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一本目のポイントは<勤崎>
水中に入ると、巨大な根を左手に見つつ、この時も薄暗い中層を沖へ沖へと進み、ガイドさんが止まったところで一気に深場へ降りる。
水深はアリエスが潜るぎりぎり。
この深さまで行けるのは、限られた”潜れるダイバー”だけになる。
ダイビングの高いスキルが必要というと、神子元のような激しい海に潜る時というイメージを持たれる方が多いけれど、マクロ派と呼ばれる方でも、スキルが高くないと見れない生物は沢山いる。
そのスキルの一つが大深度に行けること。
そこに行くまでの長距離移動が出来る、きれいなトリムやフィンキックがあり、深度変化が大きくても安定して浮力が取れたり、エアが長持ちしたり、大深度の潜水の経験があり、強い窒素酔いにならずに、安全が確保出来たりしなければならない。
斜面にポツンとある岩礁はアサヒの根と呼ばれる。
ここで見たかったのはアサヒハナゴイだったのだけれど、残念ながら不在。
いない時はもっと深くに行っちゃっているそうなのだけど、とてもこれ以上深度を落とすことは出来ない。
せっかくここまで来たので、周りにいる魚たちを色々と眺める。
スジハナダイに、大分大きなオイランヨウジ、すぐ近くにはシロボシスズメダイ。
柏島で見る魚で思うことなのだけど、体が大きくなっているのに幼魚カラーのままという個体が多い。
これはなぜなんだろう。
シロボシも大分大きかったけれど、幼魚と同じきれいなブルー。
このこもスズメダイの宿命に沿った、成魚になるとグレーの地味ーな魚になってしまう。
浅場に上がってくると、メガネスズメダイ、クロメガネスズメダイ、キツネアマダイ、タキゲンロクダイ等いて、そんな中にベニヒレイトヒキベラと思われる幼魚がいた。
イトヒキベラの幼魚は、大体こんな色と尾ひれに黒斑を持ち、鼻の辺りに白点がある種も多い。
このこは幼魚の時にも淡いピンクがきれいなのだけど、大人になるとなんとも言えない鮮やかなカラーの魚になる。
ベラもハナダイ同様、成魚になっても美しく目を引く魚の科の一つ。
二本目は見に行こうとしていて、行けてなかったボロカサゴを探しに、<後浜№4>へ。水深は13~15m辺りにいると言うのだけど、他の固定生物と違って、ボロは動くので、探すのは広範囲になる。
そこはさすがに現地ガイドさんで、見つけることが出来たのだけど、これがほぼほぼ周りの海藻と同じような感じで、言われてもぱっと見分からない。
下の動画が、ちょっと引きからボロカサゴをアップにしていく感じで撮ったもの。
すぐに分かるでしょうか?
その後、ここでもトゲツノメエビが見つかったのだけれど、大きさが2cmほどしかなくて、肉眼で見た時は、ただの白いエビだった。
TGの顕微鏡モードで撮り、確認すると、やっと黒と黄色のドットが見えた。
今回、柏島ツアー初参加のKちゃん。
事前に何が見たいですか?と聞いた時には「サンゴ」と言っていた。
特に後浜浅瀬のテーブルサンゴは見事な広がりを見せる。
そして、到着時の生物リクエストに「タコとイカ」と書いたそうだった。
伊豆でガイドをしていても、たまに「タコが見たい」と言われることがあるけれど、
あーここにいるよー的な生物ではなく、偶然見つかる生物だ。
なんとこの時も都合よく、どでかいタコが見つかった。
ちなみに柏島のガイド陣は、もちろん魚に精通しているのだけれど、大きいものには興味がないのか、タコはタコ、カマスはカマスとざっくりにされてしまい、正式名称は出て来ない(笑)
浅場に戻り、一面のテーブルサンゴのエリアを泳ぐ。
サンゴ礁は海洋面積の、たった0.2%を占めるだけだけれど、生物の4分の1が関わっていると言われる。
ここのサンゴも見れば見るほど、様々な生物を見ることが出来る。
そして、まるで小笠原を思わせるようなノコギリダイの群れがいた。
透き通った暖かい水とサンゴの上を泳ぐメタリックの体は南国っぽかった。
そんなサンゴの下をカメがのんびり。
今回の柏島ツアーの中で、後浜の透明度がもっとも高く、サンゴの上を無数のキビナゴが通り過ぎていった。
柏島の見事なテーブルサンゴの風景とキビナゴの群れが下の動画。
いよいよ最後のダイビング。
なにを見ようかねーとリクエストを考えて、今回はまだ見ていない生物ということで、やはり柏島と言えばアケボノハゼ、それと黄色いウツボのゴールデンイールモレイを見ようということになった。
目指すポイントは民家下北北。
が、ここは他船が停まっていた。
近くにもブイはあったのだけれど、ここは既に今日使っていた。
柏島ではいくつかのポイントで「1ショップにつき1日1回」と決まっている。
そこで、ちょっと距離はあるけれど<民家下new>から泳いでいくことにした
少し前までガクンと水温が下がっていたせいで、ハゼの出が悪いと聞いていた。
残念ながらアケボノハゼは出ていなかったけれど、ゴールデンイールモレイは元気にニョロニョロと出て来ていた。
その後、Kちゃんがエビにも興味があるとのことだったので、アカシマシラヒゲエビ、ベンテンコモンエビ、サラサエビがいるところで、指をクリーニングしてもらった。
次に紹介されたのがハナグロイソハゼかと思って見ていたら、すぐ上にナガシメベニハゼがいたらしい。
画像を見直してみたら映っていた。
なにしろ生物が多いので、紹介された周りにも色々と生物がいて見間違うこともある。
最後は浅瀬に戻り、サンゴの隙間をちょろちょろしていたイトヒキブダイの幼魚を、Yさんと共に追いかけ回す。
この浅場には、いくらでも様々な種類の魚がいて、延々と写真を撮っていることが出来る。
このブログを書くにあたって生物の同定をしている時に、最後のブダイがイトヒキなのかニシキなのかが分からなくなってきた。
図鑑ベラ&ブダイでは、顔の先端部分が黄色いのがイトヒキ、不明瞭な黄色い領域があるのがニシキということになっている。
魚類データベースで調べてみると、ステージ(成長段階)によっても違うようで、尾ひれの色も個体差でまちまちなようで、謎が深まった。
このこはイトヒキブダイで合っているのだろうか?
さあ、港に帰ろうというところで、
「ちょっとイルカを探しに行ってみますか?」ということになった。
以前、数年港の中にイルカがいついていて、一度いなくなっていたのだけど、また戻って来たらしい。
その時にちらっと背中が見られたのが、下の動画。
のんびりとした柏島の風景が少し見える。
柏島はブログで見るよりも、実際に行った方が遥かに面白い。
ガイドさんからは紹介されなくても、自分たちが見ると珍しい、目を引く魚がいくらでもいる。
柏島ツアーは基本的に毎年募集しているので、生物好きの方には、ぜひ参加して頂きたい(#^^#)
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