに行った時に、ホームページに載っていない料金の話があったら、そこはもう要注意のお店です。
もし自分が見落とすような書き方をしてる時点で怪しいですね。
後から出てくる料金には色々あります。
重器材やスーツがほぼ購入義務のようになっているお店もありますし、レンタル器材代、申請料、教材、交通費、宿泊代等々、必要な費用が別になっている。
そもそも良心的なお店であれば、1ページ内に総額が分かるようになっています。
言い方が悪いかもしれませんが、せこい(?)お店だと「衛生上、プール前にブーツとグローブは買ってください」と言ってきたパディ優秀店を取ったこともある下町のダイビングショップもありました。
大した儲けも出ないのに、ゲストに嫌な思いをさせてどうするんでしょう。
ちなみにダイビングライセンス取得の学科の時には答え合わせ以外は、ほとんど器材のセールスの話だったそうです(^_^)
また、ダイビング器材を押し売りしてくるダイビングショップの販売トークとしては「 レンタルは危険 」等と言ってきます。
ある川崎に近いFダイビングショップでは受付の時には何も言わず、最後に器材のパンフレットを渡されて「 学科の時に器材のご説明をします 」と言われたそうです。
そのお客様はその後、そのお店に行かなかったのでことの顛末は分かりませんが、器材のオリジナルパンフレットには「 器材が安い! 」とうたわれていて、講習料金がアドバンストセットで6~7万でしたので、きっと買わされることになったのではないでしょうか。
また、下町にあるGダイビングショップはもっと凄くて、ほとんど恫喝で怖かったそうです。
プール講習の時に「 自分の器材じゃないから中性浮力が取れないんだよ! 」
体験ダイビングの時に上手いと褒められたという話をすると、
「 そんなのお世辞に決まってんだろ! 」と言われたそうです。
そして、どこまで含まれてるのかは分かりませんが、お店の刺しゅう入りのBCDを含め、器材一式の値段が130万ほどで「ローンを組んででも買うように」と言われました。
スタッフが勝手に盛り上がっていて恐怖だったそう。
まあ、ここまでのお店はそう多くはないと思いますが。
ダイビングを上手くなりたい、続けたい、楽しみたいと思うなら、自分の器材は必要です。
同じ器材で慣れることが出来ますし、良いものを使えば快適で、スキルを助けてくれるので上達をします。
しかし購入するかどうかはゲストが決めることで、不快感を感じるほど勧めてくるのであれば問題です。
また「 レンタルが危険 」なのではありません。ダイビングの度に器材が変わると慣れないので中性浮力が取れなかったり、操作ミスが出ることがトラブルになるのです。
ひどいダイビングショップでは「 学科でダイビング器材を購入しない場合には、プールに進めない 」と言ってきたお店もあります(^_^)
ダイビングショップの中には「キャンペーン!通常¥70,000のダイビングライセンス講習代金が¥20,000!毎月20名様限定、お急ぎください!」というような広告を見かけます。
20名集まった場合、通常料金と比べると毎月100万円の利益が失われますから、とてもダイビングショップが耐えられるような損失ではありません。
この損失を補うのがダイビング器材の販売です。
また、よほどの大手ではない限り、月に20名のダイビングライセンス受講者が来ることはなく、キャンペーンは期間限定のものではなく延々と続きます。
ある都心に近いダイビングショップ激戦区のお店Hは、年末に「あと2名!」とやってました。
冬期のダイバーが少ない時期に料金を下げるお店はあるかもしれませんが、一年中キャンペーンをやっているのは、その期間がお得なのではなくお客様を急かすための手段です。
大手Bダイビングショップでは非常に分かりづらい表示の仕方をしています。
「キャンペーン!講習料金が¥20,000」と大きく載っていて、その後ろに小さく「キャッシュバック」と書いてありました。
最近はYahoo知恵袋などでも、安く講習をしているダイビングショップは怪しいと書かれることが多くなったので、当店に来て頂くゲストの中にも「 安すぎるお店は候補から外しました 」と聞くことが多くなりました。
それでも
「 東京おすすめダイビングショップ 」というホームページに載っていた
「 ホームページがきれいだった 」
「 施設が立派だった 」
「 大手ダイビングショップだったから安心だと思った 」
「 パディ優秀賞を受賞しているお店だったから 」と行ってしまって失敗したという話を聞きました。
施設が立派だったり、店舗が大きい、ターミナル駅に近い、スタッフが多い、広告がたくさん出ているなどは、すべて経費が高くなります。
経費に対する収支のバランスが悪ければ、一人のお客様からより多くの利益を得なければなりません。
あまり、この辺が目立つ場合は注意をしてみて下さい。
また、インスタグラムがきれいだったからや、楽しそうだから行ってみたら悪徳ダイビングショップだった…。という方もいました。
よくある手としては、料金の詳細や、最近だと自店の指導団体を分からないようにして、
(その指導団体に悪質なダイビングショップが多いのが知られてきてしまったので)
美しいダイビングの写真や、ゲストとのワイワイと楽しそうな写真を載せ、
「私達のダイビングショップはなぜ選ばれるのか?」などを書き、
来店予約のバナーが常に出るようにして、とにかく内容が分からないまま来店をしてもらう。
パッと見の見栄えではなく、中身をよく読んで選んでください。
パディ優秀賞の中にも、いくらでも悪質なダイビングショップはありますが、なぜかと言うと、優秀賞の基準の一つは< 継続率 >です。
これは初心者の数を分母に継続教育(アドバンスやスペシャリティー等)を分子として、数字が大きいほど、数が多いほど優秀とされます。
お客様からの評判というわけではありません。
なので、Bダイビングショップでは、本来申請をしなくてもよいアドベンチャー*1のカードをアドバンスコースに、ゲストになんの説明もなく含めています。
これを含めないなら、料金は定価で約7千円ほど下がるはずです。
(*1 オープンウォーターとアドバンスダイバーの間にあるランク)
以前からありましたが、最近やらせサイトが増えているようですね。
これは「 東京 おすすめ ダイビングショップ 」等と検索した時に出てくる、ダイビングショップではない”誰か”がお勧めのダイビングスクールを紹介しているサイト。
以前と比べ非常に良く出来ていて、ダイビングショップのランキングを付けてお勧めしているだけではなく、他のコンテンツも多い。
ボリュームや内容が多い方が信憑性も高く、閲覧数や滞在時間が長い方が検索に引っかかりやすくなりますから、内容にも力を入れてきていますね。
ためしに上記の検索ワードを入れてみると、1ページ目のサイトのう6つが、この手のホームページ。
残りは2つがアクティビティー紹介サイト、1つが大手都市型ダイビングショップ、1つがダイビング雑誌のWeb版、1つがPADIでした。
*グーグルのゲストモードで、当店(渋谷区)からの2022年10月の結果。
では、なぜこの手のサイトが”やらせ”だと思われるのでしょう?
