5月14日(日)は西伊豆・大瀬崎ダイビングツアー。
この日はヒレナガカサゴspとミジンベニハゼのリクエストが入っていた。
また「上達したい」とお越し頂いた新規のお客様Gさんもいたので、一本目はチェックダイブがてらsp狙いで行くことにした。
もはや新規のお客様のあるあるなのだが、Gさんもハンドシグナルもバディチェックもよくご存知ないようだった。
ハンドシグナルはコミュニケーションでもあるし、上達のためのアドバイスでもあるので、アリエスオリジナルのものも含め、多くのハンドシグナルを覚えてもらう必要がある。
覚えないとどうなるか?
浮上をするのに「エアを抜いて」の合図を出したら、
「ホバリング」の合図だと思って浮こうとしたら、そのまま浮いていったゲストがいた。
そりゃそうだろう、そんな浅い所でホバリングしたら(;・∀・)
初心者の方に限らず、本数が多いダイバーでもバディチェックをやっていない、または正しく出来ていない人が多いように思う。
チェックが不正確だったために起きた下記のような事故もあるので、チェックのフレーズを覚えて、正しい順番と内容でやって欲しいと思う。
ブログ「防げたはずのダイビング事故」
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ダイバーのスキルは潜降を見れば、ほぼ分かる。
Gさんにご来店を頂きお話を伺っていた際に、「ウエイトは10㌔」と聞いていた。
特別体格が大きいわけではないので、「10㌔は重いんじゃないかな~?」と思っていた。
まあ、使う器材でも違うし、体質でも変わるので、これは潜ってみないと分からない。
ツアー日の申告ウエイトは8㌔。
「以前聞いた時は10㌔でしたけど、8㌔で大丈夫ですか?」
「うーん、アルミタンクで8㌔というログもあるんですよねー」とウエイトが正確に分からないご様子。
まず初心者の方の課題になるのが、身体的なスキルで言うと中性浮力やエア持ち。
エア持ちは中性浮力が取れていないと延ばせないので、まずは浮力が先になる。
そして中性浮力の感覚を覚えるのに必須なのが適正ウエイト。
よくアリエスでは「適性ウエイトから1㌔違っても潜りづらく、2㌔違ったらメチャクチャ」とお伝えしている。
一本目は8㌔で開始し、下を向いたままの水平姿勢で潜降をしていた。
この姿勢で降りられるのはオーバーウエイトだろう。
二本目は7㌔にした。
水面近くで強い足動きがあり潜降が出来ない。
潜降時の足動きは、オーバーウエイトのダイバーに多い。
足を持つと、早い速度で降りる。
これならまだウエイトは減らせそうだ。
そうなると、最初のウエイトから2㌔以上違うことになる。
ウエイトを軽くし、呼吸方法も意識をしてもらったら、
一本目に早かったエアも改善された。
一日でも上達して頂くことが出来て良かった(#^^#)
現地サービスの方に生物情報を聞いていると、SPやミジンの位置はさほど変わっていないようだった。
そして、「コハクもいるみたいですよ」と言われた。
コハクとはイトヒキコハクハナダイのことで、通常は40~50mにいるような魚だ。
現地のブログを見て、出ているのは知っていたけれど、きっと深いだろうし、
まあ見てみたいとは思っていたが、「スジハナダイのラインが違うやつでしょ?」位にしか思っていなかった。
実際2010年に和名が付くまでは、ダイバーの間では「スジチガイ」と呼ばれていた。
正直、先日のヒメハナダイのように心が躍るほどではなかった。
一本目はSPを見た後、タカクラタツを見て、新漁礁に行くと、
この日はアカオビハナダイの婚姻色が見事だった。
オスの赤い帯の後ろ側がオレンジ色に変わっている。
ハナダイの婚姻色はどれを見ても美しく、夢中になって見てしまう。
二本目。
コハクを探そうかとも思ったが、教えてもらった場所にダイバーが多かったので、
先にリクエストのあったミジンベニハゼに向かう。
中級者以上なら簡単に行けるこの場所も、初心者の方にはなかなかの距離だ。
無事見られたミジンベニハゼはお腹が大きかった。
産卵間近なのだろうか。
帰り際、せっかくなのでコハクのところに行くと、やはり数人のダイバーが熱写していた。
狭い場所なので、お客様には少し離れた場所で待ってもらい、存在の確認だけしに行った。
少し待って場所が空いたので、皆さんを呼びコハクを見る。
誤解していた。
見るまでは「スジハナダイの線が違う奴でしょ?」くらいにしか思ってなかったが、
実際に見ると、幼魚のせいもあるだろうが、可憐で美しいのだ。
うぉぉ、これはバチッと写真に収めたい。
が、海藻から出たり入ったりするし、
既に潜水時間が50分を越えていて、「エアが少ない」(と言っても50位あった)の合図も出ていたので、もう少し粘りたかったが止めておいた。
帰り際、大瀬崎のガイド陣と話をしても、今までは柵下の40~50mに出ていただけで、
こんな浅いところに出るのは非常に珍しいらしい。
みなさん、こんなチャンスめったにないですよ。
潜降する辺りで、この美しいレア系ハナダイ見れますから(*^^)v
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上手くなれば同じ海に潜っても見られる生物はまったく違い、安全性も高くなります。
「上達して、その先にある水中風景を見て欲しい」
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