ダイビングのお問合わせはこちらへ
留守番電話になった際はお問い合わせ
フォームよりご連絡をお願い致します
03-6276-5758
4月19日(土)~20(日)はダイビングライセンス取得の海洋実習の予定でしたが、諸事情により延期に。
そして、4月26日(土)は東伊豆・富戸ダイビングツアー。
【天気】晴れ、18℃
【海況】さざ波のち凪
【潜水データ】
■ 透明度:白っぽい8m
■ 最低水温:16.4℃
■ 最大深度/①18.6m/②24.0m
■ 潜水時間/①50分/②49分
この日はアリエスツアー初参加のHさんがいらした。
先月、他店でダイビングライセンス取得中にご連絡を頂き、「Cカードが取れたら、アリエスでアドバンス講習を受講したい」とのことだった。
自分がダイビングライセンスを取得したお店で続けないという選択をしたのだから、なにか不具合なことがあったのでしょう。
ご来店を頂いてお話を聞くと、通っていたお店は当店でも情報を持っている所だった。
そこはブログ「娘がダイビングで117万のローンを組んできたんですが、大丈夫でしょうか?」に書いた店の東京にある系列店だった。
今でも講習は2万円ほどで、プール講習の頃からガンガン100万円以上する器材を勧めてくるそうだ。
こういったショップはそもそも器材販売で高い利益を上げるのが目的であるし、2万で講習などしていたら赤字なので、これは多くの集客をする為で、ダイビングをきちんと教える気などない。
Hさんも痩せ型なのにも関わらず、ドライスーツでウエイトが12㌔付けていたそうだ。
ちょうど当店に同じレンタルドライスーツ、身長と体重がほぼ同じというお客様が居て、この方が6㌔だったので、6㌔から水面での適正ウエイトのチェックを始めた。
この時はちょうど目線が水面位、ドライのエアが抜け切れていないことが予想されたので7㌔から開始をした。
それでも潜降速度が速く、水中で1㌔抜いて、6㌔に戻すことにした。
講習を受けた店では水面でのウエイトチェックもしていない。
当然12㌔も付けていたら、BCのエアを抜いたら落下してしまって危ない。
この店の指導団体はPADIではないけれど、Cカード協議会には入っているので、講習には水面での適正ウエイトチェックが入っているはずで、それが省かれてしまっているのだろう。
この指導団体には問題のあるダイビングショップが多いという情報がある。
やらせサイトを作っていたり、マッチングアプリを使ったデート商法を行っていたり、極端に安い講習価格で集客して、100万以上の器材をガンガン勧めてきたりする。
どんな意図でやっているかは不明だけれど、この指導団体のホームページにある倫理基準には、こんな文章が載っている。
(指導団体ホームページより一部抜粋)
この指導団体の情報は色々と入っているけれど、この文章以外にも余りにも当たり前の事をわざわざ書かなければいけない辺りが、質を物語っているように感じる。
結局Hさんは二本目にはドライスーツの扱い方を覚えてきて、6㌔でも少し重いようなので、次回からはもう1㌔減らしてみようと思う。
中性浮力が上手に取れるようになるには、まず適正ウエイトにならないといけない。
アリエスでは「適性ウエイトから1㌔違ったらダイビングがしづらく、2㌔違ったらめちゃくちゃになる」とお伝えしている。
Hさんはウエイト量が倍以上違い、6㌔も7㌔も余分に付けていたことになる。
このようなダイビングショップを選んでしまった場合には、上達出来ないどころか、危険ですらあるので、選ばないように注意をしたい。
しかし、ここのインストラクターは、この先もこんなウエイト量で潜らすのだろうか?
もしきちんと中性浮力を取れるダイバーにするためにウエイト量を減らすとしたら、海洋実習の時のウエイト量をどう説明するのだろう?
