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「全ての空気を抜いて、体を動かさないこと」これが基本。
まず、BCDやドライスーツの空気を全て抜く。
よくあるエアが抜けていないから沈まないケースでは、BCDのパワーインフレーターの上げ方が不適切なこと。
真上に上がっているか?
左肩を少し上げているか?
ドライスーツのエア抜きに関しては<ドライスーツで上手く潜降するテクニック>をご覧ください。
よく見かけるのは、せっかく沈み始めているのに浅い水深で大きく息を吸って、また浮いていってしまうダイバー‥。
息はゆっ~くりと長く吐き続け、吸うのは一瞬にすること。吐くのと吸うの時間のイメージは15:1くらい。こうすれば3m位からは、すっーと沈んでいきます。
また、フィートファーストでのフリー潜降が出来ないから、ヘッドファーストをするダイバーの方がいます。
これでは永遠にフィートファースト潜降が出来ませんし、ヘッドファーストは速度が調整しづらいので、自分のチームのダイバーの位置確認が出来なかったり、耳抜きが出来なかった場合には対処がとても難しいです。
潜降を開始したら、一切体は動かしません。
よくあるのが潜降時にフィンがパタパタしているダイバー。
これでは沈まないですし、体を動かしていると運動していますから息が吐ききれません。
フィンが動いていても、すっーと沈んで行く人はオーバーウエイトでしょう。
姿勢はいくつかのパターンが有ります。
「足を軽く開き、速度が出過ぎないようにフィンで抵抗を作り、少し下を見ながら」
「膝を揃えて若干曲げ、体全体で下を向く」
どちらも前かがみになり、タンクの重さを背中に載せるイメージで。
潜降開始時は直立しているため、タンクの重さを背中に載せないと、背中から落ちていってしまいます。
これでは下が見えず、何かに当たる可能性もありますし、耳抜きもしづらくなります。
しかし、「潜降出来ること」を優先した方が良いので、うちでは安全ならば背中からでも潜降をし、潜降速度が速くなる水深3mほどで横回転をして下を向き、背中から水底に落ちないようにします。
これが出来るようになれば、上手くフィートファーストで潜降出来るのも早くなります。
ゲストの中には「背中から落ちるのが嫌だ」と言って、とにかく直立姿勢で潜降しようとする人もいますが、一向に潜れるようになりません。
また、潜降開始時にあまり体の力を抜きすぎていても、背中から落ちやすくなるようです。
中性浮力を上手くなろうと思ったら、
「BCDにエアを入れて浮こうとする」
「入れすぎると浮いていく」
「自分で戻ってくる」
「次はエアを入れすぎないようにする」
このトライ&エラーを繰り返して浮く感覚を身に付けていく他はありません。
ただし、この時にやたら沢山入れて豪快に浮いていく、思いっきり空気を抜いて落下していくのでは上手くなりません。
「さっきは、この位入れたら浮いていったから、次は少し少なめにしよう」と考えながらダイビングをすることが大切です。
「水深が浅くなればエアを抜く」「水深が深くなればエアを足す」
水深が変われば中性浮力を取るためにBCD(やドライスーツ)の操作が必要です。
頭で考えて出来るようなものではないので、同じ器材を使って繰り返し繰り返し試していきます。
「浮くのが怖い」
「浮くと格好が悪い」
と水底にずっといるダイバーもいますが、これでは永遠に上手くなりませんし、水底がないダイビングポイントに行ったら大変です。
浮いていくダイバーは、中性浮力を取ることにチャレンジしている証拠。
本当に格好が悪いのは「何百本も潜っているのに中性浮力が取れないダイバー」です。
運動神経やセンスに関係なく「考えて潜る」ようにすれば、どんな人でも必ず中性浮力は取れます。
*初心者のうちからダイビングをする頻度が極端に少ない、ずっとレンタル器材の人は無理かもしれません…。
本数が少ないうち、浮いても安全な海でダイビングをしているうちにチャレンジしてみてください!
ちなみに「浮きたくないからオーバーウエイトにしている」という話を聞きますが、BCD(やドライスーツ)に入れる空気が多くなるので、少しの深度変化で空気が大きく膨張して、余計に浮きやすくなったり、コントロールが難しくなり、ダイビングが下手になってしまいます。
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