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3月1日(水)~4日(土)は沖縄県・与那国ダイビングツアーの二日目。
青空が広がり、海は凪いだ。
昨日一緒だった常連さんチームは帰り、新しいゲストと同じチームになった。
後に、当店のゲストから「こんなにチームのレベルって変わるもの?」と言われるくらい、
二日目のチームのレベルは落ちた…(-_-;)
一本目の潜降時。
白っぽいウエットスーツを着たダイバーが、頭を下にしながら、全力平泳ぎで降りてくる。
我々は彼女を白いダイバーと呼んだ。
”ダイビングの上手さは潜降で分かる”
潜降がまともに出来ないダイバーは、他のスキルも大体下手である。
フィンキックは膝蹴りでもしているかのように曲がっていた。
そしてもう一人、青いウエットスーツに身を包んだダイバーがいた。
我々は彼を青いダイバーと呼んだ。
どうやったらそんな吐き方が出来るのだろう?と思うくらい、ドバっとレギュから泡が出る。
ブリーフィングでは最低残圧の申告などは出て来ないので、青いダイバーの空気の残りの量は分からないが、とても長く潜れそうにない。
一本目は水底が見える浅い場所をゆっくりと泳ぎ続け、何も見ずに終わった。
安全停止になり、青いダイバーはホバリングが出来ずに浮いていくのを、ガイドさんが必死に押さえている。
これはひどい…( ゚Д゚)
その青いダイバーは良い器材を持っていた。
レギュはXTX200、BCはアクシオムのアイスリー(レバー型のインフレーター)、ダイコンは二台持ちで、片方はアップルウォッチウルトラだった。
それだけの装備が持てるなら、ダイビングを上達させてくれるインストラクターの下で、もっと練習してから来た方がいい。
アイスリーを使っている当店のゲストが言った。
「アイスリーでも浮いていくんだね」
そう、通常のインフレーターよりもアイスリーの方が圧倒的に浮力調整がしやすい。
だが、ダイバーの技術を全て補えるようなものではない。
~画像をタップすると拡大します~
そして白いダイバーはホバリングが出来ずに上にいったり下にいったりして、さらにはウロウロと泳ぎ周って当店のゲストに当たりそうになる。
そして、ガイドが浮上の合図を出すと、
なぜかガイドに背を向けて横に泳ぎ始め、それを慌ててガイドが押さえようと泳ぎ始めた。
自分が近くにいたので、追いかけて浮上の合図を出すと、まるで状況が分かっていないような顔をしていた…。
サービスに到着すると、出迎えてくれたスタッフさんが言う、
「みんな表情暗いよー」
そう、ハンマーが見れないと車内はシーンとなりがちだ。
他のチームは見れているようで、
「あの群れ凄かったねー、すげー近くまで寄れたよ」などと楽しそうに話している。
その中で年配のダイバーが40mを越えてハンマーの大群に向かっていき、ガイドさんが止めにいったという話をしていた。
「シニアダイバーは5秒に一回ダイコン見てください」と笑いながら言われていた。
ハンマーが出ている場所は深いようだ。
二本目も水底が40mない位辺りを一本目同様、ゆっくりと泳いでいく。
潜水時間7分ほどで数頭のハンマーが出たが、追い切れず。
安全停止になり、青いダイバーは水平姿勢のまま水面まで浮いていった。
水面まで出て気が付いたようで、慌ててダイコンを見ていた。
三本目も同様の潜り方だった。
時間が過ぎていき、岩礁域に入ってきた。
この辺りではもうハンマーは出ないだろう。
すると眼下を何匹かのロウニンアジが通り過ぎて行く。
もうダイビングが終わりならエアの残量もNDLも気にする必要がない。
一気に水深を落として、ロウニン近くまで行く。
その後すぐに、ガイドさんが力強く前を指差し、何人かのダイバーがダッシュをかける。
一瞬、ハンマー?と思ったが、バラクーダの群れだった。
これはこれで良いものが見れた。
浮上してガイドさんが言った。
「群れは群れでもバラクーダでしたね。これで勘弁してください」と。
今はコロナの関係でログ付けがなく、各チームごとにホワイトボードで見れた魚とルート取りが発表される。
そこで残念なことが判明した。
