8月27日夜~28(日)は南伊豆・神子元ダイビングツアー。
道中、フィンの話になった。
先日来店された新規のお客様が、ある沖縄の離島のダイビングサービスで「フィンはバラクーダかワープフィンのみ使用可」という話が発端だった。
同乗していたゲストも「そんなお店知ってる~」とのことだった。
このお店の真意が分からないのだが、
「ワープフィンやバラクーダが使えるようなレベルになってから来てくださいね」
ということなのだろうか?
ワープやバラクーダを履いたから、強い流れの中でも泳げる訳ではない。
蹴り切れないフィンはマイナスにしかならない。
ダイビング器材の中でフィンは選ぶのが難しい。
値段の高い重器材やスーツは良いものが決まっているので、それを知っていれば、大して迷うことはない。
フィンはダイバーのバランスや脚力、好みなど様々な要素がある。
うちでは脚力とトリムを重視している。
フィンが良かったとしても、足が下がったり上がったりしていては、
水平姿勢を取るのに無駄な力が必要で、良い泳ぎが出来ない。
~画像をタップすると拡大します~
深夜に弓ヶ浜に着いて、夜中は雷が鳴り、雨が降ったものの、朝には青空も見えていた。
ここのところ神子元の海は青い期間と緑の期間が交互に訪れ、今は緑の期間に入っていた。
朝8:30、弓ヶ浜の沖に浮かぶ、灯台しかない絶壁の島へと向かう。
日本最大級のダイビングクルーザー福丸に乗り風を切っていると、気分が上がってくる。
最近は透明度が悪い上に、流れが速いという、一番まずいパターン。
中層に行っても見えないので、まずは全員でAポイントに行き、
そこにハンマーがいなければ東側を探す作戦。
あまり南に出すと、早い流れに掴まってしまうらしい。
何十人もが一斉にジャイアントでエントリーすると、水は緑だった…。
Aポイントに向かう途中、オオニベの群れなどもいたが、Aポイントは場所取りが重要なのでスルーして急ぐ。
既にマイチームの下に陣取るダイバーがいて、泡を吐くたびに前が見えなくなる。
泡は勢いよく真横に流れていく。
しばし待ってみたものの、ハンマーが現れる気配もないし、
サメを追ってはいけないAポイントでは、近くで見られることもないだろう。
少し南東に流してみる。
南に進んで行くと、若干水が透き通ってきた。
が、流れが強くなってきて、その先では大型のイサキが流れに翻弄されて右往左往している。
これはダイバーが行ってはいけないところだ。
少し中層を流すと、ハンマーの群れを発見!
けっこうな数がいそうだけれど、なにしろ水がみどりぃので、よく見えない…(*_*;
だが、水が青ければハンマーは見られそうだ。
休憩を挟んでの二本目。
二便目に行っていた知り合いのイントラさんが、
「すげー、青くなりましたよ」と教えてくれた。
「おぉ、期待大ですね!でも自分たちが行く時だけ濁ってたりしてねー」なんて言いながら出航。
エントリーすると、一本目より明らかに暖かく青い。
が、潜降したら下の方は緑だった…。
二本目もスタッフブリーフィングでは、同じAポイントから始める作戦だったけれど、
これでは見えないだろうと判断して中層を泳ぎ始める。
ニザダイの見事な塊が通り過ぎ、
カメが頭上を通り、
ツバメウオが寄ってくる。
普通の海なら十分な見ものだけれど、ここでは指を指すだけで通り過ぎる。
神子元では30分以内に、浮上の合図のフロートを打ち上げなければいけないので、時間は多くない。
20分過ぎ、ゲストが単体のハンマーを発見。
少し距離もあるし、群れを狙いたいので、ここは追いかけずに体力を温存。
そろそろ潜水時間が少なくなってきた25分過ぎ、
待望の青い潮にあてることが出来た。
すると、ハンマーの群れ登場!
その後も20~30頭ほどのハンマーの群れに二回あたり、
あの独特の金槌頭とクネクネ泳ぐさまを見て、
中にはくるくる戻るハンマーや、
カマストガリザメと思われるサメもいた。
それが上の動画。
いやー、時間的にきわどかったけど見られて良かった(≧◇≦)
浮上の頃には風が強くなり、ピックアップを待つ水面では、波の出るプールみたいになって、ダイバーは大きく上下し、大きな福丸は水面で小舟のように大きく揺れていた。
上の動画が帰りの船上の様子。
背の高い船にも関わらず、滝行のように水が打ち付ける。
これでも島から離れていたので、大分波は落ちてからの様子。
四便目は、他船ではクローズしたところもあったけれど、福丸は出航していった。
翌日はクローズだった。
そして、その翌日は一気に透明度も水温も上がり、青い海にハンマーの大群の姿があった。
くう~見に行きたいっ!
神子元は難しい海で、誰もが行ける訳ではないけれど、
関東圏に住んでいるダイバーは、たった一日あればハンマーの大群という、
世界中でも数少ない海が南伊豆にある。
自分達が行った日も、沖縄のショップさんが来ていた。
面白いのはもちろん、全てのダイビングスキル、体力、精神力まで試される海なので、
ハードコンディションの神子元を満足に潜れるようになれば、一気にダイバーのレベルも上がる。
ぜひ、神子元に潜れるようなダイバーになって楽しんでください(#^^#)
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