根本的におかしいと感じるのが、順位付けをしていること。
好みの味が人によって様々なように、
全ての人にベストなダイビングショップはありません。
ダイビングショップは言っていることも、やっていることも多くの違いがあります。
あなたが「一番良いダイビングショップだ」と思うお店は、何を重視するかによって変わってきます。
そんなに多くのダイビングショップの実情を知っている一般の方がいるとは考えにくい。
そして、当店が情報を持っている”悪徳ダイビングショップが一位”になっていることがある点。
もちろんすべてがやらせサイトとは限りません。
裏付けが取れていませんので、ここで断定してはいけない。
もともと都心に近いダイビング激戦区のHダイビングショップが始めたと言われていて、これはITに詳しい人だとIPアドレスから分かるんだとか。
パディジャパンのスタッフも知っていたので本当なのでしょう。
*今はひとつのIPアドレスが複数で使われるようになったので、以前より特定が難しくなったそうですが、それでも詳しい人だと「時間はかかるけど分かる」そうです。
このショップさんが上手くいっているので、マネをするダイビングショップが出てきたのでしょう。
やらせサイトではないか?と感じるのは、ダイビング業界を知っている人や、一般の方が見ても「おかしくない?」と思う内容が含まれているからなんです。
例えば、あるサイトは、
「 ダイビングが大好きな会社員 」が作っているそうですが、大規模アンケートを実施して、ダイビングスクールのランキングを作ったそうです。
んっ、一般人が大規模アンケート?
どうやって?
政治の世論調査のように、国民の多くが知っている内容で、専門の調査会社がコンピューターを使った電話調査等をするなら出来るでしょう。
そもそもランク付けしたダイビングショップを知っている人をどうやって探したんでしょう?
このアンケートの回答者は2000人ほど。
一般の人がどうやったかが不思議。
また、この手のサイトには時々アリエスも載ってたりします。
もちろん一位ではなくて、ちっちゃく。
そこには当店が決めてないスクール料金の内訳が載ってました。
プール講習が¥20,000だそうです。
リフレッシュダイビングのプール講習から拾ったのかな?と推測しますが、当店では内訳を作っていません。
そして、あるサイトは簡単にやらせサイトだと分かりました。
それは、当店のこのページがコピーされて使われていたから。
やらせサイトは、そのページの一位のダイビングショップが作っていますから、そのサイトで一位のお店Eのホームページを見てみました。
当店とそのサイトの主張していることは、コピーですから当然ほとんど同じ。
「 安すぎるダイビングライセンス取得コースを開催している店には行かない 」
「 ダイビングライセンス取得講習には最低5万は必要。それ以下にはならない。 」
「 よほどの大手でない限り毎月20名は入らず、キャンペーンは急かす手段 」
「 キャンペーンで安くするとゲストが入るほど赤字 」等々。
そのEダイビングショップのダイビングライセンス取得講習の料金は、
通常5万半ばなのが「 キャンペーンで2万弱! 」
さらに合格祝いに1万円のキャッシュバックで実質1万円。
海洋実習費も込みで、別途費用は飲食代だけ。
安いっ!
キャンペーンの開始人数は分からなかったものの「今月の残りは16名」でした。
例えば毎月20名だとして、全部入ったら月に90万位のマイナスですね…。
その分、ダイビング器材を売るのでしょう(^_^)
そのサイトが主張する「 選んではいけないダイビングショップ 」に丸々当てはまることを、一位のお店がやっている。一位になった理由は書いていない。
この点が非常におかしい。
ここで疑問に思う方もいるかもしれない。
サイトの主張と違うダイビングライセンス取得講習をやっていたら、お客様が来ないのでは?という点。
この「 悪質ダイビングショップを見分けるポイント 」は、ダイビングショップを紹介するページとは別になっている。
ダイビングライセンスを取得しようとする人が興味を持つ内容にしてクリックしてもらい、サイト全体の検索順位を上げるためのページなのかと推測します。
当該のホームページの主張と違う店が一位。
仮に「 やらせサイト 」だった場合、そこのダイビングショップのスタッフには倫理観がありません。善悪の区別がつかないのです。
ダイビングは時として”命に関わる場面”に出会う時もあります。
このようなサイトを作るインストラクターを信用出来ますか?
この手のサイトはやらせが多いと思いますので、活用方法としては一位のお店には行かないこと。
悪徳ダイビングショップと言われるところはSEO対策に費用をかけても回収出来るので、上位に表示されることも多いので要注意。
また、やらせサイトではないのですが、参考にしない方が良いと思うのが、ダイビング関連のサイト。
一生懸命仕事として作っているのに、こう言ってしまって申し訳ないのですが、広告料を貰うことで、良し悪しに関わらず、お勧めする内容を書いてしまうからです。
安すぎるお店の中にはダイビングライセンスの種類がオープンウォーターではなく、その下のスクーバダイバーの場合があります(パディでの名称)
Cカードには違いありませんが、オープンウォーターダイバーが18mまで潜ってよい資格に対して、スクーバダイバーは12mまでで、必ずプロの資格者と潜らなければいけないという制限があります。
実際のダイビングではオープンウォーターの上のアドバンスダイバーまでは取得をしないと潜れないダイビングスポットが多くあります。
実質すぐにステップアップしないとダイビングは楽しめません。
講習の内容を減らして安くなっているので、ダイビングライセンスの種類がスクーバダイバーだった場合は、オープンウォーターへランクアップする場合の料金やレンタル器材代金が高かったりしないか確認が必要です。
このJダイビングショップは東京に二店舗と別名称のリゾート店があり、他店とは違うやり方で大きな集客を集めている。
ある時、短期間に二名の女性が来店された。
このお店を使っていた、20代と50代の方。
自分の”担当”だった、20代前半のインストラクターが辞めたのが、他店を探す理由だそう。
このお店の特徴的なのが”担当制”
新規のゲストが入ると、担当のスタッフが決まる。
女性ゲストなら男性スタッフが、男性ゲストなら女性スタッフが付く。
この担当制は”インセンティブ”のため。
自分担当のゲストがお金を使うと報酬が入る。
時々担当以外のインストラクターとツアーに行くと、販売しても報酬にならないので、次のツアーの説明やスキルのアドバイスなどもないらしい。
女性スタッフのリゾートツアーの写真を見ると、
スタッフを中心におじさんばかりが写っていて、
「まるでキャバ嬢の慰安旅行みたいだった」そうだ。
ある時「まるでホストクラブみたいだよね?」と言うと、
「本当のホストクラブよりは(ダイビングだから)健全でしょ?」と返してきたそうだ。
本人たちにもその自覚があるのだろう。
ここのダイビングショップの問題点はどこにあるのか?
