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9月5日(土)は西伊豆・大瀬崎ダイビングツアー。
【天気】曇り、26℃。
【海況】湾内凪、先端小波。
【潜水データ】
■ 透明度:5~15m
■ 最低水温:24.0℃
■ 最大深度/①17.6m/②28.0m
■ 潜水時間/①52分/②39分
大雨の予報は外れて曇り空。
天気の予報が悪かったせいか、道は空いていて大瀬崎まで2時間20分で到着出来た。
東風が強くて涼しく、ドライスーツのダイバーも見かけるようになってきた。
当店で初めてワンピースのウエットスーツで潜るNさん。
他店で同じ条件で潜っていた時のウエイト量は1~2㌔だったそうだ。
きれいな中性浮力を取るには、まず適正ウエイトにしなければならない。
その、適正ウエイトの測り方は、潜降の速度で見ていく。
~ 画像をタップすると拡大します ~2
一本目は湾内。
凪の良い湾内で、水面に浮いた状態でフィンを履く練習をして頂く。
これがスムーズに出来るようになっていると、波のある先端や外海、IOPなどで楽にエントリー出来て、転ぶリスクが減らせる。
<ダイビングの上手さは潜降で分かる>と言われるほど、潜降は重要で、特にドライスーツの時は難しいスキル。
自分が先に潜降して、下から動画で撮り、スキルチェックをしていく。
Nさんはウエイト1㌔開始で、すぐに沈み始めなかった。
ダイビング後、「ウエイトは十分に足りていますね」とお伝えすると、意外そうだった。ご本人的には沈まなかったし、他店では器材が違うとはいえ、2㌔付けていたこともあったのだから、そう思っても無理はない。
なぜウエイトが十分足りているかといえば、足を下げれば速く沈んだから。
足が下になれば、体が横になっている時より、面積が小さく、水の抵抗が少ないのだから早く沈む。
なので、フィートファーストで潜降が出来れば、それに越したことはない。
ウエイトが足りないと判断するのは、潜降のスキルが完璧に出来た上で、なお沈まない時。
潜降が出来ないからといってすぐに足すと、中性浮力をマスター出来なくなってしまう。
中性浮力を取れていないダイバーを湾内や富戸ではよく見かけるけれど、トリムから見ても大体オーバーウエイトが原因ではないかと思う。
Nさんにも、いくつか沈まなかった原因をお伝えして、二本目は問題なく潜降が出来た。
一本目はツアーの途中でホバリングのスキルチェック。
泳いでいる時にフィンキックを止めて、なんの器材の操作もせず、上下もせず、グラグラもせず、意識もせずに、ずっと水平姿勢で浮いていられるまでのスキルを目標にする。
この状態にならなければ、きちんと中性浮力が取れているとはいえない。
昼食の時、Nさんから「フィートファーストで潜降がしたい」とのお話があった。
「普通の人は出来ているじゃないですか」と続いた。
この、普通に出来ているフィートファーストでの潜降というのが難しい所だ。
当店にも「フィートファーストで潜降出来ます」という方はいらっしゃる。
だが、正しいフィートファースト潜降をしていた方はいない。
オーバーウエイトで、足をパタパタさせながら降りていく。
これは潜降とは言わず、落下だ。
以前、そういうお客様がいらして、
「フィンキックをせずに潜降して下さい」とお伝えすると、
「あれは、バランスを取るためにキックしているんですよ。キックしないと背中が下になっちゃうので」と言われた。
「フィンキックは上がる力が大きくて、適正ウエイトが分かりません」
「適正ウエイトが分からないと、中性浮力が上手くなりませんから、背中が下になっても構わないので、足を止めて下さい」とお伝えすると、
「そうですか…」と仰るのだが、次のツアーでは、また足が動き、同じ会話が繰り返されるというのが何年も続き、上手くなることはなかった…。
また、あるお客様は他店で潜降方法について、こんなことを教わった。
「膝を合わせて軽く曲げ、下を向いて降りて下さい」
言っていることは何ひとつ間違っていない。
「その方法で潜降出来ましたか?」とお聞きすると、
「私には出来ませんでした」と返って来た。
そう、お客様が出来ない方法を教えても意味はない。
まずは適正ウエイトで、背中が下で構わないから、正しい潜降のスキルを使って降りられるようになること。
それがマスター出来たら、次のステップとしてフィートファーストでの潜降が出来るようにしていく。
水中バランスが身に付いてくれば、いずれはフィートファーストでの潜降が出来るようになる。
二本目は先端に行った。
風が当たる先端は少しバシャバシャしていた。
ここで湾内で行っている、水面に浮いてフィンを履く練習が役に立ってくる。
我々がエキジットする際、エントリーしてくるダイバーと重なったのだけど、
このダイバー達のエントリー速度が異常に遅い。
なぜそんなに遅いかというと、水底が足場の悪いゴロタで、波があるにもかかわらず、フィンを履いてエントリーをしていた。
しかも、いつ転ぶかも分からないような状態で、レギュも咥えていない。
スタッフにいたってはマスクも付けていない。
ここで転んだとしても、海水を飲むことはあっても、事故になるようなことはないだろう。
だが、このようなエントリー方法の認識を持ってしまうのが怖い。
これがなんらかの理由で、一人でエントリーエキジットすることになり、レギュを咥えていない状態で、水があるところで転んだら。
器材を装着していて、足場が悪い所で顔から落ちれば、溺れてしまうかもしれない。
これは推測にすぎないけれど、<ベテランダイバーの死亡事故から得る教訓>で起きた事故も、そんなことから始まっているのかもしれない。
どんな小さなミスもせず、全て正しい行動が出来て、ダイビングは当たり前。
そんなことを思った一日だったけれど、次のブログでも、基本スキルが出来ていなくて起きた事故のことを書くことになりそうだった。
長いこと我々を待たせたダイバー達は、外国人の方だったが、挨拶することもなく、水深1mもないところで潜降して沖に向かって行った。
あのエントリー具合で、そんな浅い所から潜れる高いスキルがあるとは思えない。
オーバーウエイトなんだろうなぁ。
安全に潜ってきて欲しいと願う('_')

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