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ブログ ~ 西伊豆・大瀬崎ダイビングツアー ~

フィンが外れて起きた事故、レギュが外れて起きた死亡事故

イッポンテグリ@西伊豆・大瀬崎|ダイビングショップアリエス

大瀬崎でも年一回位の出現の
イッポンテグリ

9月20日(日)は西伊豆・大瀬崎ダイビングツアー。

 

【天気】曇り時々雨がぱらぱら、25℃。

【海況】小波、台風25号接近中

【潜水データ】

■ 透明度:5~10m

■ 最低水温:24.8℃

■ 最大深度/①17.9m/②16.4m

■ 潜水時間/①53分/②59分

 

この日は珍しい生物も見られたので、生物中心のブログにするつもりだった。

気になる事故の話を聞く前までは。

Nちゃんが言った、「フィンが外れて起きた事故なのに、台風のせいにされていましたよ」

その事故とは前日、大瀬崎に来る途中にある平沢で起きたものだった。

 

 

~ 画像をタップすると拡大します ~2

事故に遭ったのは47歳の男性。

フィンが外れて溺れ、一時心肺停止の重体になったが、心肺蘇生を行い、会話が出来るまでに意識が戻ったそうだ。

 

平沢では以前二日連続で死亡事故が起きたことがあった。

これはもちろん平沢という海のせいじゃない。

むしろ、湾内の奥にあり、波が立つことも少なく、初心者からでも楽しめる海でも事故は起きるという事だった。

自分のスキルレベルよりも難しい海に行けば、事故の確率は高くなるだろうけれど、水に入る時点で、どんな易しい穏やかな海であっても事故は起きる。

 

報道では「台風接近中で、静岡県の沿岸部では波が3~4mと高い状態でした」

「警察は事故防止の為、天候や体調を事前に確認するよう呼び掛けています」とある。

台風がより近づいている20日であっても、風による小さな波があったが、湾内はうねりもなかった。

さらに台風が遠かった19日の平沢は凪だったろう。

静岡のどこかの沿岸部の波は高かったかもしれないが、3~4mの波なんかたったら潜水禁止になるし、台風の進路や海岸の向きや地形によって、まったく波の立ち方は違う。

今日の大瀬崎も、台風接近中でも穏やかなポイントのひとつだった。

海のことを知らない記者が記事を書くと、さも危険な高波の中で無理にダイビングをして起きた事故のような印象を与えてしまう。

漁礁には無数の魚たち@西伊豆・大瀬崎|ダイビングショップアリエス

漁礁には無数の魚たち

ニセカンランハギ@西伊豆・大瀬崎|ダイビングショップアリエス

ニセカンランハギ

なぜ、フィンが外れて溺れることになったのだろう?

水中でレギュレーターが外れて溺れるなら意味が分かるが、呼吸源でないフィンがはずれても溺れはしない。

報道では内容が詳しく書かれていないので、推察し、どうして事故は起き、どうすれば防げたのかを考えてみた。

こういった事を考えることが、事故を防ぎ、トラブルが起きた時の対処に役立つ。

 

まず、事故が水面で起こっていたとして、

水面だとスノーケルを咥えていた可能性がある。

ダイバーのレベルは分からないけれど、初心者でバランスが悪かった場合は、フィンでバランスを取っていたかもしれない。

ダイバーはフィンがないと、足がスカスカ動くだけで、態勢を変えることが出来ない。

態勢が大きく崩れれば、スノーケルだと水を飲んで溺れてしまうこともあるだろう。

 

フィンが外れるのは、そんな大ごとだとは思わないダイバーの方もいるでしょう。

だが、今回のようにフィンが外れただけで、心肺停止までいき、心肺蘇生がされなかったら死亡事故になっていたかもしれない。

過去に平沢で起きた死亡事故では、前日の事故でAEDのパッドを使ってしまっていて、翌日に起きた事故ではパッドがなく、AEDが使えたなかったと聞いた。

これも、もちろん平沢の不備ではなく、まさか二日連続で重大事故が起きるとは想定していないだろう。

本物のダイビングスキルが身に付いていなければ、事故が起きる確率は高くなり、そんなダイバーを生み出しているインストラクター達は大勢いる。

 

アリエスでは、よほどの初心者でない限り、大瀬崎の湾内では、水面に浮いた状態でフィンを履いてもらっている。

これは、穏やかな海で練習しておくことで、先端や波のあるIOPでスムーズにエントリーが出来るようになる。

そして、自分では意識していなくても、水面でフィンがない状態で浮くことに慣れる事が出来る。

ほぼ成魚のイシダイ@西伊豆・大瀬崎|ダイビングショップアリエス

ほぼ成魚のイシダイ

マダラハタ@西伊豆・大瀬崎|ダイビングショップアリエス

珍しいマダラハタ

フィンが外れることは、それほど珍しいことじゃない。

陸で履いてエントリーする際も、重たい器材を身に付けている状態では、満足に足を上げられず、ストラップが締めきれていなかったりする。

水面で履く時も、バランスが崩れている状態では、引くことが難しい。

ドライスーツを着ている時には、水圧でブーツが潰れるので、必ず緩くなる。

締め直さなければ外れるリスクも上がるのだけど、器材を装着している状態で足元に手をやるのは、初心者には難しいかもしれない。

 

フィンが外れるリスクを減らすには、器材的なものになるけれど、TUSAのバンジーヒールストラップを使うといい。

これはストラップタイプのように引く作業がなく、ゴムで伸びで足にかけるだけ。

5段階で調節が出来るので、適切な位置にしておけば、スーツが圧縮されれば、勝手に締まる。

着脱も楽だし、安全性も上がる。

 