これは推測だけれど、基本給が低くて、ゲストに販売をしてインセンティブが入らないと稼げない。
そうすると、どうしても強い販売をしかけてくる。
また、給与を上げたいがために、色々な手段を取ってくる。
その一つが”自分に恋愛感情を抱かせる”というもの。
中にはスキンシップ的なものも含まれるけれど、これ以上の内容は教えてくれたゲストから、
「彼の名誉のために他言しないで欲しい」と言われているので書けない。
話してくれたゲストは「私は純粋にダイビングが楽しみたいだけだった」と言っていた。
感情的に、その店には行きづらくなってしまったそうだ。
もちろん、この手の手法を使うお店は「純粋にダイビングが楽しめるお店」ではない。
このダイビングショップを使ってみないと分からない内容ですが、もしこういったお店に行ってしまい、自分が嫌な思いをしそうだったら、早めに他のお店に変えましょう。
ある日の閉店間際、一本の電話が鳴った。
「ちょっとご相談したいことがあるんですけど…」と女性は話し始めました。
「今、他のダイビングショップでライセンスを取得していて、プール講習が終わったところなんですけど、150万のダイビング器材をローンを組んで買うように言われていて…」
当店はこのページがあるからでしょう、時々こういったご相談をもらう。
この女性はローンの審査が通らなかった。
ならばとスタッフは「現金で払うように」言ってきたのですが、150万の現金などない。
すると、スタッフの態度が変わってきて、怪しいことに気づいたそうだ。
「お店の名前を教えてもらえますか?」と聞くと、
「S区にあるEダイビングショップです」と教えてくれた。
あー、あそこの店かー(^_^)
生の情報を聞くのは初めてだったが、店の名前は知っていた。
それは項目9に出てきた、このページを無断コピーして使っていた”お勧めダイビングショップランキングサイト”の一位のお店だったから。
そもそも、なんでこのダイビングショップを選んだかというと、
「マッチングアプリで知り合った男性が”たまたま”ダイビングをしていて、一緒にやらないかと誘われた」そうだ。
この手の手法は大阪辺りでは随分前からあったが、関東で聞いたの初めてだった。
もっとも、このダイビングショップの所属している指導団体B自体が、以前悪徳商法で行政処分を受けて倒産した店のスタッフが「指導団体を買った」とか、「買ってはいないけど、元スタッフが複数入社している」とかいう話があるので、同じ方法を取っていたとしても不思議ではない。
もちろん”たまたま”その店でダイビングをしていた男性には紹介料が入るのだろう。
ビジュアルとトークに自信があれば、いくら入るかは知らないが、よいバイトになるのだろう。
スタッフ自身がやっている例もある。
このEダイビングショップは高級住宅街もあるS区にある。
ホームページを見てみると、通常の講習料金は5万6千円で、今はキャンペーン中で1万6千円。
さらに1万はキャッシュバックで返ってくるので、実質6千円でダイビングライセンスが取得出来るらしい…。
ふぅ~、古典的な手だなぁ( ̄д ̄)
Cカードをもらう申請料だけでも、PADIの場合約7千円かかるのだから、そんな値段で取れるわけがない。
もっとも、この女性は「4万4千円払った」と言っていたので、色々と追加はかかるらしい。
それにしても、何を買ったら器材が150万になるのだろう?
以前同じ指導団体で相談を受けた時は120万ほどだったが、さらに30万あがっている。
一番良い器材を定価で買っても、こんなにはならない気がする。
こちらのお客様に「グーグルマップの口コミは見ましたか?」と聞くと、
「そういえば見ていなかったので、このことがあってから見てみたら、同じようなことが書かれてました」と言っていた。
悪徳ダイビングショップであると情報が寄せられているお店でも、嫌な思いをした人が必ず書き込むものでもないし、そういったお店は当然対策が取られているので、必ずしも評価が低いとは限らないが、参考になる場合もあるので見てみましょう。
この方も前の項目同様、電話での問い合わせだった。
男性で30代くらいでしょうか。
「あのー、ダイビングの講習料金が適正かどうか教えて欲しいんですけど…」
当店ホームページのQ&Aにある、
「違いすぎる!ダイビングライセンス取得料金の仕組みとは?」をご覧頂いたそうだ。
時々こうしたご相談を頂くので、他のダイビングショップの情報が蓄積していく。
この店の情報は初めてだった。
そのKダイビングショップでは、ダイビングライセンス取得コースとステップアップコース(PADIで言うアドバンスコース)で36万。
ここには器材などは一切含まれていない。
これでも十分高いが、本来は70万するのが割引になっているそうだ。
もちろん売れ残り商品の叩き売りじゃないのだから、
ソフトである講習が、半額近くで30万以上も安くなることは、まともな店ではあり得ない。
プール講習に行くと器材はボロボロで、
「レンタル器材は日本人に合わないから、自分のものを買った方がいい」と言われたそうだ。
なんじゃそりゃ?
