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ダイビングは水中という<人が生きられない世界>で行います。
スムーズに呼吸が出来る事は必須条件ですし、インフレーターにエアが入りっぱなしになる事で起きたダイビング事故も報告されています。
オーバーホールに出さないダイバーの方の意見といえば、
「出さなくても普通に使えている」
「年に数回しか使わないので、オーバーホールが高く感じる」など。
フィンの劣化などと違ってレギュレーターの内部の傷みは目に見えないもの。
普通に使えれば出さなくても平気でしょ?と思われるかもしれませんが「何かがあってからでは遅い」のです。
レギュレーターの故障で多いのがフリーフロー。
エントリーの直前に起こる事が多いので、自分がそのダイビングが出来なくなったり、周りに迷惑がかかるなどがほとんど。
これだけでもまずいのですが、レギュレーターの場合大抵の機種では「ナット1つはずれただけでエアが出なくなる*1」ので、事故に直結する問題です。
*1デマンドレバーを支えているナットがはずれた場合。レギュレーターは調整が出来るようにネジ止め剤などは使われていないので、振動などで緩む可能性があります。
また、「普通に使えているから必要ない」ものではありません。
多くのファーストステージはメッキ加工がされています。
パーツをスムーズに動かすため、強度を上げるためですが、オーバーホールをしていないと緑青(りょくしょう=サビ)が付き、内壁のメッキ剥がれを起こし、剥がれた場所によってはパーツ交換の可能性があり、料金的にも高く付いてしまいます。
レギュレーターには消耗品があり、定期的な交換が必要です。
これらのパーツ交換をしないとエア漏れ(フリーフロー)に繋がります。
また、セカンドステージ内や、本来入らないはずの内部パーツにも塩は付着しています。
そのままにしておくと、動かないパーツが出てきたり、本体の表面が傷み精度が保てなくなり、器材の寿命を縮めてしまいます。
オーバーホールに出す事で器材トラブルによる事故を防げ、器材を長持ちさせる事で経済的な負担も軽減されます。
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