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3月20日(土)は小田原・福浦ダイビングツアー。
明日からの荒天を感じさせない青空とぽかぽか陽気。
そして海はベタ凪。
今日は大手ダイビングショップで潜っている、アリエス初参加のお客様三名を含むチーム。
こんなに驚きの連続になる一日だとは思わなかった。
確かにお客様の一人、Uちゃんは受付の時に言っていた。
「今のダイビングショップは教えてくれることがないので、何が出来ないかもよく分からない」と。
準備の段階になり、
「必要なウエイトは何キロですか?」と聞くと、
「16キロです」と答えが返ってきた。
エッ?ジュウロッキロ?(゜o゜)
聞き間違えたかな?それとも何か勘違いしているのかな?
「いや、前回は16キロ付けたよ。ログにも書いてあるし」
「その前は14キロだったんだけど、前回は初めて会うインストラクターで、じゃあ今日は2キロ足しておきましょうか、と言われたんだ」
流氷ダイビングでインナーをモコモコに着てでもいない限り、ウエイトが16キロというのは、にわかには信じられない。
極端にウエイトが必要な体型をしている訳でもないし、インナーも薄いし、変えてないと言う。
器材も自分のだし、インナーも変わっていないのに、「じゃあ2キロ足しましょう」という意味がまったく分からないが、まさか、そんなにでたらめなウエイトを付けている訳はないだろう。
16キロはいくらなんでも怪しいから、ウエイトベルトに8キロ、BCDに6キロ装備して、調整出来るようにした。
あとお二人は男性のTちゃんと女性のKちゃん。
二人ともウエイトは6キロだという。
お二人はレンタルドライスーツだったので、浮力が前に使ったレンタルとは違う可能性があるので、Tちゃんは調整出来る形で8キロにした。
「ではウエイトベルト作りましょうか」
「作ったことありません。いつも出来ているのを渡されてたので」
むむっー(;・∀・)ウエイトベルトの作り方くらいきちんと教えろ。
しかし、ウエイトベルトが作れないなんてかわいいものだった。
ダイビングを覚えるのに重要な適正ウエイト。
「適正ウエイトのチェックをしたことがありません」
ウソでしょ?(゜o゜)
いくらなんでも、ウエイトチェックを省くインストラクターが、この世に存在するとは思えない。いや、いたらホントにやばい。
「水面に浮いて、エアを抜いて、うんぬん」と伝えると、
「やったことないなー」
そんなことありえるのだろうか?
適正ウエイトが分からなければ中性浮力は取れない。
そのチェックをやったことがないなんて…。
~画像をクリックすると拡大します~
「シグナルフロートはポケットにいれておいてくださいね」
お二人は不思議そうに、そのオレンジの物体を見つめている。
まさか、使ったことがないんじゃないだろうか?
講習の内容にあるのだが…。
「使ったことはあります。でも、はいって渡されたので。BCDのポケットってどこにあるの?」
これは違反ではないが、フロートを膨らますことは誰でも出来る。
水面でBCDのポケットから取り出すのが難しいのだ。
自分が漂流した時に、誰かが「はい、これ膨らましてね」と水面で渡してはくれない。
ポケットを探せない人は多く、このスキルは時間がかかる。
でも、このスキルが出来なかったら、危ないかもしれないのだ。
そして、いよいよ海に入る時。
嘘みたいな話だが、こちらの皆さんは垂直潜降をしたことがない。
あまりにもなさそうな話だが、今までエントリースロープに張ってある、ロープを伝わって斜め潜降しかしたことがないらしい。
ちなみに、これは明確な講習の基準違反。
ダイビングの指導団体では、講習の内容が決められていて、ダイビングライセンス取得コースの4本目には「指標を使わない自由潜降」というのがある。
これは、ロープ等の目印を見ず、頼らずに自力で潜降をしなければいけないということ。
もちろん、常にスロープという水底があるなんて論外。
これが出来なければダイバーとしての認定をしてはいけないのだ。
潜降の時、やはりUちゃんは秒で落ちていった…。
そりゃあ、そうだろうな。
そして、Kちゃんはフィンをパタパタ動かしながらも沈んで行く。
何しろ初めての垂直潜降だからなぁ。
この日は透明度が悪くて、満足に泳ぐことが出来なくて、お見せした魚も少なかった。
エキジットするとTちゃんが言った。
「すげー、楽しかった」
えっ、本当?
