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気温は16℃あるものの、北東からの風が強く、体感温度はかなり低い。
そんな中、ダイバーの9割方はウエットスーツで、水中はまだ暖かいものの、上がってくると「寒い、寒い」と言いながら、熱いシャワーを浴びていた。
出航すると波は高く、船は大きく上下して、時折悲鳴のような歓声が上がった。
Aブイは波が高いという船長の判断で、一本目はCブイからのエントリー。
潜り始めると大して流れはなかった。
Cブイは真っ直ぐ南に進むとV字谷になる。
その手前を右に曲がって西ノ山へ。
西の端に差し掛かると、小型から中型の何匹ものコブダイが現れた。
以前からコブダイはいたけれど、今日はやけに数が多い。
根を周ると四匹のテングダイに、根の頭ではメーターオーバーのクエが悠々と泳いでいる。
V字谷の中層では10数匹のコロダイが群れを成していた。
伊豆でもお馴染みのこの魚も、一匹が大きいので、これだけ数が集まると迫力がある。
港に戻ると、非常勤ガイドさんだろうか、二本目のガイド陣に向かって
「魚少ないよ、少ない!」と叫んでいた。
やっぱりそうだったのか、ちょっと少ないとは思っていたのだけど(^_^)
西川名のツアーは随分久しぶりだったのだけれど、以前は野外だった部分に壁が出来て、屋内テラスに変わっていた。
風がしのげるので、快適になった。
寒くなるとストーブも入るらしい。
二本目の出航を港で待っていると、スタッフの一人が急いだ様子で小舟に乗り込み、発進していった。
こういう時は誰かが流された時だ。
本船は潜っているダイバーが全てエキジットするまで動けない。
少しすると5~6人のダイバーを乗せた小舟が戻って来た。
1チームまるまる乗っているようだけれど、エア切れか迷子か、何にせよブイまで戻ることが出来なかったようだ。
二本目はAポイントから。
ブイ下に大型のテングダイが回っている。
少し流れが出て来て、離れ根を目指して進んで行く。
時に速い流れが出ることもある西川名の海では、ガイドロープが金属の鎖で出来ている。重さもあるので中層に浮かないし、引いた時にしっかり感がある。
V字谷を越えた時、中層に何匹ものメーター級のクエが流れの中を、ゆっくりと尾ひれを動かしながら、その場にとどまっているのが見えた。
クエは伊豆でも見るけれど、こんなに集まっていることはまずない。
西川名らしい光景だった。それが下の動画。
水底には一見コロダイのようにも見えるコショウダイ。
すると、何匹ものコブダイが集まって来た。
彼らには縄張りがあるので、よそ者を監視しているようでもあり、ただダイバーになついてきているようにも見える。
中には当たりそうなくらい近づいて来る個体もいて、フレームアウトするほどだった。
動画に出てくるオレンジのフィンが私の足。
鎖を引っ張りつつ離れ根に着くと、頭上を大きなヒラマサが通り過ぎる。
もっと近くで見たいところだけれど、中層に行けば、そのまま流されてしまいそうだった。
大根の東側を周ると、岩の隙間に何匹ものヒゲダイ。
その先に大型のイサキの塊がいた。
なかなかの見応えだったけれど、多い時はこんなものじゃない。
10月頭の西川名の動画には、まるで巨大な壁の様なイサキの姿があった。
そんな群れを見ていたら、遠くから数十の回遊魚が向かってきた。
ツムブリだった。
一昔前はツムブリの群れなんて、八丈島とかで見るものだと思っていたけれど、こんな立派な群れが見られるとは。
Aブイに戻り、深度を上げていくと、どんどん流れが強くなってきた。
体は横になり、いわゆる鯉のぼり状態。
泡も凄い勢いで横にすっ飛んでいく。
なかなか他の海では体験出来ないような速さの潮だったけれど、皆さん普通の表情で、波といい流れといい、この海況でも潜れるダイバーにまでなれたんだなと感じた。
以前、お隣のポイント伊戸で、流れが強すぎて潜るのを断念したダイバーを見たことがある。その若い女性は、苦しそうにゼーゼーしながら、船べりに寄りかかっていた。
ご本人も数百のサメを楽しみにしていたのに、潜れなくて残念だったろうし、同じチームのダイバーも、こちらのゲストをエキジットさせる時間があったので、サメを見られる時間は少なくなってしまっただろう。
初心者ダイバーが基本スキルを身に付けたら、次は潜れる幅を広げていくというスキルアップに入る。
もっと遠くまで泳げるように、もっと深くまで行けるように、波がある海況でもスムーズにエントリーエキジットが出来るように、流れがある中で潜れるようになど。
ダイバーのスキルは少しづつしか上げられない。
あまりにも自分のスキルよりも遥かに高いレベルの海に行ってしまえば、自分が楽しめないばかりか、危険な状況になるかもしれないし、周りの潜れるダイバーに迷惑を掛けてしまうかもしれない。
そういったダイバーが増えてしまったことで、通称Cカード協議会から<ガイドの役割>という注意喚起の声明が出されるまでになってしまった。
これも教える側の質の低下に根本的な問題があるのだろう。
西川名のスタッフで、古くからの知り合いでもあるJ君が、以前フェイスブックにこんな投稿をしていた。
「西川名で潜っていると、ダイバーもイントラも強度が高くなる」と。
本当にその通りだと思う。
当店は初心者ダイバーに上達してもらうことを目的としているダイビングショップだけれど、初心者を脱したら終わりじゃない。
お客様が難しい海でも、安全に潜れて楽しめるようになって頂くこと。
それには、西川名の海で潜ることが必要だと思った。
西川名はダイバーを強くする海だった(#^^#)

<アリエスはダイビングを上達したい初心者ダイバーのためのダイビングショップです>
ダイビングを本当に楽しむために必要なのは、
<本当の上手さ>と<生物を見る楽しさ>だと、アリエスでは考えています。
上手くなれば同じ海に潜っても見られる生物はまったく違い、安全性も高くなります。
「上達して、その先にある水中風景を見て欲しい」
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そんなお客様はダイビングツアーの特長をご覧頂き、
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