ブログ ～ 東伊豆・八幡野ダイビングツアー ～

Gちゃんのレンタル器材だった時のウエイトは4㌔。

この重さで、前回はスムーズに潜降が出来るようになっていた。

レンタルに比べるとスーツに厚みもあるし、BCの水中重量も分からないので、2㌔プラスして6㌔からスタート。

しかし、これでも沈むことはなかった。

適正ウエイトは水面で測る方法がマニュアルには載っているけれど、初心者の方が水面で完全にエア抜きすることは難しく、水圧で空気が押し出される潜降の速度で見ている。

その正しい潜降というのが、適正ウエイト、特にドライスーツだと難しい。

沈まないからといって、安易にウエイトを足すと永遠に上達しないダイバーが出来上がってしまう。

上手に潜降するには多くのポイントが含まれる。

沈まない原因はどこにあるのか？を見極めて、それを全て改善したうえで、なおかつ軽いようであれば、初めてウエイトを足すことになる。

そういえば以前八幡野で、ドライスーツの潜降について凄い話をしているインストラクターがいた。

その人曰く「ドライスーツは適正ウエイトでは潜降しづらいので、ジャックナイフで水中に入り石をBCに入れるの。そして浅瀬に戻って来たら、その石を捨てるの」というものだった。

あまりにも嘘くさすぎて、作り話だと思われる方もいるかもしれない。

が、作り話でもなんでもなく、休憩室中の全員が聞こえるような大声で喋っていたので、うちのお客様も全員聞いている。

それくらい、日本のインストラクターにはレベルの低い人もいる。

内容が気になる方はブログ＜ドライスーツの潜降はジャックナイフで？＞をご参照ください。

一本目の終わり、見事な立ち泳ぎのダイバーの集団とすれ違った。

ほぼほぼ体は垂直で、フィンを動かしながら（フィンキックにはなっていない）タツノオトシゴのように進んで行く…。

これもオーバーウエイトの弊害だろうし、まともにダイビングを教えてくれるインストラクターに出会っていないのだろう。

本当に今、日本人ダイバーのレベルが低すぎてやばい…(￣▽￣;)

これは教える側の質が悪すぎるせいだろう。

このグループがどの位の経験本数化は分からないけれど、事実として、これだけスキルがまずい人は、アリエスでは例え一本目のダイビングであってもいない。

これを見たNちゃんは言った「あれは潜降してきたの？」

そう潜降で降りてきたと思うほど体が立っていたのだけれど、

「違うよ、あれが泳いでいる姿勢だったんだよ」とお伝えした。

Nちゃんも他店でCカードを取得して、上達する為にアリエスへお越し頂いた。

今日は「自分史上一番浮けて泳げていた」そうだ。

上達が実感してもらえていて良かった。

基礎スキルが上達してきたら、思考的スキルも意識して潜って頂きたい。

今日実感してもらったのが位置取り。

当店ではいつも「バディ意識を持って潜って、バディがいなくなった時にはすぐに教えてください」とお伝えしている。

初心者の時は自分のスキルに手いっぱいで、そこまで気が周らないことが多い。

一本目ではチームが縦に長くなってしまう場面があって、これだと一番後ろのゲストがいなくなっても気づきづらいし、人数確認が遅くなるので、泳ぐ速度も遅くなり、周れる範囲が狭くなってしまう。

海上保安庁の資料でも、事故はロスト（はぐれて一人になること）の後に起きることが多い。

八幡野で死亡事故を目撃した時も、ロストした後だった。

そこで二本目は一本目の状況をお伝えして「可能な限り横並びにいてください」とお伝えして潜った。

別にずっとバディを見ていなければいけないということではない。

横並びであれば、なんとなく視界には入って、トラブルにあっている時やいなくなった時に気付いて教えてもらえばいい。

Nちゃんが当店で初めて潜った時、フィンが外れて、それを教えてくれたのがGちゃんだった。

こうしてチームとしての安全度が上がる。

今日Nちゃんも「位置取りの大切さが分かった」と言ってもらえた。

今週末には某大手ダイビングショップでダイビングライセンスを取得された、

”潜降をしたことがないダイバー”のお客様とツアーに行くことになっている。

まずは一日でどれだけ上達を実感してもらえるか(#^^#)