透明度も悪いし、魚もあまり見られなかったし、そんなに泳ぐことも出来なかった。
「いや、今までの倍泳いだ!泳げるのが楽しい」
前のダイビングショップでは潜水時間も短く、8本潜って水深10mを越えたことがないらしい。
Uちゃんが「11m行ったことがある」というのに「10m越えたんだ!」と反応していた。
いや、よほど浅い海でなければ越えるでしょ(^_^)
Kちゃんが「ドライに空気を入れなかった」と言うので、
「それじゃあ、寒かったでしょ?」と聞くと、
「えっ、ドライに空気入れると暖かくなるの?スクイズ防止じゃなくて?」
「いや、スクイズ防止もそうなんだけど、空気の断熱層で暖かくなるんだよ」
「そうなんだー」とTちゃんとKちゃんが頷く。
そのダイビングショップではドライスーツスペシャリティーを受講しないと、バルブのオートとロックの意味も教えてくれないらしい。
二本目、Tちゃんはウエイトを6キロに、Kちゃんは4キロにした。
するとまったくダイビングは変わる。
今まではオーバーウエイトで沈みっぱなしだったし、浮いてもエアを抜けば落ちてくる。
体が軽くなってくるとそうはいかない。
これで中性浮力という感覚が分かってくる。
Uちゃんはウエイトを11キロにしたが、「まだ重い気がする」と言っていた。
中性浮力が上手くなるのには自分の適正ウエイトを知らなければいけない。
適正ウエイトはスキルがある程度上手くならないと分からない。
そして、適正ウエイトから1キロ違えば潜りづらく、2キロ違ったらメチャクチャと、当店のお客様には伝えている。
Uちゃんの5キロ減らしても、まだ重いというのはなんなんだろう。
重すぎるウエイトは、中性浮力が上手にならないばかりか、
お客様を危険にさらしている。
その大手ダイビングショップはお客様がとても多い。
ウエイトベルトは自分で作らない、
ウエイトチェックをしない、
フロートはBCDから取りださせない、
適正ウエイトでの潜降も何人も見ていたら時間がかかる。
とにかく時間がかかるスキルは省いているのだろう。
絶対にやってはいけないことばかりだ。
「なぜ、そんないい加減なことをしているのか?」聞いたら、こう答えるかもしれない。
「うちはお客さんいっぱいいるんですよ。そんなにキチンと教えてられないですよ」
このダイビングショップは年間何百人、いや千の単位でダイバーを認定しているかもしれない。
このブログでも何度も指摘しているが、今ダイバーのレベルは低すぎてひどい有様。
それは教えるインストラクター側の責任だ。
ダイビングインストラクターの仕事とは「ダイビングを教え、上達させ、楽しさを知ってもらう」のが職責だと思っている。
そういった意味では、この何十人もスタッフのいるダイビングショップには、
ダイビングを教えるインストラクターはいないのだろう、
ダイビングを売る、優秀なセールスマンは大勢いるのかもしれないが。
アリエスには他のダイビングショップでCカードを取ったゲストが多くいらっしゃるので、このお店の話も聞いていはいたが、まさかここまでひどいとは思っていなかった。
日本でも三本の指に入るほどの大きなダイビングショップがこんなものなんだから、それはダイバーのレベルも下がっていくだろう。
ダイビングが上達出来ないダイビングショップはいくらでもあるけれど、
ダイビングを上達させないダイビングショップは珍しい。
中性浮力に関する重要な部分を省いていることから、意図的に上達しないようにしているのだろう。
そうでなければドライスーツスペシャリティーを受けたUちゃんが、16キロものウエイトを付けているはずがない(もし本気で付けさせていたら、絶望的だが…('Д'))
上達して自信が付けば、お客様は自分でダイビングに行くようになるかもしれない。
ダイビングが下手なままならば、通いなれたダイビングショップに来続け、売上にはなるだろう。
でも、あなたは自分のことをインストラクターだと言っているのではないのかい?
この日、100本記念のゲストの方がいらっしゃった。
時期も海況も違うので、同列には比べられないが、こちらのゲストは下部関連ページの11月1日の福浦ツアーにも参加していて、見られた生物はまったく違った。
ダイビングは上達すればするほど、楽しくなり、安全になる。
同じ海に潜っても見られる生物や風景はまったく変わる。
ゲストダイバーを上達させないのは、お客様をいつまでも危険な状態にしておくことだ。
当店のお客様にはどんどん上達していってもらい、もっと沢山のダイビングポイントを楽しんでもらえるようになって欲しいと思う。
100本おめでとうございます。
これからも上達して、色々な海に潜りに行きましょう!(^^)!
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ツアーは定休日でも開催しますので、お問い合わせください。
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<アリエスはダイビングを上達したいダイバーのためのダイビングショップです>
ダイビングを本当に楽しむために必要なのは、
<本当の上手さ>と<生物を見る楽しさ>だと、アリエスでは考えています。
上手くなれば同じ海に潜っても見られる生物はまったく違います。
ダイビングはただ本数をたくさん潜っても上手くはなれません。
上手くなりたい、きちんとしたダイビングをしたい、
そんなお客様はダイビングツアーの特長をご覧頂き、
当店のツアーにご興味をお持ち頂けたら、ツアー参加の流れをご覧ください。
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