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マンタを見上げるダイバー
ダイビングライセンスを取得する時には、
「Cカードを取ったら小笠原で潜るぞー!」
「パラオでマンタが見たい!」など、
目標となる海があった方も多いと思います(^^)
そして、実際にやってみたら
「覚えることが多くて大変‥」
「なかなか上手くならない‥」と嫌になってやめてしまう方も多いようで、ダイビングの楽しさを知らないうちにやめてしまうのは、本当に勿体ないこと‥(^_^;)
まず、どんなダイバーが初心者なのでしょうか?
そして初心者ダイバーを卒業するには、どうしたら良いのか?
順番にご説明していきます(^^)
< 目 次 > 項目をクリックするとジャンプします
▶ ダイビングの楽しさは上達してから!(ダイビングが続かない)
5つのセッティングミスを覚えれば
9割は防げる
確実な器材の装着は安全の第一歩
器材の装着とは、スーツを着て、重器材を背負い、バディチェックをするところまで。
出来ないこと、間違いとしては、スーツの着脱が一人では出来ない(ドライスーツのファスナーは別)、バルブが開いていない、ウエイトのつけ忘れ(ウエイト量の間違い)など。
バルブが開いていないなどは、バディチェックがきちんと出来ていれば防げること。
かなり潜っているダイバーでも、バディチェック(セルフでもOK)を正しく出来ない人も多くいますね。
過去にはバディチェックをしなかったことで起きたダイビング事故もあったので、きちんと行いたいところ。
ちなみに、重器材を背負う際に手伝ってもらうのは問題ありません(一人で背負えればより良い)
力の問題もありますし、「手伝ってもらうのは初心者!」とばかりに揺れている船の上で自分一人で着ようとして転ぶダイバーを見ますが、こちらのほうがよほど問題です。
初心者ダイバーによくあるミスとは?
ここで言うダイビングとは水に入ってからの部分。
エントリーエキジット、潜行&浮上、中性浮力、マスククリアなど。
ここで初心者ダイバーによくあるミスとしては、
① エントリーエキジットで転ぶ。
② ボートエントリーでマスクやフィンがはずれる。
③ 潜行できない。
④ 中性浮力が取れない、フィンキックが蹴れていない。
⑤ 浮いていく。
⑥ マスクに水が入ったらクリアが出来ない、パニックになる。
このあたりが「出来てないなー」と思った方は< ダイビングスキルの悩み >をご覧ください(^^)/
南伊豆・神子元で巨大カンパチと泳ぐ
ダイビングライセンス取得コースを思い出してみて下さい。
最初からダイビングを楽しめる方もいますが、水中でマスクを外したり、水面で器材をはずしたり、50近いスキルをやるというのは大変だったのではないでしょうか?
その後も潜行出来なかったり、ドライスーツが上手く使えなくて浮いていったり。
そんなことを繰り返して、やっと上達をしていったと思います。
ダイビングが続かなかった人の多くは初心者のうちにやめています。
「3年で150本潜ったけど、スパッとダイビングをやめました」というダイバーは少ないのではないでしょうか?
それはダイビングを覚えるまでは大変で、Cカードを取る前に思い描いていたような海が見れないからつまらない‥。
ある程度潜った人がやめないのは、どんどん見られる生物や風景が増えていって楽しくなり「もっと、もっと色んなダイビングポイントに行ってみたい!」と思えるようになるからです(^^)/
中級者からの海トカラ
マダラトビエイとイソマグロの大群
ダイビングポイントの少なさは、「行けない海がある」と「行った海で潜れるポイントが制限される」という2つの意味があります。
行けないダイビングポイントとはスキルに制限のある海。
例えば「日本のパラオ」と言われるトカラは経験本数200本*1以上、自己所有のダイビング器材があることとなっています。
*1(以前は100本以上でしたが、2020年6月より、現地ダイビングサービス受付で200本以上、ダイビングショップのツアーでは、インストラクターがフォローするという前提で150本以上に変更になりました。
また、以前モルディブに行った時はチェックダイブで「初級」「中級」「上級」に分けられ、「初級」になった人は「初級者向けのダイビングポイント」にしか参加できませんでした。
その時に出会った、ご年配のご夫婦の方は、
「モルディブに来るためにCカードを取ったのに、チェックダイブで落とされて、体験ダイビングしか出来ないんだ」と仰っていました。
やはり上級者向けのほうが迫力あるダイビングシーンが楽しめます。
同じモルディブやパラオの海に行っても、見られる水中は同じではないのです。
これは、安全に気を使っているダイビングショップほど顕著で、例え同じダイビングポイントに潜っていても、やはり上級者の方が良いものが見られていることが多くなります(^^)/
冬の与那国ではガイド1名にゲスト10名の時も。自己管理出来ることが必要!
