6月26日(日)は西伊豆・大瀬崎ダイビングツアー。
この日はほとんどが経験本数一桁のお客様で、沖縄でダイビングライセンスを取得して、本人曰く
「いい加減なダイビングショップでライセンスを取得してしまい、Cカードを持っているだけのダイバーです」という方もいた。
このRちゃんの話を聞くと、その那覇にあるお店は総額2万ほどでCカードが取得出来たそう。
もちろん、こんな料金なので、まともな講習などしていない。
「一日半でCカードが取れる!」と謳っていて、マニュアルは使いまわしで事前学習。
そして、海洋実習がどうやら三本しかしていないらしい。
なぜ、していないらしいという曖昧な表現になるかと言うと、ログブックがないから。
沖縄にもきちんと講習をしているお店はあると思うが、経費を抑えるためにマニュアルは使いまわしになっていることが多い。
(PADIの基準では、いつでも見返せるように、一人一冊持つことと決められている)
が、ログブックまでもらえないダイビングショップは初めて聞いた。
ログがないので、何本潜ったのかも、ウエイト数も、最大深度も、何分潜ってどの位エアが減ったのかも、何も分からない。
講習は非常勤の外人だったそうで、ところどころ日本語がよく分からず、
アドバンスコースのダイバーと一緒に潜り、水面まで浮いても気づかず、自力で戻ったら、BCに石を詰められたそうだ。
本当にいい加減なダイビングショップが増えた。
このお店も相当数のダイバーを認定したとホームページに書いてある。
これでは、どんどん潜れないダイバーが増える一方だ…(;一_一)
Rちゃんはパニック浮上もして、潜るのが怖くなり、ダイビングを辞めることも考えたそうだが、もう一度だけやってみようと当店にお越し頂いた。
~画像をタップすると拡大します~
生物情報を聞くと、なんとコブダイの幼魚が三匹も固まっている場所があるらしい。
その他にもオープンウォーターダイバーのお客様でも周れる範囲に、
ネジリンボウ、オオウミウマ、サンゴタツ、アカオビハナダイの群れと色々見れそうだ。
ドライスペシャリティーの講習を終え、
まずはレアなコブダイ幼魚が三匹も固まっている場所へ。
コブダイ成魚を見たことのあるゲストには、ビフォーアフターが衝撃的すぎたようだ。
ダイビングの中盤程でエアの確認をすると、
「120」「100」「50」
ゴジュウ?…(;・∀・)
まだ、ダイブタイムは短かったが、これは戻らなければならない。
エキジットすると、一人のお客様が言った。
「今日、魚少なかったですよね?ウツボもいなかったし」
「いや、自分達が周れなかっただけで、魚は色々いるし、ウツボもいると思いますよ」
休憩中、RちゃんがGOPRO風のカメラを持っていて、
「カメラ欲しいよね~」と楽しそうに皆さんで話していた。
水を差すようで申し訳なかったのだけど、大切なことなので言わせてもらった。
「ダイビングを覚えるまで、カメラは持たない方がいいですよ」と。
カメラを持つと、どうしても撮ることに夢中になってしまい、スキルへの意識がおろそかになる。
また着底してしまうことが多くなり、中性浮力も取らなくなってしまう。
二本目は少しでも多く生物を見てもらいたい。
貝殻で防御するタコを狙うミノカサゴ、
オオウミウマを見た後、漁礁でハナダイたちの群れへ。
アカオビハナダイの美しい婚姻色、
オレンジのキンギョハナダイが群れている。
最短コースで来たので、ダイブタイムは短い。
残圧は?
「30」
サンジュウ…?
これはアカン(;'∀')
このエアの減りの早さで気になることがあった。
それは使っている器材。
お友達から譲ってもらったそうなのだが、
その中でレギュは吸いやすい物ではなく、フィンも初心者が使うには硬すぎるものだった。
吸いずらいレギュはエアを多く消費するが、本人は吸いづらさは感じないという。
そうするとやはりフィンか。
本人も初使用で「講習の時よりも蹴りづらい」と実感していた。
蹴りづらいフィンは、きれいなフィンキックも身に付かないし、
効率よく蹴ることも出来ず、抵抗も大きいので、エアの消費も多くなる。
ダイビングの上達を妨げてしまう器材というのがある。
当店にはダイバーになってからいらっしゃるゲストもいるが、
中には「その器材では上達は出来ないだろう」という方もいる。
販売したダイビングショップは、器材の知識がないのか、利益になればゲストの上達など、どうでもいいと思ったのかは分からない。
金を稼ぐためなら何でもやるようなインストラクターも増えてしまったからなぁ…(-"-)
ダイビングはただ潜っても上手くなることはない。
上手くならなければ安全性も低いし、同じ海に潜っても見られるものは、まるで違う。
最近はそのダイビングポイントに潜れるスキルも身に付いていないのに、「ハンマーが見たい」「マンタが見たい」「小笠原に行きたい」と結果を急いでしまうダイバーも多い。
そのため、小笠原のような素晴らしい海ですらつまらなくなってしまい、ガイドのリスクは増すばかり。
ダイビングが「つまらなくて危ないもの」にならないように、全てのインストラクターはダイビングをきちんと教え、ゲストダイバーの方は実力に合った海に行って欲しい。
このブログを書くにあたり、Rちゃんに主旨を伝えると、こんなコメントを頂いた。
「最初のショップ選びがいかに大切かを書いてください」
「もしかしたら最初からきちんとした講習を受けられれば、パニックも防げ、エア消費も学べたかもしれません」
「ぜひ、これからスキルのしっかりしたダイバーが増えることを願っています」
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<アリエスはダイビングを上達したいダイバーのためのダイビングショップです>
ダイビングを本当に楽しむために必要なのは、
<本当の上手さ>と<生物を見る楽しさ>だと、アリエスでは考えています。
上手くなれば同じ海に潜っても見られる生物はまったく違います。
ダイビングはただ本数をたくさん潜っても上手くはなれません。
上手くなりたい、きちんとしたダイビングをしたい、
そんなお客様はダイビングツアーの特長をご覧頂き、
当店のツアーにご興味をお持ち頂けたら、ツアー参加の流れをご覧ください。
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