日本人に合ったレンタル器材を揃えなかった自分の店のせいだろう…( ̄д ̄)
そもそも海外製だから日本人に合わないとかもないし、
相手がなにも知らないと思って、言っていることがめちゃくちゃだ(-"-)
器材セットの値段を聞くと「120万だけど、プール講習でみんな買っている」と言われたそうだ。
適正価格か聞かれたので、
「まあ、ダイコン(=ダイビングコンピューター)だけでも高いものだと20万するので、最高級品を定価で買えば、その位になるかもしれませんね」と答えると、「ダイコンは含まれていません」と言われた。
うーん、なにを入れたら120万になるのだろう。
店名や指導団体名をBCDに入れて「オリジナル」と称して、定価よりも高く売っている例もあるが。
もちろん値付けは自由だ。
自店の講習に70万の価値があると思って、お客様がそれを選ぶのなら、それも良いだろう。
が、こちらの方はダイビングを始めるにあたってショップを調べることはしなかったそうで、
「親しくない知り合いからの紹介」だったそうだ。
先日ご相談いただいた方も「マッチングアプリで出会った人からの紹介で、150万の器材をローンを組んででも買うように言われている」とのことだったので、
この手の集客方法が増えているのかもしれない。
お店の名前を教えてもらったので、ホームページとグーグルマップの口コミを見てみた。
ここは東京23区の端の方にあり、有名な水族館の近くにあった。
グーグルマップの口コミは5と1が半々で3.0だった。
こういったお店はこのパターンも多い。
このダイビングショップのホームページで特徴的なのが、びっくりするほど情報が無いこと。
ダイビングライセンス取得コースも取得の流れがあるだけで、
料金も内容も記載がない。
もっとも、とても料金なんて書けないだろう。
なにしろ、ダイビングライセンス取得コースとステップアップコースで、設定が70万なのだから、載せたら誰一人来ないだろう。
それにしても、とてもこのホームページでは集客出来ると思えない。
この情報をくれた人も「親しくない知り合いの紹介」と言っていたので、出会い系サイトか何かだろうか?
口コミで5.0をいれている人のコメントに、
「女の子の印象がGOOD がんばれー」というのがあった。
ダイビングショップの質とはなんの関係もないコメントだ。
ビジュアルの良いスタッフの女の子が出会い系サイトでも使って集客するのだろうか。
店のホームページにはスタッフの顔写真もない。
オーナーの名前を教えてもらったので検索してみると、ショップ名ではない会社名が出てきた。
ダイビングショップのスタッフ募集欄の給料のところに「インセンティブ支給」とある。
歩合制のところは押売りがきついところが多いので、これを見つけたらやめておいた方がいい。
今まで悪徳ダイビングショップというと、指導団体AとBに集中していたが、このお店は別の団体Cだった。
他の二つは異常に安いダイビングライセンス取得料金で釣り、高い器材を売るという手法だったが、ここでは最初からバカ高い料金を設定していて、「今なら半額!」と言って、かなり高い料金で講習を受けさせる。
ゲストの奪い合いが激しくなっているからだろうか、
一人から取るお金が、どんどん高額になっていっている。
ホームページを見て、ダイビングライセンス取得コースの費用すら載っていないお店は、
指導団体名とは、PADI、SNSI、BSAC、NAUI、SSIなどで、Cカードを発行する団体のこと。
インストラクターは自分が所属している団体のCカードを発行し、カードには指導団体名が入る。
指導団体によって色々と違いはあるけれど、悪徳ダイビングショップは特定の団体に集中していて、最近はこのことが一般にも知られてきている。
このページでは直接書かないことにしているけれど、一般の掲示板などではショップ名も指導団体名も出ているからだろう。
ショップ側もその辺は分かっていて、あまり前面には指導団体名を出さずに、
「国際ダイビングライセンス」としているところも多い。
では、どこか良心的なダイビングショップばかりの指導団体はあるかというと、残念ながらありません。
ダイビングショップ選びの失敗の可能性を減らすなら、指導団体の良し悪しを調べて、評判の悪い指導団体を外すと良いでしょう、一般の掲示板には出ていますので。
指導団体Aのダイビングショップのホームページを見ると、こんなことが書かれている。
「他の指導団体の海洋実習は一回15分(海に潜っている時間)が4回ですが、当指導団体は60分が6回なので、時間をかけて行われます」
(N区のHダイビングショップより引用)
これは完全な偽情報。
時々西伊豆で会う、この指導団体のFダイビングショップは本当に60分講習をやるそうだ。
では、例えばPADIのダイビングショップは15分しか潜らないのだろうか?
実際にはそんなお店はなくて、当店で初心者だと40~50分位、
かなり潜水時間が短い大手ダイビングショップAやBでも30分位。
なんでこんな偽情報を載せるのかと言えば、
「指導団体Aの講習は素晴らしんですよ!」とアピールしたいのだろうけれど、
このホームページを見た後に、他の指導団体で講習を受けたらすぐにばれてしまう。
「どうせ素人には、そんなの分からないだろ?」的な感じだろう。
一体、この潜水時間はどこからきたのか?
それはISO基準から。
これがPADIは最低潜水時間が15分になっているところから取っている。
他の指導団体のことは知らなくて、本当に15分だと思っているのでしょうか?
もちろん、そんな訳はありません。
自分がインストラクターであれば分かりますが、初心者の講習の1ダイブを15分で終わらせる方が神業。
ちなみに指導団体AのISO基準の潜水時間は30分なので、
PADIはISO基準の最低潜水時間を、自分のところは実際の潜水時間なので、そもそも比べている時間自体が違う。
確かに指導団体Aの初心者講習の潜水時間は60分と長いのだけれど、これは本当にいいことなのでしょうか?
既にダイビングをしている人ならすぐに分かることだけれど、初心者で水に慣れていない、きちんと身動きも取れずに疲労しやすい、喉も乾く水中で、しかもそれが冬だったら、60分は辛いものになるでしょう。
潜水時間はダイバーのレベルや状況、寒さや空気の減少、疲れなどによって、その都度状況判断をして変えていくべきもの。
水中という不確定要素が多い中で、限界と思われるような長さに設定しておくのはやめておいた方がいい。
「意図的にダイビングを上達させない」とはどういうことか?
