エントリーしてすぐにアオウミガメが通り過ぎていった。
透明度が今までの久米島ダイビングの中でもっとも高くなった。
ドロップオフを降りて、大きくえぐれた壁の中に入る。
そこには何匹ものフチドリハナダイの群れがいた。
ラストチャンスなので、なんとかオスを横から撮りたい。
で、なんとか撮れたのが一枚目の写真。
側線が出ていなくて、フチドリオスの美しさが表現されていないけれど、
今まで上からばっかりだったので、ひとまずは良しにして、また撮りに来たいと思う(#^^#)
少し深度を変えると、スミレナガハナダイやハナゴンベのエリアがあり、
ここにだけスミレヤッコが多かった。
二本目は港から出たすぐのところにある「赤灯下」
水深も浅く、小さなサンゴの丘がいくつかあって、下はサンゴのガレバになっている。
着底した場所で目に入ってきたのが、ツユベラの幼魚、ソメワケヤッコの幼魚、メガネスズメダイ、ハタタテハゼとセナキルリスズメダイが沢山。
ガイドさん曰く「魚好きしか連れて来ない、マクロの宝庫」だそうだ。
潜降して間もなく、20年来のお客様のSさんが近くに来て、
「インフレーターが変だ」の合図を出す。
エアーを入れると全部抜けてしまうという症状だった。
最初はダンプバルブポペット(インフレーターを引くとエアが抜ける穴を塞ぐゴム)がずれたのかと思ったら、そうではなかった。
入れたそばからドバっと抜けてしまう。
まずはガイドさんに「インフレーターが壊れた」ことを伝えると、
水中に「え~~~~~」という声が響き渡る。
ボートに上がればインフレーターの予備は持って来ていたのだけれど、
もうグループに追いつくことは出来ないので、ダイビングは終了となってしまう。
ウエットスーツを着ている時は、BCしか浮力調節が出来ない。
水底に着いていても問題ないポイントだったので、
Sさんに「上がりますか、潜り続けますか?」と確認すると、
「潜り続ける」と返事が返ってきた。
途中からSさんは浅い所で中性浮力を取って浮いていた。
それを見たガイドさんは「インフレーターが直った」と思ったそうだが、そうではなく
「ちょうど、その水深だと中性浮力になったから」だそうだ。
これも適正ウエイトで、きちんとしたスキルを持ったダイバーだったから出来る業だった。
ここには他のポイントでは見なかったクマノミ属がいて、カクレ、ハナビラ、セジロがいた。
そして個人的にツボだったのがニセモチノウオ。
このブルーとオレンジのストライプが何とも美しい。
久米島ツアーラストダイブのポイントは「コーラルガーデン」
このダイビングから参加される新しいお客様がいた。
器材はレンタルでBCの操作方法を聞いている、
ということは…。
こちらのゲストがエントリーすると、潜降しようとしているのだが、
体が水平で、なおかつインフレーターも水平にしているので、一向にエアが抜けない。
ヘッドファーストで潜降を試みるが、下には行かずに、どんどん前に進んで行ってしまっている…。
残っていたスタッフに「あの方はどの位潜っているんですか?」と聞くと、
「80本位です」と返ってきた。
うーむー、80本でこのスキルかぁ…(´-ω-`)
後から聞いた話だと、タンクの種類を間違えていて、ウエイトが足りなかったらしい。
こういったこともスキルの一つ。
ダイビングは小さな間違えの一つも起こさずに終えるのが当たり前。
小さなミスの重なりが事故に結びついていくので、細部に渡り一つの抜けもない、正確なダイビングが出来るようになって頂きたい。
ここのポイントは今にも折れそうな細いサンゴが群生している。
絶対に中性浮力が取れないダイバーが来てはいけないところだ。
自分でもウエットスーツだと足下がりが起きてしまうため、
意図的に足を上げていないとならなかった。
ここでも他のポイントでは見られなかった魚たちが見られた。
久米島でも一匹しかいないんじゃないかと言われるオグロベラ、
昔は沖縄にいっぱいいたテングカワハギ、
サンゴの先端に乗る、小さく透明なアカメハゼ。
常連のYさんが一番の魚に上げたのも、ここで見たシリキルリスズメダイだった。
最後に紹介されたのが、ちっちゃーいヒレナガスズメダイ。
こんな小さなサイズを見たことがなく、成魚になるともっと体高が厚いので、
最初は別の魚かと思った。
もっと粘って、しっかり横から撮りたかったなー。
それにしてもここのポイントは暑かった。
水温が32℃ほどもあり、さすがにここまでいくと5mmのスーツではきつい。
こうして久米島でのダイビングが終了した。
20年以上前に来た久米島のダイビングの印象はまったくなかった。
今回潜ってみて感じたのは「とにかく生物の種類が多い」こと。
あまり枚数が載せられないので、ブログの写真は絞られたけれど、
この海ならいくらでも生物図鑑の数を増やせそうだ。
しかし、これだけの生物が見られたのもガイドのHさんのおかげだ。
どんな素晴らしい海でもガイドの腕で見られるものはまったく違う。
Hさんは久米島に来て25年経った今でも、「生物が大好き」というのが伝わってくるガイドさんだった。
久米島の海は素晴らしかったなー。
サトウキビ畑ばっかりで、のどかな感じも好きだ。
ここはぜひアリエスで定期的にツアー開催したい海となりました(#^^#)
<アリエスはダイビングを上達したい初心者ダイバーのためのダイビングショップです>
ダイビングを本当に楽しむために必要なのは、
<本当の上手さ>と<生物を見る楽しさ>だと、アリエスでは考えています。
上手くなれば同じ海に潜っても見られる生物はまったく違い、安全性も高くなります。
「上達して、その先にある水中風景を見て欲しい」
ダイビングはただ本数をたくさん潜っても上手くはなれません。
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