8月20日(日)は東伊豆・富戸ダイビングツアー。
往路の車内では8月16日(水)に起きた、宮古島での大手ダイビングショップの船転覆事故の話になった。
エンジンルームに浸水し、乗員乗客合わせて20名が海に投げ出され、全員無事海上保安庁に救助された。
転覆で思い出されるのは知床で起きたKAZU1の事故。
今回はその時とは大分状況が違い、暖かい海で、波も高くなく、ダイバーなので海にも慣れているし、器材もある。
火災等ではなく転覆なので、多少の時間はあったと思われた。
話題は「海に入る前に何を身に付けるか?」ということになった。
このニュースを教えてくれたYさんはウエットスーツを上げた。
いくら南国とはいえ、救助までに時間がかかるかもしれないし、浮力にもなる。
波が高い時ならスキューバを背負えれば、浮力も呼吸も確保出来る。
長くダイビングをしていても、船の転覆や沈没に出会うことはそうそうないけれど、
その時何をすべきか?を、こういう機会に考えておくのは大切なことだと思う。
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富戸に着き、久しぶりのダイビングという方もいたので、まずは砂地のヤシャハゼから、イナセギンポやモンスズメダイを周るコース取りにすることにした。
ヤシャハゼを見に行くと言ったら、23年来のお客様が、
「ヤシャハゼ?」と驚いたような声を出した。
そう、ヤシャと言えば昔は沖縄や柏島で見るような魚で、伊豆半島ではお目にかかったことがなかった。
ダイビング歴が長いほど、今の伊豆の状況は驚きだと思う。
ヤシャハゼのいる砂地のサークルに行くと、その上をずっとタカノハダイがウロウロしていた。
コラ、そんなとこにいたらヤシャが出て来ないだろ(-"-)
無理そうだったので、その先のネジリンボウへ。
ネジは出ていたのだが、そこにカワハギが突っ込んできて、
サークル内の砂をつつき始めた。
オイ、なんでこんなに広い海でわざわざサークル内を狙うんだよ(-"-)
深度を上げると、次は順調にヤマシロベラの群れに混ざるモンスズメダイの幼魚、
ナノハナスズメダイ、キンギョハナダイ、ササスズメダイの群れに混ざってイナセギンポ、
B岩のシロクマ(白いクマドリカエルアンコウ)を見て、カンムリベラの幼魚へ。
ここではお客様がヨゴレヘビギンポを発見していた。
二本目はちょっと足を伸ばして、狙いに行きたい魚がいた。
現地サービスのブログで見て、昨日場所は聞いたのだが、ちょっと遠くて行けそうもなかった。
ガイドさんからは「ヤッコなんでいたりいなかったりなんですよねー」と言われていた。
その魚はトサヤッコ。
途中はさーと通り過ぎて奥へ奥へ。
一匹ハタタテハゼを見つけると、そこにどこからともなく何匹かやってきた。
その岩の横の亀裂にはアカシマシラヒゲエビ。
そして深度を落とし、トサヤッコの目撃された場所に向かう。
「いないかもー」と言われたが、トサはすぐに見つかった。
が、すぐに岩の隙間に隠れてしまう。
フタホシキツネベラを見たり、
お客様が見つけた1㎝ほどのクロフチススキベラの幼魚を見たりしながら、出を待つ。
出てくるのだけど、すぐに引っ込む。
するとYさんが、すぐ近くでもう一匹発見した。
最初こそ引っ込んでいたが、後から出がよくなり、そのかわいい姿が楽しめた。
本当、目がガラス玉のようにキラキラしていて、
南国で売っている魚の置物のように体色がきれいだ。
この日浅場は水温が28℃ほどもあったが、ここは低く21℃だった。
ウエットでこの水温だと冷たく感じるはずなのだけど、
見ている間はまったく寒さを感じなかった。
夢中になっていると寒さも忘れる(#^^#)
現地ガイドさん曰く、トサは出ても水深30~40m辺りらしく、
この辺に出るのは珍しいらしい。
粘っていたらNDLが4分ほどまで減り、
名残惜しいが後にした。
この辺りまで来れるとダイバーの数も少なく、探せばレアものがまだまだ出てくるかもしれない。
同じ海に潜ってもスキルによって見られるものは変わる。
戻り際、砂地にネコザメの赤ちゃんがいた。
赤ちゃんのシーズンは初夏位までのイメージだったけど、
夏になってもいるもんなんだな。
エキジットロープには黒い体色のアオリイカが群れ、
上がり際には沖縄ではお馴染みのスズメダイ、オヤビッチャが群れていた。
一気に水温が上がってきて、今年の伊豆も絶好調に生物が楽しめそうだ(#^^#)
帰りの車内でお客様が言った、
「今日、八幡野でダイビング事故があったそうですよ」
八幡野は今日行く候補にも上がっていたし、
以前死亡事故の現場に居合わせたこともある海だった。
事故に遭ったのは59歳の女性で、
講習中に意識を失った、
溺れたとの報道もある。
ドクターヘリで救急搬送されたそうだが、重体だそうだ。
事故だろうか、病気に起因するものだろうか。
ダイビングは楽しいだけではなく、こういった側面もある。
体調管理をしっかりして、スキルアップしていき本当の上手さを身に付ける。
”潜れるダイバー”は多くても、”本当に上手いダイバー”は数少ない。
この方の一日も早い回復を願います。
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<アリエスはダイビングを上達したいダイバーのためのダイビングショップです>
ダイビングを本当に楽しむために必要なのは、
<本当の上手さ>と<生物を見る楽しさ>だと、アリエスでは考えています。
上手くなれば同じ海に潜っても見られる生物はまったく違い、安全性も高くなります。
「上達して、その先にある水中風景を見て欲しい」
ダイビングはただ本数をたくさん潜っても上手くはなれません。
上手くなりたい、きちんとしたダイビングをしたい、
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