実はそんなことはない。
過去にはジンベイザメとマンボウとハンマーヘッドシャークが一日に出たことがある。
ジンベイではなかったけれど、翌日はニタリが出た。
まるで悪魔の釜のような、長い尾ひれを持った、見たいというダイバーも多いサメである。
神子元はモブラ、マダラトビエイ、カジキ、クジラ、イルカなども出たことがあって、
どんな大物が出たって、おかしくない海なのだ。
先月の神子元が大当たりした後、海況は下降気味。
ツアー5日前のお客様へ連絡した時の透明度は5~10m。
これではいくらハンマーがいても見えない。
ところが、アリエスのツアーに合わせるように海況は復調。
良い所で20mまで回復していた。
一本目。
潜降すると、水底近くにモンガラカワハギの成魚が目に飛び込んできた。
成魚を伊豆で見たのは初めてかもしれない。
ぜひ、近くで写真に収めたいと思ったが、
ゲストから苦情が出るのが必至だったので止めておいた。
そのすぐ後にタカサゴの大群が目の前を横切り、
青い海と水温28℃と相まって、まるで南国で潜っているようだった。
一本目は中盤でハンマーの曝群れが登場。
今日の群れも逃げないので、並走しながらガンガン距離を詰める。
筋肉質の体がはっきり分かるほど寄れる。
泳げるだけの体力があれば、いくらでも一緒に泳げそうだ。
二本目。
眼下を視界を埋め尽くすニザダイの群れが通る。
水が濁ってきて視界が悪くなってきた。
どこのチームも苦戦しているようで、みんなまるで違う方向からすれ違う。
潜水時間も終盤というところで、チームの左側にハンマーの大群が出た。
ゲストのTさんが、激しくベルを鳴らしながら、バラクーダフィンを大きくしならせて爆走していく。
写真で見ると吐いた泡の間隔の広さが速度を物語る(笑)
そして、三本目。
やはり大群をゲットして締めたいところだった。
Tさんが言った、
「もうハンマー単体だとベル鳴らさないんですよ」
そう、今の神子元はもはやハンマーが見られるのは当たり前で、
どれだけ大群に、
どれだけ長く、
どれだけ寄れるかが勝負だった。
エントリー時。
船尾には30~40人ものダイバーがエントリーの為に集まる。
そこで、目の前にいたダイバーのタンクのバルブが開いてなかったようで、
横にいたスタッフらしき人がキュッキュッと開けていた。
回している回数からして、まったく開いていないようだった。
人間だからミスはある。
が、このダイバーが問題だったのはバディチェック(アリエスではセルフチェックとしている)をしていないことだった。
バルブの開け忘れや、セッティングミスがあっても、チェックさえしていれば潜水開始前に気づくことが出来る。
ブログ「防げたはずのダイビング事故」でも書いたように、チェックミスで起きた事故もある。
このツアーの二日前にも石垣島で51歳の女性がダイビング後に亡くなっていた。
先週は東伊豆で59歳の女性が意識不明の重体となった。
海上保安庁の2022年の事故統計を見ると50代の事故が最多で、
40代の三倍以上になっている。
60代は50代の半分なのだが、年齢別ダイバー人口を考えると、かなり多い数字と言えるだろう。
体調管理と事故に遭わないための、しっかりとしたスキルアップを全てのダイバーにして欲しいと思う。
今日のラストダイブ。
神子元の潜水時間は30分と決められている。
20分頃からちらほらとハンマーは出てきたが、大群には出会えなかった。
ベルは鳴らさずに、一応指だけハンマーを指していく。
気付くとあちこちの方向にハンマーがいた。
今日のようにハンマーが多い時には単体を追ってはいけない。
すぐ近くに本隊の大群がいるかもしれないからだ。
そして、ラスト5分というところで、またもや大群をゲット!
素晴らしい締めになった(#^^#)
安全停止深度に向かおうとした水深8~9m辺りで、
真っ赤な船底がはっきり見える距離でボートがかなりのスピードで頭上を通り過ぎて行った。
ダイバーの泡は見えてるのではないかと思うが、危ないなーと思った。
さすがにフロートを上げていれば速度を落としたと思うが。
神子元に来るレベルのダイバーは、どんな時でも深度コントロールが出来ないとならない。
たとえ水深1mでも停止することが出来て、こんなシュチュエーションでも驚かない、
丈夫なメンタルも必要だ(^_^)
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<本当の上手さ>と<生物を見る楽しさ>だと、アリエスでは考えています。
上手くなれば同じ海に潜っても見られる生物はまったく違い、安全性も高くなります。
「上達して、その先にある水中風景を見て欲しい」
ダイビングはただ本数をたくさん潜っても上手くはなれません。
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