5月26日(金)夜~27(土)は南伊豆・神子元ダイビングツアー。
クリーン作戦はコロナ禍で中止が続き、2019年以来四年振りの開催だった。
夜、新宿駅で待っていると、最初に来たお客様が開口一番こう言った、
「くにさん、今日の神子元のブログ見た?」
「見てないですけど、どうかしました?」
「透明度が5mだって」
数日前は20mあったのになー( ̄д ̄)
「まあ、神子元マジックに期待して行きましょう」
山道を走り、楽しみにしていた新しく開通した伊豆縦貫道を初めて通った。
いやー、これは楽だなー。
下田の市外に抜ける手前の道は、とても国道とは思えない、車が一台しか通れないようなクネクネ道で速度が落ちていた。
その部分が全部スルー。
あるサイトには15分位時間が短縮されると書いてあったらしい。
~ 画像をタップすると拡大します ~
翌朝は5月らしい青空が広がっていた。
サービスに着くと、今年はオレンジのクリーン作戦のTシャツを着たダイバー達で賑わっている。
あー、この光景が戻って来たんだなぁ。
何人かの知り合いも来ていた。
開会式を済ませると、早速神子元島へ向かう。
島周りの浅場の水中でゴミ拾い開始。
以前毎年やっていた頃は、ゴミ拾いといっても、外洋の神子元島にはゴミが少なく、探すのに苦労した(良いことなんだけど)
それが四年振りの開催とあって、ゴミがあちこちに目に付く。
そのほとんどが釣り関係のものだった。
よく糸が岩に絡まっているのだけど、これが普通の釣り糸とは訳が違う。
ストローみたいな太さの物もあれば、金属のワイヤー製のものもある。
二本目に見ることになるのだけど、神子元島周辺にはメータークラスのカンパチなどもいるので、金属製の糸じゃないと上げられないのだろう。
釣り用の鉛なんかも落ちているので、どんどんゴミ袋が重くなってくる。
まだまだゴミは多かったが、潜水時間が決まっているのでエキジットしなければならない。
ゴミが落ちているのは良くないことなのだけど、ゴミ拾いはまるで宝探しをしているように面白い。
今は神子元で参加しているけれど、他の海でも行われていることがあるので、やってみたい方はお知らせください。
楽しみながら、海をきれいにすることが出来ますよ(#^^#)
クリーンナップが終わると、昼食がふるまわれる。
カレーと豚汁だったが、どうやら豚ではなくて猪が入っているらしい。
そういえば、昨晩道で猪見かけたな。
昼食の後はダイビングメーカーが何社か器材を展示しているので、
実物を触ったり、説明を聞いたりしてきた。
モニターとして借りることも出来る。
昼食が一段落すると、恒例のビンゴ大会が始まった。
少しすると、アリエスゲストの全員が当たった!
しかも、ウォータープルーフバッグとか干物セットとか実用性の高い物だった。
が、自分の番号6は一向に呼ばれない。
司会者の方が言う、
「いよいよ最後に特賞の発表でーす!」
「番号は、ろくばーん!」
おぉ、特賞が当たった!
そういえば、特賞ってなんだっけ?
「特賞はハンマー眉毛になりまーす」
ハンマー眉毛とは?
ハンマーガールと呼ばれる女性が、二本の眉を二匹のハンマーヘッドシャークのように、
油性ペンで書いてくれるのである。
これはまずい…( ̄д ̄)
東京に帰らなければいけないし、明日は新規のお客様の接客もある。
もし消えなくて、眉毛がハンマーだったらやばい。
ハンマー眉毛をしている司会者が言った、
「ハンマー眉毛は自分か、乗船している船の船長から選べまーす」
うむ、ここは空気を読んでおこう。
「船長でお願いします」
正解だった。
大して知り合いもいない自分よりも、みんなが知っている船長がハンマー眉毛になった方が喜ばれるだろう。
司会者と二人で並んでハンマーポーズを取りながら、
「ハンマーリバー」と記念撮影をしている。
知り合いが声を掛けてきた、
「オシタさん、結局特賞って何が当たったの?」
「ハンマー眉毛だよ」
「それだけ?」
「それだけだよ」
「罰ゲームじゃん…」
まあ、そういう見方もあるだろう。
やってもいないけど(^_^)
二本目はファンダイブ。
一本目の水中は透明度が良くなっていて、15mほどは見えていたと思う。
カメ根に着くと、水面が青い。
お客様には、せっかく神子元に来たので「一匹でもサメ見て帰りましょう」と言ってあった。
いざエントリーすると、水面の青さはどこへ?白っぽかった…。
まあ変えられるものでもなく、どこかに青い潮があるかもしれない。
潜降すると、丸々太った大きなイサキ、タカサゴ、ウメイロが群れていた。
そして、目の前を130cmはあろうかという大きなカメが通り過ぎて行く。
なかなか幸先いいぞ。
南に向かい高根に着くと、潮が怪しくなってきた。
自分が吐いた泡の一部が、上昇せずに横でぐるぐる回っている。
根が切れた辺りの泡は20°ほどの角度ですっ飛んでいく。
この先はやばそうなので戻ることにするが、
ドライだと岩を這って進むのもしんどい。
このぐるぐると回るエアは神子元ならではなので、動画を撮りたかったが、自分が吹っ飛んでしまうといけないので止めておいた。
神子元は時として本当に難しい海になる。
こういった状況になると、ゲストのお手伝いも出来ないので、自力でなんとかしてもらうしかない。
しかし、こんな状況に置かれるのも神子元だけなので、
ダイバーはハードコンディションの神子元を満足に潜れるようになれば、
ダイバーとしての潜れるスキルは最高位に達することが出来ると思う。
流れを避けるために北へ向かってから、南東へ流す。
するとイソマグロかと思うような、どでかいヒレナガカンパチ二匹が通り過ぎ、
疲れるが追った。
その後は小ぶりの(といっても80cm位はありそうな)カンパチの群れが現れ、
ちょっと疲れるが追った。
さらに潜水時間終了5分前、一匹のメジロザメが現れた。
そのメジロザメに寄っていくと、奥には20~30頭のハンマーヘッドシャークの群れが!
本当にドライスーツというのは運動性能に劣るが、ここまで来たら追うでしょう。
久しぶりに思いっきり息を吸った。
どうせ潜水時間は30分と決まっているので、節約などは考えなくてもいい(人によるけど)
こうなると性能の低いレギュレーターだったら呼吸が追い付かないだろう。
後から画像を処理したら、全部は写っていないのに30頭ほど数えられたので、
50頭はいたかもしれない。
ダイビング終了後、ベテランガイドのTさんに、
「昔はクリーンナップの頃にハンマーなんていなかったですよね?」と言うと、
「いない、いない」と大きく首と手を振った。
そう、以前ハンマーが出るのは夏から秋だけだった。
それが今では一年中のように見られる。
水温が高くなると回遊魚は減ってしまうので、春から初夏にかけてはハンマーと回遊魚が同時に見られる美味しい季節である。
夏になると大分船上が殺伐としてしまうので(笑)
神子元に初挑戦したい方や、ゆっくりと潜りたい方はこの頃がお勧めですよ(#^^#)
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