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9月11日(日)~14日(水)の高知県・柏島ダイビングツアー二日目。
昨日のナギナタ会議により「まだ本数残ってるし、一本狙ってみようか?」となった。
一本目はブイが空いてなくて、後浜№2でひたすら窒素を溜めない作戦に。
今年は不作と言われたスズメダイだが、イシガキスズメダイやルリホシスズメダイが見られた。
ゲストの一人は、この柏島ツアーで一番だった魚に、このルリホシを上げていた。
大きさが2cmほどで、この位がスズメダイのベストのかわいさだと思う。
いよいよ二本目は勤崎でナギナタ狙い。
「30mで待っててください。いたらライトで合図しますから」と言い残して、ガイドさんは水底に消えていった。
ナギナタが見られるのは10回探して、3回くらいらしい。
30mの中層に浮き、水底にいるガイドさんを見つめ続ける。
水底の砂地の一角がガレ場になっていて、ナギナタは上に出ている時もあれば、石の下に隠れていることもあるという。
上からガイドさんの体は見えず、黄色いフィンと広がるライトの明かり、吐いた泡が位置を知らせる。
~画像をタップすると拡大します~
なにしろいる水深が、アリエス自主規制のぎりぎりなので、せいぜい探せても2~3分だろう。
だがガイドさんが一向に探すのを止めない。
30mで待機している自分のNDLがもうないのだから、そんなにいられる訳がない。
いくらなんでも、こうなるとガイドさんの体が心配になってくる。
酸素で緊急減圧でもするのだろうか?
これは合図をして上がってもらうべきか、それともせっかく探してくれているのに水を差すことになるのか?
考えている間も水底のライトはいったりきたりしている。
いや、無理だろーと思っていたら、水底からライトが激しく振られた。
その振り方から「早く来ーい」と言っているのが伝わってくる。
まるで与那国で水底にハンマーを発見したかのように、ヘッドファーストで一気に水底に向かう。
あそこで、これ以上ガイドさんを待たせる訳にはいかない。
相手は大きさ3cmほどだから、みんなでぐるりと囲んで眺める。
自分の位置からは、ちょうど貝の下になっていて、頭しか見えない。
横ではゲストのCさんがシャッターを切るが上手く写らないらしく、
ガイドさんから「写らないな~」という声が聞こえてきたそうだ。
気がつくとゲストのカメラをガイドさんが持っていて、動画を撮っていた。
せっかく見つかったのだから、ガイドさんとしても記録に残して欲しいのだろう。
スチールが駄目なら動画である、これならシャッターチャンスもピントも関係ない。
その時、ゲストYさんのGOPROの端に珍事態が写った。
タンクを下にしたダイバーが私の上に落ちようとしていたのだ。
悲劇を察知したYさんはGOPROを投げ捨て押さえに来た。
主を失ったGOPROは真っ暗な水底を写す。
次の瞬間自分の上にダイバーが落ちてきた。
なんだなんだっ?と思ったが、まるでスーパーマンのように両手で持ち上げて、
内心「ヨイショー」という掛け声と共にどいて頂いた。
あのままナギナタの上に落ちていたら悲劇が起きていたかもしれない。
「見つかれば永遠に見てられます」と言われた位、ナギナタは動かない。
潰されないまでも、一回見失えば、また見つけるのには時間を要する。
お客様が撮り終わった後、ナギナタの正面に周る。
見れて嬉しいのはもちろんだが、ここまでしてガイドさんが探してくれたのだから、何とかはっきりとした写真を撮って紹介したい。
ストロボだと弱めても白飛びするので、ライトに変更する。
ピントさえ合えば、暗くても補正が効く。
それにしても、なんて恰好いいハゼなんだろう。
渋い色合いに、頭から長く飛び出る、まさに長刀のようなヒレ。
もっとじっくり眺めたかったが、さすがに時間がない。
それにしても、ある程度しか場所が分からない中で、あんなに保護色で小さく、隠れてしまう魚を見つけられるものだろうか?
浅ければ見つけられるかもしれない。
だが場所は普通にダイバーが行ける水深の限界に近い。
「リクエストされた魚は必ず見せる」という、プロのガイドとしての気概を感じた。
もはや神業だった。
浅場に戻る途中にはレアなホウセキカサゴ、時間がないのでこれはチラ見。
水面近くにはツバメウオの群れ、
浅い水深でしばらくいなければいけなくなったけれど、
水深3mのサンゴにいくらでも魚がいるので、退屈することはない。
3cmほどのニジハギや、2cmのイシガキスズメダイがいて飽きずに楽しめた。
そして考えた。
「あんまりナギナタハゼってリクエストしたら駄目なんだな」と。
あまりにもガイドさんのリスクが高すぎる。
これは柏島に限らないけれど、せめてリクエストするなら、その生物がきちんと見られるだけのスキルを身に付けてから行ってほしい。
ダイバーの中には、自分がリクエストした生物を見られるスキルもないのに見たいと言い、ガイドや周りのゲストに迷惑をかけ、自分をも危険にさらしている人がいる。
今回の柏島でも、立派なカメラを持っているのにダイビングがきちんと出来ていないダイバーを何人か見かけた。
上手くなりましょう、自分の為にも、他人に迷惑かけないためにも(*^_^*)
二本目にがっつり窒素を溜めたので、三本目は最大水深15mでゆるっと周る。
柏島では初めて見るクロオビスズメダイの幼魚、
浅場では大好物のパンダダルマハゼ。
この小さなサンゴの中でピチピチ動く、まさにパンダカラーの小さなハゼは、いつまでも見ていられる。
そんな中1cmにも満たない、極小パンダを見せてもらった。
しかし、よくこんな小さなものが見つけられるものだ。
そして、さらに見せてもらうものが小さくなり、
3mmほどのトンプソンコトリガイがいたが、もはや点にしか見えなかった…。
ずいぶん長いこと柏島には来ているけれど、この一本ほど印象に残ったダイビングはありませんでした(#^^#)
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<本当の上手さ>と<生物を見る楽しさ>だと、アリエスでは考えています。
上手くなれば同じ海に潜っても見られる生物はまったく違います。
ダイビングはただ本数をたくさん潜っても上手くはなれません。
上手くなりたい、きちんとしたダイビングをしたい、
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