ブログ ～ 西伊豆・大瀬崎ダイビングツアー ～

なにしろ風が強いものだから体感温度が低い。

水に入ったらひんやりするだろーなーと思っていたら、

んっ？暖かい。

後で水温を確認すると19℃あった。

先週は17℃だったのに、1月も半ばで19℃って。

どうやら黒潮が入ってきているらしい。

ゴロタ下の、1.5㎝のちっちゃいオオモンカエルアンコウを見て、

まるで砂と同化しているヒラメを下に見て、沖へ沖へ。

そろそろゲッコウエリアというところで、他のチームと被ってしまった。

これはまずい。

一人のダイバーがゲッコウの正面からシャッターを何度も切る。

遠目からも鮮やかな黄色いヒレと、ブルーのアイシャドーが見える。

念のため、遠くから証拠写真を押さえておく。

待つことしばし、アリエスのチームと他にも待っていたダイバーがいたので、

みんなで囲むと出て来なくなった…(-_-;)

少し待ってみたものの、これ以上はまずいと判断して浅場へ。

途中残圧を聞くと、多い方で90、少ない方で30…。

一本目は終了である。

ダイビングは同じ海に潜っても、スキルによって行けるエリア、見られる生物がまるで変わる。

中性浮力、きれいなトリム、効率的なフィンキック、正しい呼吸方法。

それが出来てくるとエアも長く持つようになり、遊べる時間と範囲が広がる。

二本目は遠くには行かず、近場でのんびり潜ることにした。

新漁礁ではいい感じにニシキフウライウオが三匹並び、

キンギョハナダイやアカオビハナダイといった、

オレンジやピンクの魚が乱舞し、

もはやお馴染みのセリフだけれど、

冬だというのに、ウメイロモドキやタカサゴが群れている。

少し離れたところで、フィンキックから停止するスキルの練習。

この練習で、トリム、キック、中性浮力が取れているかが分かる。

まったくと言っていいほど中性浮力が取れていなくても、

フィンキックをしている間はダイバーは浮いている。

これを「自分は中性浮力が取れている」と勘違いしているダイバーの方がいる。

停止してもその場所で水平姿勢で浮いていて、

無理にバランスを取ろうとなったりせずに、自然にふわっと浮いていたい。

これは何も特別難しいスキルではなく、

泳いでいる時はずっとこの状態でいられないといけない。

スキルを終えてゴロタまで深度を上げてシロクマこと、白いクマドリカエルアンコウを見る。

宮古島辺りでは珍しいという話を聞いたけれど、

今年の伊豆にはクマドリカエルが本当に多くて、

少し前の大瀬崎のブログに、

「今年12匹目のシロクマ出ました」とあった。

ゴロタ沿いを戻っていくと、大分育ったムレハタタテダイ。

固まらなかったけれど、十数匹はいた。

うーん、トロピカルな光景だ。

その先には伊豆の普通種なんだけれど、

ちょっとトロピカルに見えるカゴカキダイの群れ。

まだ小さなサザナミフグがウチワに頭を付けて寝ていた。

ガイドのFさんに、ゲッコウの出現率を聞くと、

「私の知っている限りですけど…」と前置きしたうえで、

「先端とか深場では出るんですけど、湾内では初じゃないですかね？」と教えてくれた。

検索してみると、先端の35～40ｍでは出ているようだけれど、深さ的にも場所的にも探すのが難しそう。

湾内の23ｍでゲッコウが見れるのは美味しい。

いつまで見れるか分からないですけれど、なかなかレア度の高い格好いいスズメダイですから、ゲッコウリクエストお待ちしております(#^^#)