内情を知るまでは、そんなひどいことが大手ダイビングショップで行われているとは、想像もしなかった。
最初に知ったのは大手ダイビングショップAに通っていたゲストからの話だった。
内容は技術的なものになるので初心者には気づきづらい。
やっていたこととしては、PADIでやらなければいけない大事な講習内容が省略されていた。
どれも驚きのことばっかりだったけれど、印象的だったのは
潜降の手順について説明していると、
「垂直潜降をしたことがありません」と言われたことだった。
ダイバーでない方には、これがどれだけ驚きの事実か伝わりづらいと思いますが、
潜降とはダイビングを始める為に、水面に浮いた状態から水底に向かい、水中に沈んでいくこと。
潜降せずにどうやってダイビングするの?と思ったら、
スロープ(水中に入っていく坂道)に付いているロープを手繰りながら入っていくそうだ。
これはPADIのダイビングライセンス取得コースでは、完全な違反行為。
本当に日本で1,2を争うダイビングショップが、こんなことをしていたのかと衝撃だった。
驚きの内容はブログ「上達させないダイビングショップ」に書いたので、気になる方は見て頂きたい。
そしてもう一店、日本でAと1~2位を争う規模のBダイビングショップ。
こちらもブログ「その大手ダイビングショップでは永遠に上達しない」に詳細は書いたので、ご覧頂きたいと思うが、このページ中にも、このお店のゲストへの嫌がらせても思える行為をいくつも書いてきた。
さらに、本来教えるべきはずの器材の操作の仕方を教えていなかったり、
明らかに初心者には不向きな器材の販売をしている。
なぜ、こんなことをするのか?
それは「上達させない方がお金になる」からだと思う。
上達すれば自分たちでどこかリゾートなどに行くようになってしまうかもしれないが、
ダイビングに自信がなければ、知っているインストラクターの元で潜ろうと思う人が多い。
販売する物が多くある初心者には、なるべく自店から離れないでいて欲しい。
だが、当店にいらしたお客様たちは「このダイビングショップ、なにかおかしいんじゃないか?」ということに気付いてしまった。
スキル的なことは、やはり気付かなかったようだが、潜水時間が短いことから気づいたようだ。
潜水時間が短ければ、練習量も少ないし、楽しめる時間も少ない。
遠くに行けないので、必然的に浅くなる。
そうすると、ダイビングで重要な要素である「エア持ち」も、自分が良いのか悪いのかも分からない。
なので、自分のスキルの問題点に気付いていないことが多い。
ただ「意図的に上達させない」というのと同時に、
そもそも「上達させることが出来ない」のだろう。
なぜかと言えばインストラクターとしての経験が浅すぎるから。
Bダイビングショップのホームページを見てみると、ほとんどのスタッフが、
まだあどけない子供のような顔をしていて、インストラクター歴が短いことが分かる。
実はこれも偶然でもなんでもない。
自店の利益を最大化するなら、経費は少ない方がいい。
経費の中でも人件費は大きい。
安く雇える若い人材を雇い、給与が高くなる前に辞めてもらう。
Bダイビングショップの場合は母体が専門学校なので、
適度に辞めてもらって、就職先として席を空けておきたいという考えもあるかもしれない。
ちなみにインストラクターには個人ごとのナンバーがあって、その番号でなんとなくの経験年数が分かる。
25年以上インストラクターをしている私でPADIインストラクターナンバーが809578。
(指導団体により番号は異なります)
頭の8は日本の国番号なので、日本で9578番目にプロの資格を取ったダイバーということになる(アメリカは頭の数字が1)
今は一番最近インストラクターになった人で何番位なのでしょう?
3万番代がホームページなどで見かける、一番新しい番号でしょうか。
年齢が上そうだからといって、インストラクターになったのが遅ければ経験豊富ではないかもしれないし、
ベテランインストラクターだと、まるで親分と子分のように横柄な人もいる。
ただ、指導員という職業上、あまり経験年数が少ないと、よい講習は出来ないでしょう。
余談ですが、横柄というとベテランばかりとは限らない。
大手ダイビングショップBに行っていた50代のHさん。
20代のスタッフでも、自分にタメ口だったそうで、
「我慢にも限界がある」と言っていた。
インストラクター(=指導員)という職業上、お客様が敬ってくれることがある。
他に社会経験があれば、まだ気づけるのだろうけど、
専門学校卒などでインストラクターになると、
自分が偉くなったような気がしてしまうこもいるようだ。
それにしても、この内情を知った時には本当に驚いたし、呆れた。
私達はインストラクター(=指導員)だ。
お客様にダイビングを教えることが仕事だ。
それを金儲けの為だか何だか知らないが、平気でいい加減なことをやった上に、
ホームページ上では、いかに自分のお店が素晴らしいかを宣伝する。
本当に恥ずかしい。
こういったダイビングショップを見抜くには、もし利用してしまっていたなら、
潜水時間がいつも30~35分だったら、手抜きをされていると思おう。
Bダイビングショップの沖縄の離島の支店では、さらに潜水時間が短く、20分という情報が入った。
お客様のログブックを見ると、一分違わず20分なのだ。
しかも最大深度は5mほど。
これが初心者コースではなくアドバンスコースで行われていたのだから、更に驚いた。
潜水時間よりも器材の押売りの時間の方が、よほど長かったらしい。
詳しくはブログ「潜水時間は短いが、押売りは長いダイビングショップ」をご覧ください。
お店を選んでいる最中なら、ブログをよく読んでみましょう。
ダイビングで手抜きをしているお店は、ブログがなかったり、あっても写真も文章も少ないところが多い。
インスタなんかは写真を上げるだけなので、ブログを見た方がいい。
多くのブログを読むと、そのお店の姿勢や、出てくる魚の量や種類で、
ダイビングに力を入れているお店かどうか分かる。
ダイビングショップなのに、おかしな話なのだけれど、
そのお客様Kさんは「ダイビングを始めたいので、説明を聞きたい」とのことで来店された。
説明が進む内、「実は学科講習まで受けたことがあるんですよ」と話し始めた。
そのお店は当店と同じ沿線にあるダイビングショップ。
指導団体はAで、ホームページを見ると、通常価格は8万ほどで、現在はキャンペーンで税込み¥19.800となっている。
70%以上も安くなるというのは、元の値付けがおかしいか、後から回収出来るようになっているに決まっている。
このお客様が来店されたのが2023年の8月で、今は2024年の3月、3月末までのキャンペーンとなっている。
きっと名称を変えて一年中キャンペーンをやっているタイプのお店だろう。
この段階で項目1と7に該当している。
Kさんは安すぎるとは思ったらしいが、家から近いこともあって疑いながらも行ったそうだ。
受付では何も言われずに、学科を受講する日になった。
学科が終わった時にオーナーが言った、
「ダイビングをきちんと続ける気はありますか?」
これから始めるのだから、Kさんは「あります」と答えた。
すると料金表を出してきて「この中からどれかコースを選んでください」と言われた。
料金は19~50万円。
一番安い19万に含まれているのは5回のツアー代。
1ツアー辺りが4万ほど。
50万には器材が含まれていたそうだけれど、驚きすぎて覚えていないそうだ。
「えぇ、こんなの選べません!」と答えると、
「これ位は潜ってもらわないと、きちんと教えられない」
「うちでは続けられないですね」と言われて帰されたそうだ。
ホームページには「安心の全費用込み」と書いてある。
もちろんこんな料金でダイビングライセンスは取得出来ないので、必ず高い料金を請求される仕組みがある。
項目1に出てくるほど古典的な方法。
5万未満位で「安心の全費用込み」と謳っていたら、そのダイビングショップには疑いの目を向けて下さい。
「全費用込み」と言っているのだから、他の料金を払わないとコースが終わらないのはおかしい。
初心者コースだけで満足に潜れるようにならないのは事実なので、それなら受付の段階で説明をしないといけない。
わざわざ学科を終えてから言うのは、「せっかく学科まで受けたのだから、勉強した時間ももったいない」という考えを持たせるためでしょうか。
最初にお伝えしたいのが、「料金が高いお店」イコール「選んではいけないお店」ではないということ。
料金が他店より高かったとしても、それと同等か、それ以上の価値があると自分が感じられれれば構わないでしょう。
ダイビングは比較的安いお店であっても、それなりにお金がかかるもの。
そのダイビングショップの料金体系は他と比べて、どの位違うのか?
