6月3日(土)は東伊豆・赤沢ダイビングツアー。
の予定でしたが、台風2号の影響で中止に…。
6月の頭に台風でツアー中止って…(-_-;)
そして、翌6月4日(日)は天気も良くなって東伊豆・富戸ダイビングツアーへ。
台風の影響が予想されていたので、どの店も考えることは同じで、渋滞もなく早く着いたにもかかわらず、富戸は激混み。
今日は以前のブログ「潜水時間は短いのに、押売りは長いダイビングショップ」に登場した、アリエスツアー初参加のEさんもいた。
大勢のダイバーに囲まれながら、「じゃあセッティングをしましょう」とお客様達に声をかけると、Eさんが言った。
「セッティングをしたことがありません」
( ゚Д゚)?
Eさんはアドバンスコースまで受講していた。
「いや、セッティングはしたことあるでしょ?」
Eさんは続けた「セッティングをしたのは4年前にライセンスを取得した時だけで、去年の12月にアドバンス講習を受けた時は、セッティングはスタッフがやってました」
うーむー、初心者の講習でセッティングをさせないとはどういうことだろうか。
Eさんがアドバンスを受講した店は国内最大手のダイビングショップの一つだが、
経験の浅い若いインストラクターばかりで、いい加減な講習ばかりやっているお店だった。
担当だったインストラクターも、その年に専門学校を卒業したばかりだったそうだ。
もちろん、どんなインストラクターでも経験が浅い時期はある。
が、インストラクターとしての仕事を教わった先輩インストラクターがきちんとした人なら、こうはならない。
ゲストがセッティングを出来るように教えるより、自分でやってしまった方がはるかに楽で早い。
でも私はインストラクター(=指導員)なので、時間がかかっても分かるまでお伝えする。
彼はセッティングを教えないことの意味を分かっているのだろうか?
セッティングミスから起こる事故もあるのだ。
以前、大瀬崎で見た事故の話。
自分のチームの横で、まだ若い女性二人組がダイビングの準備をしていた。
一人は潜れる感じのAさん、もう一人はいかにも初心者というBさん。
ちょうどエントリーが重なり、水深1~2mからAさんは水中を泳ぎ、
Bさんは水面をぎこちないフィンキックで進んで行く。
私たちが潜降場所のゴロタ上に着いた時に見たのは、
水面で溺れ、もがき続けているBさんの姿だった。
~ 画像をタップすると拡大します ~
私はBさんの後ろに周り込み、浮力を確保して落ち着かせ、浜まで曳航した。
後から聞いた事故の原因はこうだった。
潜降後、なんらかの異常がBさんのレギュレーターに起きた。
Aさんはエア2(BCのインフレーターがレギュになっているもの)だったので、
自分が吸っていたメインのレギュを渡して、自分はエア2を咥えたが、エア2からは空気が出て来なかった。
インフレーターホースがはまっていなかったのだ。
焦ったAさんはBさんに渡したレギュレーターを奪い取った。
水中でレギュを奪われてパニックになったBさんは急浮上して、水面で浮力確保も出来ず、もがき続けていた。
水面で溺れそうになり、もがき続けるBさんを、Aさんは何も対処することが出来ず茫然と見ていた。
そうパニックになったダイバーは目を見開きながら暴れ続ける。
そこに寄っていき対処するのは、経験と冷静さが無いと出来ない。
この状況から見て、もちろん彼女たちにバディ潜水出来るだけの能力はなかった。
セッティングミスをし、バディチェックもしていないから起きた事故なのだ。
バディ潜水でもグループ潜水でも同じなのだけれど、
ただナビゲーションをして魚を見て戻って来れれば良いわけではない。
海に入る前にミスがあれば気づき、器材に故障があれば、直すなり交換するなりして、
完璧な準備をする。
水中でトラブルが起きれば、それに対処する。
初心者が思うスキルアップというと、どうしても浮力やエア持ちに意識がいってしまうことが多いけれど、この器材準備やバディチェックが完璧に出来ることが、安全なダイビングの大前提だ。
この日の海はというと、水面には大量の木くずがあり、水中は白っぽくて透明度が悪い。
アリエスのチームも初心者やブランクダイバーの方が多かったし、
エントリー正面の砂地は講習をしているらしいダイバーで密集していた。
一本目の潜水時間は60分あったものの、潜降して全員が揃うまでにも時間がかかり、
正面の砂地を少し周って終わった。
二本目はもう少し遠くまで行けたけれど、これといったものが見せられなかった。
エキジットすると、こんな会話が聞こえてきた。
「〇〇さん、クチナシ一匹しか見れなかったってよ」
「いっぱいいるのは33~34mだからなー」
クチナシとはレア度が高く、かわいいクチナシツノザヤウミウシのことである。
富戸でこの水深を取るには、かなりの距離を泳がないとならない。
長距離を泳ぐには、高いスキルが要求される。
きれいなトリム、効率的なフィンキック、エアを長く持たせられる呼吸方法、
そして透明度が悪い時なら、ガイドから全員が見える一定の距離と位置取りをして、
同じ速度で移動出来ること。
技術が上がればコンディションの悪い海の中でも楽しみは見つけられる。
ダイビングを上達するには3つのEが不可欠。
時間も努力も必要だけれど、
”本当の上手さ”を身に付けられれば、初心者の時とは比べ物にならないくらいの楽しさがありますから、ぜひこれからも練習をして上手なダイバーになっていってくださいね(#^^#)
~アリエスではコロナ対策をしながら営業をしております。当店のコロナ対策はコチラをご覧ください~
<アリエスはダイビングを上達したいダイバーのためのダイビングショップです>
ダイビングを本当に楽しむために必要なのは、
<本当の上手さ>と<生物を見る楽しさ>だと、アリエスでは考えています。
上手くなれば同じ海に潜っても見られる生物はまったく違い、安全性も高くなります。
「上達して、その先にある水中風景を見て欲しい」
ダイビングはただ本数をたくさん潜っても上手くはなれません。
上手くなりたい、きちんとしたダイビングをしたい、
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当店のツアーにご興味をお持ち頂けたら、ツアー参加の流れをご覧ください。
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