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浅場に上がってくると、顔を出しているミナミギンポの穴の中に卵、ヒトスジギンポの姿も目に付く。
紹介はされないけれど、子供の頃はアイドルだったのに、成魚になると見向きもされない魚たちも色々いる。
カンムリベラも、そんな一匹。
幼魚の頃は白地にオレンジと黒い斑点というカラフルな柄。
大人だと黒のような深い緑色。
このステージは伊豆にはいないので、そんな生物たちを探すのも楽しい。
二本目の前に、ガイドさんにリクエストの生物を見に行けるかを確認する。
「アサヒハナゴイ」
「深い」と首を振る。
「オシャレハナダイ」
「深い」と首を振る。
なぜ、こんなにガイドさんが深いと繰り返すかというと(深い所に行きたがらないかというと)我々にとっては二本目のダイビングが、ガイドさんにとっては四本目だったから。
ゲストは潜り終えると休憩に入るが、ガイド陣は休まずに次のお客様たちの案内をする。
さすが繁忙期なだけに、凄い潜り方だった。
それでも、こちらもお客様をお連れしているので、リクエストは続ける。
「じゃあ、アケボノハゼとピグミー」
「あっ、その辺なら行けるかも」
どちらにしようか迷ったが、他のゲストからシロボシスズメダイやハナヒゲウツボのリクエストがあったので、勤崎でアケボノハゼを見に行くことにした。
ところが、勤崎に着くと、同じショップの船が既に停まっていた。
いくつかのローカルルールがあるが、同じポイントには、同じショップは二隻以上停めてはいけないというのがある。
他にもルールがあるが、それが明日我々の前に立ちはだかることになる。
勤崎を通り過ぎて、ストーンウォールへ。
斜面ですぐにアケボノハゼは見られた。
ペアでいたらしいのだけど、一匹はすぐ引っ込んでしまった。
しかし、最初の一匹の先には、ペアのアケボノハゼがいた。
それにしても、いつ見ても美しいハゼだった。
図鑑日本のハゼ新版の表紙にもなっていて、ハゼの王様と言うダイバーもいる。
続いてホソフウライウオ。
カミソリウオのような、ニシキフウライウオのような、でも違う魚だった。
浅場に上がってからは、かわいい幼魚たちが続々と見つかる。
ガンガゼの中のヒレグロコショウダイの幼魚、
イロブダイの幼魚、お客様発見のコロダイの幼魚、
さらにメガネスズメダイやミヤコキセンスズメダイ。
そして、三本目。
「深い所は明日のガイドに頼んで下さい」ということだったので、浅場で見られるパンダダルマハゼをリクエスト、
サンゴの隙間に住む、白と黒の小さな小さなハゼなのだけど、パンダの名にふさわしいかわいらしさで、ずっと見ていられる。
その近くでは、この日二匹目となるマダラタルミの幼魚がヒラヒラと泳いでいた。
その後、小さいコバンハゼ、セダカギンポ、ルリホシスズメダイと見て、
次に紹介された魚が全然分からなかった。
ガイドさんが指差す先には、スズメダイやソラスズメダイがいる。
自分に見えていないだけで、何か珍しい生物でもいるのだろうか?
指していたのは、黒っぽいただのスズメダイだと思っていた魚だった。
その名はクロリボンスズメダイ。
写真で見ると、薄っすら緑がかっていて、目の後ろに黒斑がある。
これが、目視している時は真っ黒で、特長の一つの体高が低いというのも、上から見下ろしていると分かりづらい。
伊豆にもいるようなのだけど、見るのは初めてだった。
そして、最後にヒレナガスズメダイの幼魚。
この鮮やかな黄色に黒いライン。
ぜひ見たいと思っていたスズメダイで、4年前の柏島ツアーで初めて見ることが出来た。
他のスズメダイ同様、ヒレナガも大人になると、ほぼほぼ黒一色の地味な魚になってしまう。
この美しさが楽しめるのは、幼魚のうちだけ。
柏島でも毎年見られる訳ではない、レアな魚なのでした。
ダイビングを終えると、ブログの内容、タイトル、そしてトップの写真を何にしようか考える。
今日も色々見られたなー。
個人的にはクロリボンがじわじわと来ていた。
初めて見たし、ただの黒だと思っていたのが、写真にすると、なんとも深い緑が美しい。
だが、これがトップの写真に来るとどうなんだろう?
お客様からは「柏島の魚って地味じゃね?」と思われてしまうかもしれない。
個人的にはクロリボンが捨てがたい画、目立つ体色のレナガにしておこう(#^.^#)

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