ダイビングライセンス取得コースですら、正しい料金が載っていないこともあるので、実際にはどの位料金がかかるのかを知って頂き、お店選び、また自分はダイビングが出来る経済力があるかどうかも考えて頂けたらと思います。
比べる料金に関しては、正確に分かる当店を基準としています。
料金の決定には様々な要因があるので、当店より高いお店もあれば安いお店もあるでしょう。
この項で問題視しているのは「料金が高いのに質が低い」ダイビングショップのこと。
前提条件として、ダイビングショップを選ぶ時には、ツアーとレンタル代が明記されているお店を絶対に選んでください。
そのお店を使う限り、ずっとかかり続けるのがツアー代なので、ここは重要。
レンタル代が極端に高かったり、インストラクターにならないとツアー代が他店並みにならないというお店もあります。
自店に都合が悪いことはホームページに載せないもので、載せられないような内容があるというのは要注意のお店。
では、実際にダイビングツアーにかかる料金はどれほどなのか?
大手ダイビングショップBを使われていた親子のお客さま。
伊豆日帰りツアー二人分で15万ほど支払っていました。
別に沖縄に行ったわけではありません、伊豆に一日行っただけです。
なんでこんな金額になってしまうのでしょう?
まずこのお店はダイバーランクによってツアー代が変わります。
オープンウォーターダイバーだと、日帰りビーチツアーで3万円(当店が2万から)
器材のフルレンタル代が1万5千円(当店がスーツの違いにより5千円か6千円)
そこにプラスしてスペシャリティーを毎回受けるので、講習代(コースにより2万前後)と申請料(約7千円)がかかる。
当店にいらした時は経験本数が16本なのに、すでに7枚のCカード持っていた。
どの講習も中身は無く、「講習ばかり受けているのに上達している感じがしない」ので、他店に行くことにしたそうだ。
ツアー代はインストラクターになってやっと他店並みの¥20,000。
それまでには数百万単位でお金がかかるでしょうし、当然インストラクターになりたい人の方が少ないので、ずっと高い料金のまま。
そしてダイビング内容が楽しければ、まだ良いのですが、この店の潜水時間は短く、つまらなかったそう。
このお店も以前はホームページにツアーとレンタル代を載せていましたが、ある時削除されていました。
高いとお客様が来ないので載せない方が良いと判断したのでしょう。
アドバンスコースは8万程と料金は出ていますが、受講するのに必要な器材は明記されていません。
実際にはダイビングコンピューターやライト、フードやシグナルフロート等の購入が必要で、プラス15~20万位かかる。
これも一時期はホームページに掲載されていましたが、削除されていました。
こういった見えない費用については、その店を利用してみないと分からないので、事前に見極めるのは難しい。
避ける方法としては、このページの内容に該当しないような店選びをしてもらうことでしょうか。
料金について言えば、横浜にこんな料金体系のダイビングショップがありました。
伊豆や小田原の日帰りビーチツアーが税別で¥27,000。
ここではそのお店で全ての器材を購入すると¥22,000、プロの資格を取得すると¥20,000になる。
フルレンタル代が¥18,000。
フルレンタルで日帰りツアーに行くと¥45,000なので、大手Bダイビングショップと同じ位高い。
全ての器材を買って、プロコースまで受けて、やっと他店並み。
こういった料金を見ると、都市型ダイビングショップに批判的な人は、
「高い器材の押売りをしているのだろう」
「なりたくもないインストラクターにならないと、ツアー代が高いぼったくりショップ」などと思うかもしれません。
平均的なお店に比べれば大分料金は高いけれど、このお店は悪質なダイビングショップなのでしょうか?
個人的にはそうは思いません。
確かに料金は高いので、値付けには賛否があるでしょう。
では、なぜ悪質ではないと思うのかというと、
それは「料金を明示しているから」
高い料金をサイトに載せていれば、お店を選んでいる人の判断材料になる。
高いと感じるなら、このお店に行かなければ良いだけの話です。
本当の悪徳ダイビングショップは高い料金を載せたりはしません。
こういった料金体系でも良ければ来てください、という意思表示でしょう。
最後に料金が高いお店の見分け方。
これはあくまで私が料金の高いお店を知っていて、その特徴をまとめたものなので、下記に該当するからといって、全ての店が高いわけではない、あるいは該当しないからといって安いとも限りません。
1.家賃が高いエリアに店舗がある。
家賃が高ければ、どうしても経費が高くなる。
ダイビングの場合は、スタッフがお客様を海にお連れするという活動が伴うため、小売業や飲食店のように、立地が良いからといって多くのゲストに対応出来るというものではありません。
特に大きなターミナル駅、新宿駅、渋谷駅、池袋駅などから徒歩圏にあるお店は、そこから1~2駅いった所にあるお店より、格段に家賃が高い。
その分お客様から頂く料金も割高にしないとなりません。
最近は集客のほとんどをネットでしているのに、なぜ家賃の高い場所にお店を出すのか?
