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11月30日(日)は西伊豆・大瀬崎ダイビングツアー。
【天気】晴れ、無風、ぽかぽかの17℃
【海況】ベタ凪
【潜水データ】
■ 透明度:10~12m
■ 水温:18.6℃
■ 最大深度/①21.6m/②38.8m
■ 潜水時間/①63分/②50分
一本目は湾内へ。
潜降してすぐに、アオリイカの大群がいた。
六連タイヤに行くと、まだ小さな淡い紫色をしたアカオビハナダイの幼魚が群れている。
その周りにはコンゴウテンジクダイやアオハナテンジクダイ。
美しい金色をしている魚たち。
反対側に周り込むと、半透明の白地に二本の黒いラインという見慣れぬ魚がいた。
~ 画像をタップすると拡大します ~
一般的なテンジクダイ科の魚より体高は高いけれど、イシモチの仲間の様な気がする。
あまり動きもないので写真は撮り放題だった。
初めて見るような気がするし、かわいくて、この日一番のツボだった。
エキジットしてからガイドのSさんに名前を聞くと、
「あー、フタスジテンジクダイ、じゃないヨコスジイシモチですね」と教えてくれた。
「初めて見た気がするんだけど?」と伝えると、
「ゴロタの中とかにいますよ。地味だから目に入っても気にならないんじゃないですか」とのことだった。
いやあれだけ目立つ感じなのだから、目に入れば気づくだろう。
やはり何千本も大瀬崎で潜っているガイドさんならではの感想なのだろうか。
帰りの車内でYさんが言った、
「(某サイトでは)星4つだよ」
某サイトとは大瀬崎をホームにしている、スーパー個人の方の生物図鑑で、うちでは名前が分からない魚がいると、ここのサイトで探したり、レア度を確認したりしている。
星5つが最高なので、4つというのはなかなかのレア度だった。
いや待てよ、Sさんはこうも言っていた「今の時期は小さいのが見れるんですよ」と。
成魚を見てみると、驚くほど地味だった。
確かにこれだと見落としてしまうかもしれない。
テンジクダイ科の魚は、幼魚の頃は輝くような金色の体色をしているものが多くて、大人になると色はくすむものの、それほど印象は変わらない。
ところが、ヨコスジは「スズメダイかっ!」というほど、黒っぽくなり地味になる。
が、これはこれで見てみたいと思った。
新漁礁に向かう途中には、セトミノカサゴにオオモンカエルアンコウの成魚、
新漁礁では相変わらず三桁はいるであろうアカオビハナダイの群れ。
中を覗くと、モンツキベラの幼魚が泳ぎ、岩の下に、なにかベニハゼのようなものがいる。
写真に収めようとした瞬間、ユカタハタに蹴散らされてしまった。
その後はゴロタに当てて、さらに先にいるカンムリベラの幼魚を探しに行く予定だった。ゴロタには無数のネンブツダイの群れ。
その中でデジイチを持ったソロダイバーがしきりに熱写している。
これはなにか珍しいのがいるのかもしれない。
ぜひ確認したいと思ったが、なかなかそこから離れない。
周りにいるヨスジフエダイの幼魚など見ながら時間を潰して、
しばらくしてから行ってみると、かなり美形なペアのニシキフウライウオだった。
二本目は先端へ。
一番の狙いは200匹はいるというミナミハナダイの群れ。
水深30~35m辺りを泳ぎ周っているらしい。
正面から深場に降りて、左に流していく。
いつも同様、数千の魚たちが出迎えてくれる。
スズメダイの群れ、キンギョハナダイの群れ、アカオビハナダイの群れ、
そんな群れの中に異質なミナミハナダイの群れを発見!
なかなかの見応えだった。
そこにかなり大きな二匹のブリが通り過ぎていく。
ソフトコーラルが林立しているエリアにいくと、婚姻色を含むナガハナダイの群れ、
オグロクロユリハゼとクロユリハゼの群れ、
ケラマハナダイのオスに、
2mはありそうな大きなイソギンチャクに大量に群れるミツボシクロスズメダイなどが見られた。
上がり際に、先端初参加のKちゃんと、水底が離れている水深5mで安全停止の練習をした。
この練習は、ある程度深度のあるところならきれいにホバリング出来る人でも、水底が離れていて、水深を5mに指定すると、なかなか上手く出来ないことが多い。
ドリフトをすると中層で安全停止をすることになり、ここから浮いていってしまうとまずいので、次のステップアップの準備のためにする練習だった。
ダイバー御用達の食事処で昼食を取っていると、顔見知りのガイドさんと出会った。
昨日は井田で潜っていたそうで、
「僕らは見れなかったけど、リュウグウノツカイが出たんですよ」と教えてくれた。
えっー、もうこの時期で出たんだ!
日本一深い湾である駿河湾に面している西伊豆、冬になると特に大瀬崎では深海魚の目撃例が多くなる。
アンコウなんかはよく海情報に載るけれど、リュウグウノツカイとなると、ぐっと確率が減る。
井田ダイビングセンターのブログを見ると、ばっちりと恰好いい姿が映っている。
浮遊系の深海魚は狙って見られるようなものじゃない。
たまたま自分たちが行っている時に現れて、タイミングが合った時に見られる。
テンガイハタを見た時も、二本目を終えて器材を洗う段階になって、ガイドさんから
「すぐそこにテンガイハタがいるらしいですよ」と教えてもらった。
寒くなってくると、海から足が遠のくお客様もいるけれど、深海魚見るなら、これからの季節ですよ。
リュウグウノツカイ見たいなー(#^^#)

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