10月17日(土)は西伊豆・黄金崎ダイビングツアー。
先週が台風14号の影響でツアーが中止になってしまったので、久しぶりの海となってしまった。
その台風は予測が難しかったらしく、予報円は大きく、当初は関東上陸予報だったのが、くるっと南にUターンしていった。
結果、東伊豆から南伊豆は大荒れだったけれど、西伊豆の獅子浜辺りは影響をほとんど受けていなかった。
判断が難しいねぇ。
ツアー前日は洗車をしていると汗ばむほどの陽気だったのに、ツアー日は師走の陽気とニュースになるほどの涼しさだった。
大丈夫かな、ウエットスーツのゲストもいるのだけど。
*画像をクリックすると拡大します。
北東風の影響もあってか、この日の黄金崎は混んでいた。
雨の日あるあるの困った行動が席を占有されてしまうこと。
受付時にスタッフの人から「使わない時は席に物を置かないでください」と言われるのだけど、どうしても守らない人たちがいる。
みんなで譲り合って使いましょう。
今はどこの海も見たい生物が多すぎて困ってしまう。
昨日の午後から見つからないという、砂地のケーソンにいるという1cmのクマドリカエルアンコウとオオモンカエルアンコウを狙うのは外す可能性がるので、そっちに行くのはやめて砂地とゴロタの境辺りを流すコース取りにしよう。
「アカハチハゼが見たい」というリクエストがあったのだけれど、潜る前に見つかった。
スロープ横のダイバーに踏まれそうなところにペアがいた。
さらに4cmほどのシマハギまで。
去年はここにミヤコキセンスズメダイが4~5匹いたし、近くの岩にはルリホシスズメダイの幼魚がいた。
かわいい幼魚たちは、この辺に多いなぁ。
一時期ちょっと落ちた透明度は回復していて、真っ青!
見えているところは20mはありそう。
さらに陸上が涼しいせいなのか、25℃ある水中はドライスーツでは暑いくらい。
この日は、まだ8割方がウエットスーツのダイバーだった。
砂地近くのゴロタの上には、今年もヨスジフエダイが三桁の単位で群れている。
もはやとても季節来遊魚とは思えない。
砂地にはネジリンボウも多かった。
単独、ペア、ヒレナガネジリンボウとのペア。
一体何匹いるんだろう?
生物王国の柏島だって、こんなに密集してない。
もしかしたら、日本で一番ネジリンボウが多いポイントなんじゃないか。
16mケーソンロープ先のイロカエルアンコウを見て、ゴロタへと深度を上げる、
エキジット口へ続くロープ近くには、
イトマンクロユリハゼ、オグロクロユリハゼ、クロユリハゼのクロユリ三兄弟が揃って泳いでいた。
そういえば、今年はイトマンやオグロは数が少ないなーと思っていたところだった。
写真では分かりづらいけど、オグロはなんとも言えない輝くようなブルーをしている。
二本目は「チンアナゴが見たい」というリクエストがあったので、16mケーソンの方に向かうことに。
まずはケーソンにいるニシキフウライウオを抑える。
伊豆は凄い海になってしまった。
もはやニシキフウライウオやタテキン位では珍しいと思われない。
クダゴンベすら、あちこちで見られるようになった。
伊豆の南国化は以前から言われていたけれど、ただトロピカルフィッシュが増えただけの海とはちょっと違う。
いわゆる”レアもの”が多くて、どちらかと言うの沖縄よりも柏島とかに近い感じだろうか?
チンアナゴの場所に行くと、他のチームのダイバーが水底を接写している。
最初はウミテングでもいるのかと思った。
ちょっと時間をおいてから行くと、そこはチンアナゴがいる場所だった…。
穴に引っ込んだチンアナゴをなんとか撮ろうとして、カメラをくっつけていたんだろうか。
そんなことしても光も当たらないのに写る訳がない。
また、そんなことをしていたら生物はいなくなってしまう。
気づかなかったのかもしれないけれど、そのチームのガイドは魚の見方を教えてあげなければならない。
遠目には出ていたチンアナゴも、警戒心が強くなりすぎたのか、すぐに引っ込んでしまった。
遠くから見ていれば、ずつと観察が楽しめたのに…(^_^)
ゴロタに戻り、ヤマブキハゼを探そうとしていたら、ゲストから呼ばれ、振り向くと大きめのネジリンボウのペアが見事なホバリングをしていた。
やはり巣穴近くて、今にも穴に入りそうになっているよりもホバリングしている姿は良い。
ネジのサークルの外側にはクロイトハゼの幼魚のペアもいた。
クロイトハゼは成魚になると15cmにもなるハゼでは大型種だけれど、幼魚のうちは体もつるっとしていてかわいらしい。
ゴロタの上ではソラスズメダイの群れに混ざるウメイロモドキの幼魚を発見。
赤青黄色の信号機カラーが美しい魚。
さらに、クロユリハゼの幼魚の50匹はいそうな群れもいた。
幼魚はその特徴的なヒレを開いていることが少ないので、お客様に認識をしてもらうのが難しい。
しかし、あまりに色々いすぎて潜水時間が長くなりすぎてる、そろそろ戻らないとまずい。
もうそろそろエントリー口正面のロープという所で、ホンソメワケベラの幼魚に似た魚を見つけた。
でもなんか違う。
店に帰ってからパソコンで拡大してみると、体色が茶褐色をしている。
ベラの仲間か?
ベラ&ブダイ図鑑で探してみよう。
探すの大変だぞー、何しろベラは数も多く、幼魚から成魚にかけてカラーバリエーションも多い。
と思ったら、あっという間に見つかった。
なぜなら生物紹介の1ページ目に載っていたから。
いくつかの図鑑を見ると、どれにも”稀種”とある。
黄金崎ダイブセンターのベテランガイドさんに連絡してみると、
「黄金崎で見た記憶はない」との答え。
うーん、見た目が地味なので人気者にはなりそうもないが、
激レアさんなのかもしれない。
伊豆の海はレアものが多くなりすぎて、ちょっとやそっとのレアものでは珍しくなくなってしまった。
この先どんどん、まだ見たことのない生物を探していきたい(#^^#)
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