夏真っ盛りということで、静かな雰囲気の井田も、大勢のダイバーで賑わっていた。
エントリーする場所は広いので渋滞することはない。
が、井田はエントリーするのに苦労するゲストがいる。
それは”水面で浮いた状態でフィンを履くから”
器材を背負っているので「手が足まで届かない」という方が多いのだが、これが出来ると、圧倒的に楽で、大瀬崎やIOPなどでも使うので、ぜひ出来るようになって欲しい、ちょっとしたスキル。
半年ほど潜っていないブランクダイバーの方もいたので、ゴロタをケーソン辺りまで、ゆっくりと泳ぐ。
井田らしいアカオビハナダイや、
中層にはスズメダイの塊、
浅瀬の海藻にはネンブツダイやクロホシイシモチが群れる。
二本目はもう少し遠くまで泳ぎ、後半は浅場で海藻に群れる、魚のちびっこたちをゆっくり見る。
ケーソンを越えたあたりから、ヤギやウチワが大きくなり、水中の風景が変わってくる。
レアものたちも、ここから先に多くなる。
スミレナガハナダイのメスや、
井田では少ないサクラダイのメスなんかがいた。
浅場に戻ってきてから、海藻を住処にする幼魚たちをじっくり観察。
スズメダイも幼魚のうちは、成魚よりも体型がシュッとしていて、体に対して大きい目がかわいい。
そんな中に、オレンジというかピンクというか、尾ひれに赤いラインが入った魚が混ざっていた。
一体なんだろうと思って、現地ガイドさんに聞いてみると、
「マツバスズメダイの幼魚ですよ」と教えてくれた。
マツバの幼魚ってあんな色なんだ!
マツバスズメダイは成魚になると、ノーマルスズメダイとさほど見た目が変わらず、尾ひれに明瞭な濃い藍色の線が入る。
それが、幼魚の頃はピンクとは知らなかった。
まともな写真は撮れなかったが、ずっと見てても飽きない程のかわいさだった(^^)/
もう水深が2mを切るようなところにも、様々な生物たちがいる。
アゴが張り出ているテングハギに、
モンガラカワハギ科のツマジロモンガラ、
そして、最初オヤビッチャかな?と思った魚を見つけた。
沖縄などでもお馴染みのオヤビッチャは、伊豆でも珍しくなくエントリー口の浅瀬に大量に群れている。
が、この魚はちょっと違う。
青みもないし、線も細い。
ロクセンスズメダイでもないし、
線が7本だから、シチセンスズメダイ?
図鑑スズメダイで調べたら、オヤビッチャ属のテンジクスズメダイだった。
図鑑スズメダイも10年程前の刊行なので、今の水中の状況とはずいぶん違うと思うけれど、この本には「南太平洋で季節来遊漁として見られるが稀」とある。
珍しいのだろうか?
何しろビジュアルが地味だし、
浅すぎてダイバーが巻き上げた砂はあるしで、
お客様からはさほどうけなかったが、
地味でも珍しい魚が見れると嬉しい(#^^#)
帰り道、7月3日(土)に起きた伊豆山の土石流で通行止めだった、熱海ビーチラインが通れるようになっていた。
渋滞でノロノロ進む中、伊豆山の赤い橋が見えると、海は茶色く濁っていた…。
赤い橋に差し掛かると、あれから二週間が経つというのに、未だ道には大量の水が流れ、
港には泥をかぶった車や、山積になった土があった。
一日も早く、復興が進み、平和な日常が戻りますように。
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