「最初だから安定するように重くした」とでも言うのだろうか。
Cカードというのは<潜れるようになったら>発行するものだ。
ちなみに、これだけまともに教えていないお店でも、初心者講習が終わった後、ステップアップコースに申し込んだ人がいたらしい。
それは、連続で申し込めば7~8万の講習費用なのが、後で申し込むと倍位になるからだそうだ。
継続コースを同時に申し込むと割引というのは聞くけれど、倍になるってなかなかない(^_^)
Hさんには当店で<本当に上手いダイバー>になって頂き、ダイビングを楽しんでいってもらいたいと思う(#^^#)
~ 画像をタップすると拡大します ~
このツアーの翌日、新規のお客様のご来店があった。
先月大手ダイビングショップでダイビングライセンスを取得したばかりのYさんと、以前は作業潜水もしていて、テクニカルダイビングもやっていたIさん。
Yさんは「ダイビングが出来ている実感がないのに、どんどんステップアップコースを勧めてくる姿勢に疑問を感じた」そうで、きちんと教えてくれるお店を探したそうだ。
Yさんが受講したのは日本でも1、2位を争う大手なのだけれど、以前のブログ「上達させないダイビングショップ」に書いたように、信じられないようなデタラメでいい加減な講習をしている店だった。
ブログは4年前のものなので、変わっているのかどうか聞いてみたが、変わってはいなかった。
このダイビングショップでも「水面でのウエイトチェック」はしていない。
多くの問題があるけれど、なにしろまずいのが「潜降をしていない」ことだった。
「潜降をしなかったらダイビング出来なくない?」と疑問に思った方もいるでしょう。
ここでいう潜降とは、水面から水底に向かって「潜る為に降りること」
PADIの講習の基準では、初日はロープを使用して潜降、二日目にはロープを使用しないフリー潜降が出来ることと、認定基準に定められている。
それをこのショップでは、水中に続くスロープを使って、そのまま下ってしまう。
垂直潜降を省いてしまうというのは重大な基準違反。
(PADIの青いトレーニング&ログを見れば、やらなければならない講習内容に明記されています)
潜降は「ダイビングの上手さは潜降で分かる」と言われるほど重要なスキル。
潜降速度で中性浮力に重要な適正ウエイトが分かるし、ドライスーツであればエア抜きがきちんと出来ているか、体の動きは止められているか、潜降用の呼吸が出来ているかなど、様々なスキルの上達要素がある。
スロープを降りる為には、オーバーウエイトにして沈んでいる必要があり、Yさんも標準体型の女性ながら10㌔というウエイト量だった。
それを聞いたお隣のIさんは「俺でもドライで4㌔だよ?」と驚いていた。
オーバーウエイトな上に、潜降もさせていないのは、スキルが上達しないのもそうだけど、危険でもある。
こんな状態でCカードを渡して、ゲストが他の海に行ったらどうなるのだろう?
落下していって、耳を痛めるかもしれないし、中性浮力が取れないのはエアが早く減ったり、呼吸が荒くなって苦しくなることもある。
講習の最大深度も5mほどで、潜水時間も30分位。
これは違反ではないのだけれど、深度が変わらなければ中性浮力の練習にもならなくて、こんなに短ければ上達のしようがない。
なぜ、そんな重要なスキルを省いてしまうかと言えば「手間が掛かって面倒くさい」からだと思う。
水面でのウエイトチェックは一人づつしか出来ないし、潜降を上達させるのには、かなりの時間が掛かる。
よく初心者の方は「中性浮力が取れないのが課題」と言うことが多いけれど、中性浮力が上達する大前提が適正ウエイトで、ドライスーツを着ていれば、潜降よりも中性浮力の方が先に上達することが多い。
それほど潜降というのは初心者には重要で難しいスキル。
Yさんが当店を見つけてくれたのは、「ダイビングショップ 初心者 上達」で検索して出てきたそうだ。
試しにGoogleのゲストモードで検索してみると1ページ目に当店が出てくる。
恐ろしかったのは、その潜降すらさせていない大手ダイビングショップのYouTubeが出てきて、上達について語っていたことだった。
あんなデタラメな講習をしておいて、上達を語るというのが恥ずかしくないのだろうか?いや、もう感覚が麻痺してしまっていて分からなくなっているのかもしれない。
こんなダイビングショップでも稼ぐことさえ上手ければ、どんどん大きくなる。
そこのスタッフは爽やかで丁寧で、問題のあるお店だとは気付かないゲストも多いでしょう。
日本で1~2位を争うダイビングショップがこんな状態なのだから、Cカード協議会から、わざわざ「水中ガイドの役割」という声明が出され、「日本のダイバーのレベルが一番低い」と言われるのも仕方ないでしょう。
まあ、1位を選んでも2位を選んでも、3位でも4位でも駄目そうなのだけど…。
本当に今のダイビング業界の質の悪さは悲惨なものがある。
大手だからと安心せずに、きちんとした知識を付けてダイビングショップ選びをしてください。
楽しさだけではなく、安全にも関わってきますので。
ダイビングショップの選び方については下記の関連ページも参考にしてみてください。
<アリエスはダイビングを上達したい初心者ダイバーのためのダイビングショップです>
ダイビングを本当に楽しむために必要なのは、
<本当の上手さ>と<生物を見る楽しさ>だと、アリエスでは考えています。
上手くなれば同じ海に潜っても見られる生物はまったく違い、安全性も高くなります。
「上達して、その先にある水中風景を見て欲しい」
ダイビングはただ本数をたくさん潜っても上手くはなれません。
上手くなりたい、きちんとしたダイビングをしたい、
そんなお客様はダイビングツアーの特長をご覧頂き、
当店のツアーにご興味をお持ち頂けたら、ツアー参加の流れをご覧ください。
<お問い合わせ&お申込み>Tel : 03-6276-5758 E-mail : info@alies.jp
お気軽にお問い合わせください
03-6276-5758
電話受付時間 :12:00~20:00(お問い合わせフォームは24時間受付)
*留守番電話になりましたら、お問い合わせフォームよりご連絡をお願い致します。
(電話番号が履歴に残りません)
定休日:木曜日・不定休があります