4チーム中、我々のチームだけがハンマーの大群が見れていなかった…。
ボードには「ハンマーいっぱい♪」「ハンマーに挟まれましたー」等と書いてある。
残念なのはハンマーが見れなかったことだけじゃない。
それは自然のものなので起こりえることだ。
ハンマーの大群が狙える”メガトンハンマーゾーン”という、沖の水深が深い場所に行けなかったことが残念だった。
我々がいたチームは、メガトンハンマーゾーンには行けないダイバーたちだと判断されたのだろう。
これはガイドさんにしてみれば正しい判断だった。
合図を理解せずに反対方向に泳いでいくダイバーや浮力が取れないダイバーを、
水底が70mの場所には恐ろし過ぎて連れて行けない。
水底が40m位の場所なら、水深を見ずに突っ込んで行くダイバーがいたとしても止められるが、70mだとそうはいかない。エアも持たないだろう。
ラストダイブでハンマーが見れないと分かると、場所を変えロウニンアジとバラクーダの大群を見せてくれる辺りは、さすがベテランガイドさんだった。
当店の18年来の常連さんで、何度も与那国ツアーに参加して頂いているお客様が言った。
「レベル制限でハンマーが見れないなら、ハンマー見るのは神子元でいいね」
「昔は神子元で見れる確率が低くて、与那国で見れる確率が高かったけど、今は逆だしね」
確かに昔は神子元でハンマーが見れるのは夏から秋だったけれど、今は冬でも大群が見れるようになり、ハンマー自体のサイズも大きくなってきた。
神子元なら自店だけのゲストでレベルを合わせて潜れるし、もし見れなかったとしても、一日で行ける海なので傷は浅い。
だが与那国のハンマーはでかい。
神子元の1.5倍はあるだろうか。
クリアな水の中で、あの巨大ハンマーの群れと並んで泳げた時はアドレナリンが出まくる。
もう7年も前に「ガイドの役割」という声明が出された。
あまりにもダイバーのレベルが低すぎて、ガイドのリスクが上がり、
「目的の海に潜れるスキルを身に付けてから来てください。ガイドは案内人であり、あなたのスキル補うためにいるのではありません」というものだった。
当店ではダイビングライセンスを取得したいという段階で、ダイビングは上達しなければいけない3つの理由というのをご説明している。
1. 自分が潜りたい海で楽しめるだけの技術を身に付けること
2. 事故に遭わないこと
3. 他のダイバーに迷惑をかけないこと
特にリゾートでは知らない人たちとグループになるので、自分の技術が未熟だと、
他の潜れるダイバーの楽しみを奪ってしまうことになる。
それはきちんと練習をしてやってきたダイバーとしては本当に迷惑だ。
自分のスキルを認識し、本当に自分はその海で潜れるダイバーなのか?
それを自問してから来て欲しい、
ダイビングが危なくて、つまらないものにならないよう。
だが、ダイバーのレベルが下がっているのはインストラクターの質がどんどん下がっているせいだ。
全てのインストラクターは指導員の名に恥じない仕事を欲しい。
全てのダイバーは自分が楽しむためにも、事故に遭わないためにも、
他のダイバーに迷惑をかけないためにも、スキルアップしていって欲しいと願う。
< 関連ページ >
☆ 与那国ダイビングツアー< 0か100か、それが与那国 > 2023年3月6日
☆ 与那国ダイビングツアー< 上がるハードル > 2020年4月17日
☆ 与那国ダイビングツアー< 8戦7勝 > 2019年3月15日
☆ 与那国ダイビングツアー< 0からのスタート > 2019年3月12日
☆ 与那国ダイビングツアー< サメ探しの掟 > 2018年3月5日
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2023年3月14日(火)
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上手くなれば同じ海に潜っても見られる生物はまったく違い、安全性も高くなります。
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