さらに、平沢の事故の前日には、宮古島で23歳の女性が死亡する事故があった。

女性はなんらかの理由でレギュが口から外れ、ガイドがオクトパスを咥えて浮上させたのだが、心肺停止となり、病院で死亡が確認された。

 

レギュが口から外れるというのは、あまり見かけることではない。

だけれど、当店でも起きたことはあった。

その時は水深10mほどでカメが出た。

お客様がカメを見つけて指を差すと、振り返ったMさんの口からレギュが外れた。

自分は5m位離れた位置にいたけれど、水中ではすぐに移動は出来ない。

Mさんは、かなり慌てた様子だったけれど、自分で落ちたレギュを拾って咥えることが出来た。

もし、レギュが外れた状態でパニック浮上をしていたら、肺の過膨張障害になっていたかもしれない。

レギュを咥えた時に、クリアを忘れて息を吸ったら、海水を飲んで、パニック浮上に繋がったかもしれないし、肺に水が入って事故になっていたかもしれない。

なぜ、レギュが外れたのかを聞くと、「顎が痛くなるので、軽く噛んでいた」とのことだった。

外れるのを見たことは少ないのだけど、ただ口に咥えているだけのものなので、いつ外れてもおかしくはない。

 

レギュが外れた時に、レギュレーターリカバリーできちんと拾えるダイバーは少ないかもしれない。

練習の時のように、大きく息を吸った状態で、自ら外すのと、突発的に外れるのでは心構えが違う。

ダイビングする度に水中で練習すれば良いのだけど、それをやっているショップはないだろう。

大切なことだけど、お客様からは好まれないかもしれない。

不測の事態でも、レギュを拾える可能性を高めることとして、レギュを咥える際は必ずレギュレーターリカバリーを使って拾うようにしたい。

右にぶら下がっているから、手で掴んで咥える人を見るが、普段からレギュリカの2つの方法どちらも使っておきたい。

そうすれば咄嗟の時にも成功する確率が高くなるだろう。

こちらも器材的な対処方法としては、自分のレギュを持っている人なら、マウスピースを歯形にするという手がある。

通常のマウスピースは犬歯の辺りで噛んでいるだけだけれど、歯形マウスピースは、歯全体に行きわたるので、力が分散し、強く噛まなくても、歯の複雑な凹凸とかみ合うので、疲れないし外れずらい。

そして、レギュを拾う事が出来なければ、自分のオクトを吸うという手もある。

オクトはきちんとホールドしていれば、ブラブラしていることはなく、場所は一定。

左側から出ている場合は、そのまま咥えると逆さになって、水が入ってきてしまう可能性がある。

向きを変えるか、首の後ろから回して咥えることになる。

もっと簡単な方法としては、オクトも右出しにしておけば、そのまま咥えることが出来る。

 

宮古島の事故も、レギュが外れなければ起きなかったし、オクトを咥えたのに、クリアミスで水を飲んでしまったのかもしれない。

そしてレギュレーターリカバリーのスキルが出来れば、事なきを得ただろう。

ダイビングの事故というのは、ほんの小さなミスが重なることによって、重大事故に繋がってしまう。

「小さなミスだから、重大事故には繋がらないだろう」とは思わないで欲しい。

正しいダイビングを教えてくれるインストラクターを見つけて、基本スキルが完璧に身に付けられているダイバーになり、安全に潜って欲しいと思う。

本当にまともにダイビングを教えていないインストラクターが増え過ぎてしまったので。

ムレハタタタテダイ@西伊豆・大瀬崎|ダイビングショップアリエス

ムレハタタテダイの幼魚

ギンガメアジ@西伊豆・大瀬崎|ダイビングショップアリエス

沖縄などにいるギンガメアジ

この日の生物と言えば、一番人気はイッポンテグリ。

ベテランガイドのYさんによると、これだけ生物が豊富な大瀬崎であっても、年に一回位の登場らしい。

いると聞いたエリアに行くと、すでに1グループに囲まれていて、隣には次のグループが待っていた。

自分たちが見ていると、横に1チーム待ち始めていた。大人気である。

Yさんは「あれの半分位の欲しいですよねー」と言っていた。

幼魚の頃は純白の体に、目にはオレンジのラインが入っていて、びっくりするほどかわいい。

 

漁礁には無数のイシモチとイサキが群れ、その先には珍しいマダラハタの姿。

ゴロタでは沖縄の方にいる南方系のギンガメアジ。

その他にはベニカエルアンコウ、マツカサウオ、ネジリンボウ、クロダイにヘダイ等々が見られて、生物いっぱい楽しい海でした。

安全に潜れなければダイビングは楽しめない。

自分の命を守るためにも、きちんと練習して、本当のスキルを身に付けて下さい(#^^#)

<アリエスはダイビングを上達したい初心者ダイバーのためのダイビングショップです>

ダイビングを本当に楽しむために必要なのは、

<本当の上手さ>と<生物を見る楽しさ>だと、アリエスでは考えています。

上手くなれば同じ海に潜っても見られる生物はまったく違い、安全性も高くなります。

「上達して、その先にある水中風景を見て欲しい」

 

ダイビングはただ本数をたくさん潜っても上手くはなれません。

上手くなりたい、きちんとしたダイビングをしたい、

そんなお客様はダイビングツアーの特長をご覧頂き、

当店のツアーにご興味をお持ち頂けたら、ツアーの参加方法についてをご覧ください。

 

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