ブログ　～Cカードデザイン～

2018年は国際サンゴ礁年、IYOR（International Year of the Reef）となりました。

これは、サンゴ礁体系保全の国際協力の枠組みである国際サンゴ礁イニシアチブ（ICRI）が2018年を三回目の国際サンゴ礁年に指定したことによります。

今年発行される全てのCカードにIYORのロゴが入ります。

そして、サンゴ礁生態系の価値や危機について、国や民間団体から情報を発信される年になるので、一人ひとりが自然について考えるきっかけになればと思います。

私たちダイバーはノンダイバーの方よりも遥かに多くサンゴを見る機会があります。

ニュースでも日本や世界各地で”サンゴの死滅”が伝えられます。

日本では国内最大の石西礁湖*1のサンゴの70％が死滅したとの発表*2が環境省からありました。

*1　石垣島と西表島の間にある東西約20㌔、南北約15㌔のサンゴ礁。

*2　毎日新聞Web2017年1月10日より。

サンゴには褐虫藻という植物性プランクトンが共生していて、これがサンゴを形成する石灰質を作り出します。

温暖化等により、この褐虫藻がサンゴから離れてしまい、褐虫藻が離れたサンゴは白化現象を起こし、やがて死滅してしまいます。

ダイビングをして見る美しいサンゴは魚たちの住処にもなり、陸上の植物よりも多くの二酸化炭素を吸収すると言われます。

人間が二酸化炭素を排出することで温暖化が進み、温暖化が進むことで二酸化炭素を吸収するサンゴが死滅していく。

サンゴのある海でダイビングを楽しむと共に、ちょっと自然のことを考えてみてはどうでしょう？

大きなことは出来なくても、エコバッグを使う、燃えるゴミを少なくする、自動車に乗る所を自転車で移動してみる。

小さなことでも大勢で行えば、大きな力になっていきます(^^)