私には不思議でした。
しかし、「大手ダイビングショップを選んで失敗した!」というお客様の多くが、
「(複数人で始めるのに)集まりやすい場所にした」と、
質ではなく、立地で選んでいると聞いて、そういう集客方法もあるのかと思いました。
お店選びを失敗した方は、よく品質を調べなかった方が多い。
2.スタッフの数が多い。
「お客様の数が多いからスタッフが多いのであって、その分売り上げがあるんじゃないの?」と思われた方もいるかもしれない。
これもダイビング業界の特徴的なところで、夏場と冬場で収入が大きく変わるという状況がある。
一年中ダイビングをしている人は知っていることですが、どんなに集客率が高い大手ダイビングショップでも、寒くなる冬場はお客様が減り、収入も減る。
収入が減っても、自営業者と違い、会社員の場合は給料を減らすわけにはいかない。
その為には、稼げる時に稼いでおかないとならないので、料金が高くなりがち。
3.車や店舗の内装にお金がかかっている
これは高いお店の特徴を上げただけで、いけないという訳ではありません。
きれいな車の方が移動中も快適でしょうし、店舗に行った時も、あまりぼろいよりはきれいな方が居心地が良いでしょう。
もしかすると店内がきれいな方が、高い器材が販売しやすいとかはあるかもしれません。
アパレルでもファストファッションとブランドものでは店舗の作りが違うように。
ちなみにダイビングショップBは高い車を使用しているのだけれど、洗車がされていなくて汚れていることが多いのと、ぶつかっている痕をよく見かける気がする。
きれいに洗車していることはお客様を接する気持ちの表れでしょうし、
若いスタッフが多いので、運転にも不慣れなのかもしれない。
個人的には、車が高いとか、店舗がきれいで豪華であることよりも、
車や店舗がたとえ古くても、きれいになっていることが重要だと思う。
そういったお店の方が安く、質が高い気がするので。
4.有料広告を多く出している
特に夏ころに「ダイビングライセンス取得 東京」等と検索して、上位にスポンサーとして出てくる場合は、1クリックがかなり高い。
その広告が出せる自体で、資金的に余裕があるお店なので、料金が高いことが多い。
これも売り上げの立て方の考え方でしょう。
高い料金でも広告を出して、多くの集客をし、多くの利益を上げるのか?
広告、店舗、車にお金を掛けずに経費を安くして、お客様に安いダイビングを提供しても利益が上がるようにするのか?
どちらにせよ、大事なのは、自分が支払っているお金の妥当性を知ることと、品質です。
最初にお伝えしたいのが、「死亡事故を起こしている」から選んではいけないダイビングショップではないということ。
水中での活動になるダイビングには死亡リスクが常にあって、中には病死などのスタッフ側では防げない事故もある。
この項では事故の中には「起こるべくして起こった事故」があり、
そのダイビングショップを選ばなければ死なずに済んだかもしれない、というものもあるのが事実。
印象に残っている事故に、2011年に大阪で起きたものがある。
今でも「大阪 ダイビング事故 花嫁」で検索をすると多くの記事が出てきて、
その中の産経ニュースを参考にして、内容をお伝えすると、
一週間後に控えた新婚旅行の為に練習に訪れたダイビングで、花嫁は命を落とした。
記事を読むと様々な問題があるのですが、ここで問題視されているのが「タンクの使い回し」
二回潜るのに同じタンクを使用したということ。
タンクの中には水中で吸う空気が入っていて、当たり前だけれど潜れば減る。
次に潜る時は最大限充填されている新しいタンクを使うのですが、空気の残りの量が少ないタンクで潜り、事故は起きた。
なぜ、そんなことをしたかと言えば、もちろん「金を稼ぐため」
この時はスタッフとゲストで総勢23名。
タンクを一本にするのか二本にするのかでは、タンク代が倍変わる。
一人当たり数千円儲けを増やすためにゲストが死んだ。
その女性は息を引き取る前に一筋の涙を流したという…。
結婚をする予定だった男性も「自分が守れなかったこと」を責めているらしい。
そのダイビングショップはPADIから追放された後もPADIの名を使い営業していたそうだが、今(2024年3月)調べた際には、同じドメインは運送会社に変わっていた。
だが、彼らは店の名前を変えて、今もダイビングショップを続けているかもしれない。
これはかなり特殊な事例なのでしょうか?
実は2019年に伊豆でも同様の事故が起きている。
それを知るきっかけとなったのは、2020年11月21日に東伊豆の八幡野で起きた、ダイビング死亡事故に居合わせたから。
インストラクター一名にゲスト二名でダイビングを開始し、一名をロストし(ゲストを見失うこと)警察に通報し、数時間後にご遺体が発見された。
八幡野は休憩室が2階にあるため、警察がテトラポッドの近くでダイバーを発見、船上で心肺蘇生をする姿を見ていた。
まだ若く見える女性インストラクターは警察の事情聴取を受けている。
赤いTシャツには大手Lダイビングショップの店名が印刷されていた。
後日ダイビングメーカーさんと話をしていて、
「先日、死亡事故に居合わせてね」という話をすると、
「ショップ名教えてもらえますか?」と聞かれたので答えると、
「えー、また死亡事故起こしたんですか?」と言われた。
「またってどういうこと?」と聞き返すと、概要を教えてくれた。
前年、西伊豆の平沢でスタッフ1名とゲスト8名でダイビングを開始。
その日は透明度が悪かったそうだ。
そして、ここでも一本のタンクで二本潜ろうとして死亡事故は起きた。
正確な事故の状況までは分からないそうだったが、エア切れと無関係ではないだろう。
こんな危険な行為を現場のインストラクター一人が判断したとは思えない。
会社としてやっていることなのだろう。
たったゲスト一人あたり数千円の金儲けの為にゲストを危険にさらし、死亡事故を起こす。
こんなお店で、あなたはダイビングをしたいと思うでしょうか?
