10月23日(日)は西伊豆・大瀬崎ダイビングツアー。
前週の中木に向かう車内でお客様が言った、
「今、大瀬崎にアケボノハゼが50匹位いるって知ってました?」
なに?アケボノハゼが50匹いる!?
にわかには信じがたい。
アケボノハゼと言えば「新版日本のハゼ図鑑」で表紙を飾るほどのアイドルで、
生物王国・柏島ですら全域で10匹くらいしかいないんじゃないだろうか?
確かに、去年は大瀬崎の外海に<アケボノハゼ畑>が出現したとは聞いたが。
しかし、確かに現地ダイビングサービスの10月15日のブログでは、
「トータルで50匹は越えていそうです。場所によっては20匹ほど固まっているそうです」とある。
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これは行くしかない!
ということで、翌週のツアーは大瀬崎に決定。
大瀬崎に到着後、ガイドのSさんに場所を尋ねる。
「先端のエントリー口正面の25~30mを左に流すといますよ」とのことだった。
そんな簡単にアケボノハゼって見つかるものなのだろうか?
巣穴があって、ピンポイントでそこに行かないと見れないイメージなのだが。
「ハタタテハゼと一緒にいる時もあるし、アケボノハゼだけで固まっている時もあります」
アケボノが固まる?
今まで何度もアケボノは見てるが、せいぜいペアしかいなかった気がする。
期待だけが大きく膨らむが、欲張ってはいけない。
お客様には「最低目標一匹、最高目標で三匹一枚の写真に収めたいですね」と言って準備を始める。
この日は最高気温25℃の夏日。
準備をしているだけで汗をかいてくる。
そして、汗をかきながら岬の先端までゴロゴロと台車を押す。
20年来のゲストは「大瀬崎15年振りかも」と言い、
15年来のゲストは「先端初めてかもー」と言う。
季節柄かアケボノ詣出か、先端は混んでいた。
いる場所がよく分からないので、
25~30mの深度に合うように横並びで進み、ハタタテハゼの群れを探す作戦。
12リッターエンリッチタンクを背負って、いざ水中へ。
が、最初はハタタテハゼすら見当たらない、ずんずんと進んで行く。
すると問題が起きてきた。
魚が多すぎるのだ。
バリバリの婚姻色を含んだ見事なナガハナダイの群れが頭上を覆う。
上を見ちゃいけないと思いつつ、目がいってしまう。
ハナダイ好きの反射が…。
はっ、キハッソク!
伊豆では初めて見た。
ついついよそ見をしてしまう…。
その後がんがんハタタテハゼが現れ始めた。
こっちに三匹、あっ五匹、ここは十匹いるんじゃない?といった具合。
全部合わせると50匹以上は見ただろう。
数年前までなら考えられないことだ。
いっぱいいて珍しくはないのだけど、
伊豆で見るハタタテハゼは幼魚なので、ほっそりした体型で、どれだけ見ても飽きない。
とうとう、アケボノハゼを見つけることは出来なかった…。
エキジット口まで向かう途中には、
キツネベラ、マダラタルミ、モンツキハギ、シマハギといった季節来遊魚が続々登場。
目標がアケボノでなければ、素晴らしい一本だった。
もちろん二本目も狙いに行く。
目標は小さく「一匹は見て帰りましょう」となった。
今度はどんなに魚が多くても上は見ないぞ、と誓って進み始める。
チームの位置取りは透明度が悪かったので、さっきよりも真横にした。
これで、どこかの位置でアケボノに引っかかりたい。
間隔を開けて、自分の左右を見ながら進んで行く。
ダイビングスキルというと、中性浮力や流れの中での泳ぎなど、身体的スキルだけを見がちだけれど、上手いダイバー、上手いチームは位置取りが良い。
位置取りで安全性も上がり、魚を見るのも楽しめる。
低い位置を見てるのだけど、クダゴンベとかが目に入ってきてしまう。一応写真を撮る。
目の端の方にはアカオビハナダイの見事な群れ。
一向に進んでもハタタテハゼはいるが、アケボノはいない…。
もうこれ以上深場を進むのは厳しいと思われた時、
上がってきてから聞いた話。
「最初、アケボノハゼが三匹目に飛び込んできたんだよね。でもいきなり三匹はないだろーと思ってよく見たら、アケボノハゼだったの」
音は鳴らしてはいけないルールにしていたので、発見したゲストはブンブンと手を振り始める。
そこに向かうと、今まで見たことのないアケボノハゼの固まりが!
一枚の写真に写せたのは五匹だけど、実際はもっといたかもしれない。
大して逃げないものだから、かなりゆっくりと写真が撮れた。
ハタタテハゼ同様、幼魚なので体がほっそりしていて、成魚よりも断然かわいい(#^^#)
それにしてもなんだか伊豆の海が凄いことになっている。
「伊豆の南国化」なんていうものではなくて、まさに「最強の生物王国」と化してきた。
伊豆半島全体で50匹ではないのだ(それでも凄いけど)
大瀬崎だけで50匹なのである。
今日の一枚でも、その一割を写せた。
まだまだアケボノハゼが見たい。
11月3日は、凪さえ良ければ「アケボノハゼが20匹固まっている」というエリアに行ってみよう。
誰もが行ける場所ではないけれど、今からワクワクが止まらない(#^.^#)
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