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先日、ダイビング専門サイト、オーシャナで、
<スキューバダイビングのガイドは命を守ることが仕事なのか?~Cカード講習の本音と建前のしわ寄せ~>
という記事が掲載され様々な意見が出ていました。
アリエスのフェイスブックページでもコメントを入れ、シェアをさせてもらいましたが、以前から当店のテーマでもありますので、ブログでも書くことにしました。
記事の要約としては「インストラクターの手抜き講習で未熟なダイバーが育ち、ガイドのリスクが高まっている」という内容でした。
ダイビングはオウンリスク(=自己責任)で行うものとされていますが、ダイビング事故が起きればガイドの監督責任が問われます。
なぜ事故が起きるリスクが高まるかと言えば「ゲストのスキルに合わない海に潜らせる」事に原因の一つがあると考えています。
例えばスキーでやっとボーゲンを覚えた人がモーグル競技を行うようなコースに行けば、本人も楽しめないばかりか、危険ですし、レベルが違いすぎるのは周りの上手いスキーヤーも危険で楽しめません。
スキーであれば山を見れば分かりますが、ダイビングでは「初心者が上級者向けの海でダイビングをする」という事が行われています。
ある上級者向けの海ではローカルルールで「30本以上のダイバーに限る」とされています。
しかし、その海を良く知っているダイバーであれば「とても30本で潜れる海ではない」という事を良く知っています。
これには、やはり経済の力が働いているのだと思います。
「あまり上級者限定にするとゲストが減ってしまう」そうなれば経営は成り立たない。
しかしリスクが高まってきた今、Cカード協議会*1と日本レジャーダイビング協会が<ガイドの役割>という声明を発表しました(写真)
*Cカード協議会はパディ、NAUI、SSIなど主要指導団体で構成されている組織。
これを抜粋すると、
「水中ガイドとは水中を案内する業務であり、ダイバーの知識、スキルを補うことを目的としていません」
「ドリフト等のダイビングをする場合、事前に知識とスキルを習得したうえで参加してください」とあります。
「そのダイビングポイントに潜れるような知識とスキルを身に付けてから来てください」という事です。
当たり前の事ですが、今までは守られてきませんでした。
「ダイビングライセンスの取得は、どこの海でも潜れることを意味しません。講習を受けた範囲内で潜ること、それ以上の海を潜りたい場合には講習を受け、スキルを身に付けてから行ってください」
これがパディで定められている事であり、ダイビングライセンス取得のご説明で当店がゲストの方にお伝えしている事です。
「海にはレベルがあり、その海で潜れるダイビングスキルを身に付けてから行くこと」
それが「安全に楽しく潜る」ために不可欠です。
ただ、一般ダイバーの中にはきちんとしたスキルを身に付けずにダイビングをしている方も見かけます。
この問題にはダイビングショップ、ダイビングサービス、メディアなど「伝える側がきちんと伝えていない」こと、またきちんとスキルを身に付けていないゲストの中には、上達と称して、ダイビング器材を押し売りする、やたらと高くて内容のないスクールを行っているようなダイビングショップがあるため、不信感から受講しなくなってしまった一面もあると思います。
ダイビングを今後も本当の意味で楽しめるダイバーが増えていくように、ガイドをする全ての人が、高い職業意識を持って頂けるように願います。
2016年10月14日(金)
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