残念ながら、このお店は上手い器材販売方法で勝負し、店舗は増えている。
お金儲けの為にゲストが死亡するようなお店が大きくなることは、とてもダイビング業界にとって良い事だとは思えないけれど、お客様から支持される限り仕方がない。
刑事事件にならない限り、店名が出ることはなく、業界内にいる人間でも、全ての事故をどこのダイビングショップが起こしたのかを知る術はない。
いい加減な手抜き講習をしていて、お金儲けが上手いダイビングショップが大きくなっているのが、残念ながら事実。
そのお店に集まるゲストがいる限りは、この傾向は続くでしょう。
このページは業界を少しでも良くするために書かれたものなので、
少しでも改善していけばと思う。
最後に、事故は過度に恐れる必要はなく、きちんと上達出来るダイビングショップを選ぶことが出来て、自分も正しい知識を付けてスキルアップしていけば、そうそう事故は起こるものではありません。
事故に遭う確率を減らす方法としては、
【ダイビングで死なない為にやるべき10のこと】に書いたので、ぜひ参考にして頂ければ。
悪徳ダイビングショップを見破るには上記の項目を、行こうと思ったダイビングショップのホームページと、よく比べてみてください。
ホームページから分かる部分も多いので、かなり避けられるようになると思います。
中には来店をしてからでないと分からない項目もあるので、そこのチェックも忘れずに行ってください。
「おすすめダイビングショップ」というようなホームページもやらせだったり、口コミも真偽が分からない昨今。
インターネットで何でも調べられるようになった割には、それを利用したニセ情報も増えてしまい、本当に実在の人物が書いているのか疑わしいものもある。
私も時々「ダイビングショップの選び方」というのをチェックしますが、
それが悪徳なのかな?という内容も目にします。
例えば「インスタをアップしていないと悪徳」とか。
とにかく一番安いのが偉くて、他より高いとぼったくりとか。
このページは私が知った情報を、個人の視点で判断していますから、読んだ方の価値観もありますので、賛同出来ない方、部分もあるかと思います。
少なくとも書いている個人が特定出来るものは、あまりいい加減なことは書けません。
ダイビング業界を25年以上見てきて、知っていることを正直に書きました。
良いダイビングショップ選びは、最後は自分で得た知識を持って、その店に足を運んで、自分の目で見て確認するしか正しく分かる方法はありません。
このページを書いてから何年も経ちました。
検索ワードによっては上位に表示されることも多く、”やらせサイト”にコピーされるまでになりました(嬉しくないけど)
多くの方にご覧頂いて、少しでも悪徳ダイビングショップが減っているかというと、残念ながら体感としては増えているような気がします。
そうすると悪徳ダイビングショップの中でもゲストの奪い合いが起き、項目15のように他のダイビングショップの偽情報を流したり、大手Bダイビングショップではホームページに名指しで、「指導団体BはPADIに比べると知名度が低い」などと載せるようになりました。
店名こそ出ていないものの、名指しで指導団体を落とすようなことを書くのは珍しいこと。
(その後指導団体名は出なくなりました)
それだけ争いがし烈になっているのでしょう。
ダイビングは始める人が大きく増えるという年はなく、ある程度毎年同じような人数を数あるダイビングショップで奪いあっているという状態。
当店には悪質なダイビングショップの情報しか回ってきませんが、良心的なダイビングショップは減っているかもしれません。
以前千葉に、素晴らしい人間性を持ったオーナーさんがいました。
自分のお店のスタッフが独立したいと言うと、邪魔をするようなオーナーもいる中で、その人はダイビングメーカーと交渉し、新規店にもかかわらず安い仕入れを実現させてくれました。
さらに、その店で使っていた車をあげてしまうのです!
いくら中古とはいえ、さすがに車をあげると言うのは信じられませんでした。
しかしこれはオーナーご本人から聞いた話ではなく、そのお店から独立し、今も千葉県でダイビングショップをやっている、J君から聞いた話。
事実と異なることを言う必要性のない人からの話です。
元のダイビングショップはどうなったのか。
最後はオーナーと、もう一人のスタッフだけになり、オーナーはお店をスタッフにあげてしまい、自分は店を去りました。
その話を直接聞いた時、「スタッフ二人食えるだけ稼げなくなったからよ。別に暮らせる金がある訳じゃないんだけどさ」と笑っていました。
与那国でご一緒した時、現地ガイドさんよりも早くハンマーヘッドシャークの群れを見つけた時もあり、「ダイビング馬鹿だから」と楽しそうに話していた。
えてして「ダイビングが好き」
「お客様と真摯に向き合う」というインストラクターは商売が上手くないような気がします。
「お客様のために、なるべく安く」
「必要な器材以外は販売しない」
なんてやっていたら、店は儲からず、大きくならない。
その点、悪徳ダイビングショップは強力です。
話術が巧みで、Hダイビングショップのグーグルマップの口コミでは、
「洗脳されそうだった」とある。
「金に憑りつかれているんじゃないか?」と思うようなエグイダイビングショップが残っていく。
本来得られないようなお金を一人のゲストから短期間に搾取する。
そのお金でSEO対策をし、広告を出し、やらせサイトを作る。
ますます集客は多くなり、資金を貯めていく。
このままだと、商売下手な小さな良心的なダイビングショップはなくなってしまうんじゃないかと危惧しています。
なにしろ日本でトップ3に入るような大手のダイビングショップが、あの体たらくなのだから、ダイビング業界が悪くなっていくのも仕方ない。
最後にこの状況を変えられるとすれば、それは特にこれからダイビングを始める人に、良心的なダイビングショップを探して選んでもらうことしかないと思います。
悪質なダイビングショップを選んでしまった人の中には、ダイビングをやらなくなってしまう人もいる。
「ダイビングショップ選びを失敗した!」という方に共通するのが、
「よく調べませんでした」ということ。
周りにダイビングを始めたい人や、
悪質なダイビングショップを選んでしまって困っている人がいたら、このページを教えてあげてください。
このページでは主に関東のダイビングショップのことが書かれていますが、別の地域でも使える内容だと思います。
必ず自分が通える範囲に良心的なダイビングショップはあるはず。
いや、あって欲しい。
良心的なダイビングショップを選ぶことが出来れば、素晴らしい感動的な水中世界が待っていますので。
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