基本的にダイビングはグループで行います。
そして、いつもレベルでチーム分けが出来るとは限りません。
スタッフが少なかったり、ゲスト多かったりすると、1チームの中にレベルの開きが出ます。
例えば冬の与那国では1ガイドに対してゲストが10名ということも珍しくありません。
潜行に時間がかかれば、そのダイバーを待ち、マスクに水が入ってパニックになれば対処し、その間にもドリフトダイビングですから、どんどん流されチャンスは減っていきます‥。
もちろん多少の差は仕方ありません。
しかし、最低限その海でダイビングが出来るレベルになってから行くことが、他のダイバーに迷惑をかけない意味でも、自分が本当に楽しむ意味でも大切です(^^)/
神子元の激流
自分のスキルにあったダイビングを!
基本ダイビングスキルが身についていない初心者ダイバーは様々なトラブルに合う可能性があります。
自分のレベルより遥かに上のダイビングポイントに行ってしまった時には、より可能性が高くなります。
マスククリアが出来ないだけで、溺れてしまったダイビング事故すらあるのです‥。
< 関連ページ >ダイビング事故の責任は誰にある?
自分で気づかずに上達を妨げている?!
ダイビングが上達しない人の中には、自分で上手くなろうとしないダイバーの方もいます‥(^_^)
「さすがに、そんな人はいないでしょ?」と思われた方。
実は自分でも気づいていない方もいるんです。
例えば「潜行が出来ないからオーバーウエイトにする」ダイバー。
上達のためには「適正ウエイトで潜るのが鉄則」で、当店のゲストには「ウエイトが1キロ違ったらダイビングがしづらく、2キロ違ったらメチャクチャ」と伝えています。
潜行の技術を磨かず、オーバーウエイトにすれば落下はしますが(潜行ではなく、落下です)、耳が抜けないのに落ちたり、中性浮力が取りづらい、浮きやすくなる、またトラブルにあった時に危険でもあり、なに一ついい事はありません。
他には「浮くのが怖いからエアを入れない」というダイバーもいます。
これでは中性浮力が永遠に上手くならず、行けるダイビングポイントが増えません。
以前、「僕はアルミタンクでもスチールタンクでもウエイトは一緒だよ!」と言っていたゲストの方がいましたが、何百本潜っても上手くなりませんでした‥(-_-;)
上達には適切なアドバイスと
考えながら潜ることが必要
上達に必要なのが、慣れと適切なアドバイスと考えながら潜ること。
ダイビングの準備やセッティングは慣れ、中性浮力は非常に感覚的なもの。
性能が良い自分のダイビング器材を早く持てば、より上手くなるのは早くなります。
レンタル器材であっても、毎回同じであれば慣れることは可能です。
ただ、体に合っていなければ使いづらいですし(特にスーツ)、お店が変わればレンタルも変わります。上達して楽しむには自分に合った良いダイビング器材を持つことが必要です。
「自分は何が出来なくて上達しないのか?」
適切なアドバイスを出来るかがインストラクターの質の差。
一緒に潜るインストラクターの能力次第で上達の速度は格段に変わります。
初心者を卒業するまでは、良いアドバイスをしてくれる同じインストラクターとダイビングをするのが上達への近道。
そして、アドバイスをされたら、それを頭に入れてダイビングに活かしていきます。
「潜行の時に足を動かさない」
「泳いでいる時に頭を下げる」
「しっかり膝を伸ばしてフィンキックをする」
ダイビングの度に少しづつクリアしていけば、潜る度に自然と上達します。
漫然とファンダイビングを繰り返しても、上達はしません。
中級者ダイバーになれば
1日でハンマーヘッドの大群に会える!
基本ダイビングスキルが身について、晴れて初心者ダイバーを卒業!
次はなにダイバーになるのでしょうか?
それは初級者ダイバーです。
最低限の基本ダイビングスキルが身についていないダイバーが初心者、身についている人が初級者。
(アリエスでの考え方です)
中級者は様々なダイビングシーンに対応できるダイバー。
ドリフトダイビングやディープダイビングを問題なくこなせ、
波があるようなエントリーエキジットもスムーズに出来る。
中級者ダイバーになれれば、行けるダイビングポイントは格段に広がります!
神子元や与那国、トカラなどのダイビングポイントも参加は中級者ダイバーからです(^^)/
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